東京都世田谷区にある経堂駅は、お隣に豪徳寺駅と千歳船橋駅を持つ小田急線の駅です。高校や大学など多くの学校が集まる駅周辺には、学生さんたちの姿が目立ちます。
こんにちは、癒しにはアロマやお香を使うカーサミアライターの畑です。さて、今回は小田急線にある経堂駅と周辺地域の紹介です。
学生の街ですが、働くオトナ女子が一人暮らしするには向いているのでしょうか? このあたりで一人暮らしを考えている人は、ぜひ参考にしてください。
一人暮らし女性にとって「経堂」の住みやすさ
交通アクセス | ★★★★☆ | 小田急小田原線が利用可能、急行が停車 |
---|---|---|
治安 | ★★★★☆ | 23区中9位で、駅前には店や人通りも多い |
防災/地盤 | ★★★☆☆ | 揺れやすさは中程度。駅周辺の一部エリアに浸水予測アリ |
生活利便性 | ★★★★☆ | 2つの商店街と中規模の駅ビルがある |
家賃相場 | ★★★☆☆ | 利便性と住みやすさの割に値ごろ感あり |
※★による5段階評価/カーサミア編集部まとめ
各項目の詳細については、順番に説明していきます。
この記事では多摩川での電車のアクセスや駅の使いやすさ、防災・防犯情報などの解説です。この街に引っ越しを考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
経堂駅の一人暮らし情報①駅情報
都心への電車アクセス
経堂駅に乗り入れているのは小田急電鉄小田原線です。「オダキュー」の愛称でおなじみの私鉄路線ですね。
停車する電車は急行・準急・通勤準急です。急行だけでなく準急や通勤準急も停まってくれるのは便利ですね。ただし急行列車については、 平日の下り18時~22時の間は停車しません。帰宅時は注意しましょう。
小田急小田原線は新宿から小田原までを運行しています。途中の新百合ヶ丘駅で小田急多摩線に、相模大野で小田急江ノ島線の乗り換えることができます。
新宿まで続いていますが、小田急線は時間帯によって急行や通勤準急など、電車の種類が変わります。最初は戸惑うかもしれませんが、路線図や駅の案内などに注意すれば大丈夫です。
小田原まで出ると、箱根登山鉄道に乗り換えられます。週末には温泉で癒されたいと思ったら、あっという間に箱根の温泉地に向かうことができます。
「経堂」駅の路線情報 |
・小田急小田原線(急行・準急・通勤準急停車駅) ※急行列車は平日18時~22時の下りは停車なし |
駅名 | 所要時間 |
下北沢 | 直通3分 |
渋谷 | 12分(下北沢駅にて京王井の頭線に乗り換え) (朝の通勤時間帯 15分) |
新宿 | 12分(急行利用) (朝の通勤時間帯 13分、通勤準急利用・代々木上原にて小田急線急行に乗換) |
表参道 | 直通13分(代々木上原駅から東京メトロ千代田線に乗入れ) |
※出典:ジョルダン
経堂駅の使いやすさ
経堂駅は2階建てです。2階がホームになっており、1・2番線が小田原・片瀬江ノ島方面、3・4番線が新宿・千代田線方面です。
いずれもホームの両端に階段が設けられており、エスカレーターも併設されています。エレベーターもあるので大きな荷物があるときでも安心です。このように昇り降りはありますが、段差などの歩きづらさは感じませんでした。
女性であればヒールやパンプス、ブーツなどで出歩くこともあると思いますが、経堂駅を歩く際は、段差や滑りやすさは感じにくいでしょう。
トイレは1か所あり、改札の中にあります。使い込まれた経年は感じますが、掃除は行きわたっており、清潔です。メイクスペースや全身鏡が完備されており、出がけに身支度を整えたいときでも便利に使えます。
個室はもちろん、メイクスペースや洗面台のスペースが広く、ほかの人や壁とぶつかる心配がなさそうだなと感じました。圧迫感がないのは好印象ですね。
改札口は1か所なので待ち合わせでも迷いません。改札を出るとすぐ隣に「セブンイレブン 小田急経堂店」と「箱根そば 経堂店」があります。出掛けの急な買い物や飲食の心配はなさそうです。
「ゆうちょ銀行」と「横浜銀行」のATMもあるので、咄嗟に現金を補充したいとなっても安心です。
改札を出ると左右に北口、南口の街が広がっています。それぞれに商店街があるので駅前はとても賑やかです。
経堂駅の一人暮らし情報②治安・災害への強さ
世田谷区の犯罪発生件数・割合
一人暮らしだとまず気になるのは治安です。
ここで東京23区の治安ランキングを見てみましょう。
治安ランキング
犯罪発生数 | 昼間人口(H27) | 流出人口(H27) | 犯罪発生率 | ||
1位 | 文京区 | 1,329 | 346,132 | 58,876 | 0.33% |
2位 | 千代田区 | 3,287 | 853,068 | 11,356 | 0.38% |
3位 | 中央区 | 2,595 | 608,603 | 41,117 | 0.40% |
