東急池上線の「戸越銀座」駅。都心部にほど近い東京都品川区にありながら、人情味あふれる商店街が特徴です。商店街には人気店が多く、食べ歩きを楽しむ人の姿も多く見られます。また、都営浅草線の「戸越」駅が近いため、2路線2駅の利用が可能です。
こんにちは。カーサミアクラブ・ライターの山岡です。
今回は、戸越銀座駅のアクセスや、治安・防災、の面からみていきます。戸越銀座エリアへの引っ越しを検討している方は、ぜひ、参考にしてくださいね。
一人暮らし女性にとって「戸越銀座」の住みやすさ
交通アクセス | ★★☆☆☆ | 2路線利用可、新宿まで30分以内 |
---|---|---|
治安 | ★★★★☆ | 治安はかなりよい |
防災/地盤 | ★★☆☆☆ | 洪水に関して要注意 |
生活利便性 | ★★★★☆ | 活気のある戸越銀座商店街に注目 |
家賃相場 | ★★☆☆☆ | 高めだが、品川区にしては値ごろ感アリ |
※★による5段階評価/カーサミア編集部まとめ
各項目の詳細については、順番に説明していきます。
戸越銀座駅の一人暮らし情報①アクセス・電車

都心への電車アクセス
五反田と蒲田を結んでいる池上線を利用すれば、都心部と川崎・横浜方面、どちらへのアクセスも便利です。なお、東急池上線は、すべての列車が各駅停車で運転されています。朝の通勤ラッシュ時は2分から3分間隔での運転です。
「戸越銀座」駅の路線情報 |
・ 東急池上線 |
駅名 | 所要時間 |
五反田 | 4分(池上線・乗り換えなし) |
恵比寿 | 13分(五反田でJR山手線乗換) (朝の通勤時間帯 14分) |
新宿 | 23分(五反田でJR山手線乗換) (朝の通勤時間帯 24分) |
蒲田 | 20分(乗り換えなし) (朝の通勤時間帯 21分) |
※出典:ジョルダン
また、戸越銀座駅から歩いて3分ほどの場所にある、都営浅草線の「戸越」駅を利用すれば、新橋まで13分、日本橋まで18分と、それぞれ乗り換えなしで行けるため、日本橋エリアへの移動も容易です。
戸越銀座駅の使いやすさ
ホームは行先別に独立しているので、改札を抜けたあとは、わずかな段差を上るだけで乗車が可能です。ヒールを履いていても、足への負担が少ないのは嬉しいですね。
ホームと駅舎が直結しているの、乗車までの時間がかからないのも戸越銀座駅の大きな特徴です。なお、蒲田方面行のホームには、車いす対応のトイレが設置されています。
戸越銀座駅の一人暮らし情報②治安・災害への強さ
品川区の犯罪発生件数・割合
女性の一人暮らしでは、治安も気になるところです。
犯罪発生割合をもとにした、東京23区の治安ランキングを見てみましょう。
犯罪発生数 | 昼間人口(H27) | 流出人口(H27) | 犯罪発生率 | ||
1位 | 文京区 | 1,329 | 346,132 | 58,876 | 0.33% |
2位 | 千代田区 | 3,287 | 853,068 | 11,356 | 0.38% |
3位 | 中央区 | 2,595 | 608,603 | 41,117 | 0.40% |
: | : | : | : | : | : |
5位 | 品川区 | 2,792 | 544,022 | 101,957 | 0.43% |
※犯罪発生率は【犯罪発生件数÷(昼間人口+流出人口)】にて計算
※出典: 犯罪発生件数:警視庁犯罪発生状況、昼間人口+流出人口:東京都総務局統計
東京23区の犯罪発生割合を比較すると品川区は5位。治安はかなりよいといえるでしょう。
地盤の強さ(地震の揺れ予測)
戸越銀座駅周辺の地盤の強さをチェックしてみます。戸銀銀座駅周辺の地盤から推定される「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は、以下の通りとなっています。

地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけでなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。地図の赤いほうが柔らかい(揺れやすい)地盤、青いほうが固い(揺れにくい)地盤になります。
戸越銀座駅周辺の「地震の際の揺れやすさ」は1.4~2.0まで混在しているため、地震ハザード評価は「中程度」~「高め」になります。なお、平野部で「中程度」であればいい方の評価と言えます。地図を見ると、国道1号線周辺の一部や、目黒川沿いでは赤(揺れやすい地盤)となっているので、避けたほうがよさそうです。
なお、戸越銀座駅周辺で、今後30年以内に「地震がある確率(揺れに見舞われる確率)」は以下の通りです。
震度5弱以上の揺れに見舞われる確率 | 99.9% |
震度5強以上の揺れに見舞われる確率 | 93.9% |
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 | 52.0% |
震度6強以上の揺れに見舞われる確率 | 9.3% |
※出典: 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震ハザードカルテ
このデータは戸越銀座駅がある地区のものとなります。「地震の際の揺れやすさ」が「中程度」~「高め」の戸越銀座駅周辺でも、30年以内に震度5強以上の地震が起きる確率は9割。東京に住む以上、地震の対策をしないわけにはいきませんね。
そして、住まいを選ぶときは、必ず「新耐震基準」の建物を選ぶようにしましょう。
「新耐震基準」(1981年以降)に建てられた建物であれば、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないように設計されています。「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」(2000年)以降の建物であれば、さらに安心できますよ。
もちろん揺れに強い建物を選ぶだけでなく、防災グッズを買っておくなど、地震対策はしっかり行っておきましょう。
その他の防災情報(土砂災害・洪水・液状化など)

戸越銀座駅の周辺と目黒川沿いは洪水に対する警戒が必要です。
部屋を選ぶときにはなるべく上層階を選ぶようにしましょう。
避難勧告などが発令された場合には、速やかに避難できるよう、避難所の場所を確認しておいてください。
また、いざというときのために非常用持ち出し袋・防災備蓄の準備もしておきましょう。
土砂災害と液状化は問題なさそうでした。
実際に歩いてみてよかった場所、気になった場所
全長約1.3kmの「戸越銀座商店街」には、約400件の店舗が軒を連ねています。歩いていると、店頭に並んでいる商品をつい買いたくなってしまいますね。

このほかにも、おでんの具材を刻んでジャガイモなどと包んだ後藤蒲鉾店の「おでんコロッケ」や、本場九州のサクサクした唐揚げが楽しめる中津唐揚げ渓の「唐揚げ」など、種類が豊富なので、見ているだけでも飽きません。
なお、戸越銀座は月曜から土曜の15時から18時、日曜・祝日の14時から19時に交通規制がされるので、堂々と食べ歩きができますよ。休日に地元グルメの食べ歩きを楽しむのもいいですね!
戸越銀座駅は、朝の通勤ラッシュ時は2分から3分間隔での運転です。近くの
都営浅草線「戸越」駅を利用すれば、新橋・日本橋方面への通勤も便利です。
治安もよさそうで、目黒川沿いなど一部のエリアを避ければ地震・洪水などの災害にも強い戸越銀座。
このように様々な魅力がありますが、一番はやっぱり戸越銀座商店街でしょう。
次回は「戸越銀座駅周辺の施設やお店」についてレポートします。