東京都杉並区にある「南阿佐ケ谷」駅。「本当に住みやすい街大賞2019年」では2位に輝いた、評判のいい街です。商店街が充実していて治安もいいので、女性の一人暮らしにもおすすめの場所ですよ。
こんにちは。純喫茶ホットケーキにハマり中のカーサミアライターのセナです。この連載では、南阿佐ケ谷駅周辺のお店や周辺施設のこと・治安・防災情報・家賃相場・購入相場などを調べています。
駅周辺で一人暮らしをしたい女性に向けて、暮らしの情報をまとめました。
一人暮らし女性にとって「南阿佐ケ谷」の住みやすさ
交通アクセス | ★★★★☆ | 2路線利用可、新宿まで15分以内 |
---|---|---|
治安 | ★★★★☆ | 治安はいいほう。駅の近くに警察署があるのも◎ |
防災/地盤 | ★★★☆☆ | 地震の揺れは中程度。浸水可能性は一部のエリアのみ |
生活利便性 | ★★★★☆ | 商店街が充実しているのが魅力的 |
家賃相場 | ★★☆☆☆ | 利便性にすぐれているので家賃はやや高め |
※★による5段階評価/カーサミア編集部まとめ
各項目の詳細については、順番に説明していきます。
第1弾では、治安・防災(地震など)を中心に書いていますので、引っ越しを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
南阿佐ケ谷駅の一人暮らし情報①アクセス・電車
都心への電車アクセス
「南阿佐ケ谷」駅の路線情報 |
・東京メトロ丸ノ内線 ・JR中央・総武線(阿佐ケ谷駅) |
駅名 | 所要時間 |
新宿 | 直通 11分 (丸の内利用) (朝の通勤時間帯 12分) |
渋谷 | 22分 (丸の内線利用、新宿三丁目駅にて副都心線に乗換) (朝の通勤時間帯 24分) |
池袋 | 22分 (丸の内線利用、新宿三丁目駅にて副都心線に乗換) (朝の通勤時間帯 25分) |
東京 | 直通30分 (丸の内線利用) (朝の通勤時間帯 32分) |
※出典:ジョルダン
南阿佐ケ谷駅は丸ノ内線停車駅で、新宿までは直通11分で行くことができ、霞が関、銀座も直通で行くことができます。
丸ノ内線は本数が多く遅延もほとんどしないので、通勤には便利な線です。隣駅の荻窪が始発なので、座れる可能性も高いですよ。
また、住む場所によってはJR中央・総武線の阿佐ケ谷駅も徒歩圏内なので、合わせて利用することができます。
南阿佐ケ谷駅の使いやすさ
南阿佐ケ谷駅の造りはとてもシンプルで、出口は1、2a/bの三つと各エレベーター口があります。清潔感があり、使いやすいです。
2018年度の東京メトロ各駅の乗降人員ランキングでは130駅中116位と、利用者数が少ないことがわかります。朝の通勤時間帯、混雑せずに駅を利用できるのは大きなメリットです。
南阿佐ケ谷駅の一人暮らし情報②治安・災害への強さ
杉並区犯罪発生件数・割合
犯罪発生割合をもとに、東京23区の治安ランキングを作成しました。
犯罪発生数 | 昼間人口(H27) | 流出人口(H27) | 犯罪発生率 | ||
1位 | 文京区 | 1,329 | 346,132 | 58,876 | 0.33% |
2位 | 千代田区 | 3,287 | 853,068 | 11,356 | 0.38% |
3位 | 中央区 | 2,595 | 608,603 | 41,117 | 0.40% |
: | : | : | : | : | : |
8位 | 杉並区 | 3,783 | 479,975 | 163,380 | 0.59% |
※犯罪発生率は【犯罪発生件数÷(昼間人口+流出人口)】にて計算
※出典: 犯罪発生件数:警視庁犯罪発生状況、昼間人口+流出人口:東京都総務局統計
南阿佐ケ谷駅がある杉並区の犯罪発生率は、8位となかなか良い方です。実際に街を歩いてみても、年齢層が高めで落ち着いた雰囲気がありました。
駅前が大きく開けている交差点なので、夜遅い時間でも人通りがあって安心できそうです。
また、駅のすぐ近くには「警視庁 杉並警察署」があり、深夜でも警察官が外に立っています。実際に住んでいたことのある人に話を聞くと、夜は巡回をしている警察官を毎日のように見かけるそうです。
交番だけではなくて警察署が近くにあるのは、女性の一人暮らしには心強いですね。
しかし、油断は大敵なので防犯グッズの購入や防犯対策はしっかりと行いましょう。