: | : | : | : | : | : |
9位 | 世田谷区 | 6,533 | 856,870 | 230,082 | 0.60% |
※犯罪発生率は【犯罪発生件数÷(昼間人口+流出人口)】にて計算
※出典: 犯罪発生件数:警視庁犯罪発生状況、昼間人口+流出人口:東京都総務局統計
東京23区の犯罪発生割合を比較すると、世田谷区は9位。まったく安心とは言えませんが、必要以上に不安にならなくても大丈夫そうです。
経堂は駅前に商店街があり、平日でも賑わっています。しかし商店街を抜けて住宅街に入れば、お店の灯りや人通りも少なくなっていきます。過度に不安になることもありませんが、 女性の一人歩きに油断は禁物です。
地震・洪水・災害への強さ
住むなら地震や災害への強さも気になります。
経堂駅周辺の地盤から推定される「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は、以下の通りです。
地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけでなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。地図の赤いほうが柔らかい(揺れやすい)地盤、青いほうが固い(揺れにくい)地盤になります。
経堂駅周辺の「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は1.4~2.0で地震ハザード評価は「中程度」~「やや高め」の場所となっています。駅から見て北東側が「やや高め」のエリアです。
また、経堂駅周辺で今後30年以内に、以下の強さの「地震がある確率(揺れに見舞われる確率)」は以下の通りです。
震度5弱以上の揺れに見舞われる確率 | 99.9% |
震度5強以上の揺れに見舞われる確率 | 91.5% |
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 | 46.8% |
震度6強以上の揺れに見舞われる確率 | 7.6% |
※出典: 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震ハザードカルテ
経堂駅周辺では、30年以内に震度5強以上の地震が起きる確率が9割を越えます。東京都内で暮らすのであれば、地震への対策は必須です。
住まいを選ぶときは、必ず「新耐震基準」の建物を選ぶようにしましょう。
「新耐震基準」(1981年以降)に建てられた建物であれば、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないように設計されています。「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」(2000年)以降の建物であれば、さらに安心できますよ。
ほかにも、家具の転倒防止処理をする、防災グッズを用意しておくなど、自分でもできる地震対策を考えおくようにしましょう。
参考記事:地震情報を徹底解説!「地震予測は信頼できる?」「震度5強ってどのくらい怖い?」
その他の防災情報(土砂災害・洪水・液状化など)
世田谷区で公開している洪水ハザードマップによると、経堂駅そのものには浸水情報は出ていません。しかし周辺には0.2m~0.5mまで浸水するおそれがあると出ています。
駅の南から西側に渡って水色で示されているのが、烏山川(からすやまがわ)。この周辺は浸水の深さも上がるため、このエリアで物件を選ぶときはなるべく高層階を選ぶようにしていきましょう。
また、世田谷区は一部の地域が土砂災害のおそれがある箇所として、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域に指定されています。経堂駅の近辺に該当区域はありませんが、自治体が発表する情報には常に注意するようにしましょう。
実際に歩いてみてよかった場所、気になった場所
歩いてみてよかったと思うのは、やはり駅前にあるお店の豊富さです。経堂駅には北口に「すずらん商店街」が、南口に「経堂農大通り商店街」があります。また、写真は同じく南口にある「経堂本町通り」です。
スーパーやドラッグストア、飲食店や美容院、クリニックなど、女性の一人暮らしに必ず利用するお店がそろっています。老若男女たくさんの人びとの気配で活気に溢れており、そのあいだを自転車、バイク、車が行き交います。
道によっては狭い場所もありますが、特に歩きにくさは気になりませんでした。大通りならまだしも、商店街に車やバイクはたくさんは通らず、人の歩き方も急いでいません。
また、駅前は再開発が進んでいるため、駅ビルやショッピングセンターは新しい建物が目立ちます。第2回目では、昔ながらのお店や新しい施設のことを詳しくお伝えしますね。どうぞお楽しみに。