地盤の強さ(地震の揺れ予測)
※2019年11月18日時点の情報です
住むなら地震や災害への強さも気になりますよね。
南阿佐ケ谷駅周辺の地盤から推定される「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は、以下の通りです。
地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけでなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。地図の赤いほうが柔らかい(揺れやすい)地盤、青いほうが固い(揺れにくい)地盤になります。
南阿佐ケ谷駅周辺の「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は1.4~1.6(オレンジ色)の場所と、1.6~2.0(薄い赤色)の場所が混在しています。地震ハザード評価は「中程度」~「やや高め」になります。ちなみに平野部では「中程度」であればいい方と言えます。
もし心配であれば、薄い赤のエリアを避けてお部屋探しをするといいでしょう。
また、南阿佐ケ谷駅周辺で今後30年以内に、以下の強さの「地震がある確率(揺れに見舞われる確率)」は以下の通りです。
震度5弱以上の揺れに見舞われる確率 | 99.9% |
震度5強以上の揺れに見舞われる確率 | 92.9% |
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 | 49.9% |
震度6強以上の揺れに見舞われる確率 | 8.7% |
※出典: 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震ハザードカルテ
「地震の揺れやすさ」が中程度な南阿佐ケ谷駅周辺ですが、30年以内に震度5強以上の地震が起きる確率はほぼ100%です。
ただ、耐震性の高い建物を選んでしっかり対策をすれば、震度6弱までなら怖がらなくても大丈夫です。
住まいを選ぶときは、「新耐震基準」かどうかも確認しましょう。震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないように設計されています。「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」(2000年)以降の建物であれば、さらに安心です。
引っ越しをいい機会にして、地震対策をしっかりと行いましょう。
その他の防災情報(土砂災害・洪水・液状化など)
※2019年11月18日時点の情報です
浸水時の水の深さは、黄色:0.1m〜0.5m、緑:0.5m〜1.0mとなります。場所によって黄色くなっている所がありますね。
周辺に川は多いものの、危険なエリアというわけではなさそうです。もし心配であれば白色が多いエリアで家探しをするといいかもしれません。色のついているエリアに住むなら、2階以上の部屋を選びましょう。
避難警報が発令された際には早めの避難を心がけましょう。避難所をチェックしておくのも大切です。水が引くまでに時間がかかる可能性もあるので、上層階でも油断せず、早めに安全な場所に避難してくださいね。
近年は、これまでの想定を超える豪雨被害が相次いでいるため、ハザードマップも新しい想定雨量に対応して更新されています。また、自治体によっては「洪水ハザードマップ」に加えて、「内水氾濫ハザードマップ」を整備・公開しているところもあります。
各自治体のHPから、必ず最新のハザードマップをご確認ください。
また、いざというときのために非常用持ち出し袋・防災備蓄の準備もしておきましょう。
実際に歩いてみて思ったこと
南阿佐ケ谷駅周辺を実際に歩いてみると、駅が大通り沿いにあるので道が開けていて、緑が多いなと感じました。都心へのアクセスもよく、商店街もにぎやかで、暮らしやすそうです。
個人的には、警察署があって頻繁にパトロールしているというのは、安心感があっていいなと思います。
街行く人は、ファミリーや年配の方なども多く、若者がガヤガヤしているという感じはありませんでした。
街の治安が気になるという人にはおすすめの場所ですよ。
次回は「南阿佐ケ谷駅にあるお店や施設」についてリポートします。