連載3回目となる今回は「蒲田」駅がおすすめな人や、蒲田エリアの見どころについてお届けします。こんにちは、原稿執筆時に緑茶が手放せない、カーサミアクラブ・ライターの畑です。
蒲田って、お店はたくさんあるけど見どころなんてあるの、なんて思っていませんか? なにをおっしゃいますやら、蒲田にはショッピング以外にも楽しめる場所がたくさんあるんですよ。
蒲田駅での一人暮らしがおすすめなのはこんな人
映画や音楽など、芸術好きの人

私が街を歩いた日は、アプリコではサックスのフェスティバルが開催されていました。楽器を持った男女が行き交っていますが出演者の方でしょうか。
こちらでは普段からオーケストラやピアノのコンサートが公演されており、蒲田が芸術の街であることを物語っています。音楽好き、映画好きにもおすすめしたい街ですね。
仕事で疲れた日は大浴場でのんびりしたい人
蒲田駅前には、いくつかの銭湯があります。
中でも、「ゆ~シティー蒲田」はお値段も460円と良心的。お湯は海藻エキスを含む黒湯で、湯船には真っ黒なお湯が張られています。シャンプーや石鹸の備え付けはないので、自分のアイテムを持っていくようにしましょう。サウナや打たせ湯など8種類のお風呂があり、営業時間は夜の12時までと心強いです。残業でくたびれた日には黒湯ですっきりしましょう。
海外のお友達がいる人
ところで、この連載をご覧のみなさんの中には、海外に関わるお仕事をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もし、あなたに海外のお友達がいらっしゃるようであれば、ぜひ「大田区観光情報センター」を訊ねてみてください。こちらは京急蒲田駅内にある観光案内所で、観光に関する情報だけでなく、文化体験もできるようになっています。英語、韓国語、中国語の多言語にも対応してくれるので、海外からお友達が遊びに来ても安心です。
蒲田の見どころ!芸術や文化の街
かつての松竹キネマの撮影所も「流行は蒲田から」
JR蒲田駅を降りたときには、ぜひ発車ベルに耳を傾けてみてください。ちょっとほかとはちがうメロディを聞くことができますから。この駅の発車ベルは昭和映画の傑作「蒲田行進曲」の曲が使われているのです。

松竹キネマの撮影所跡地の区民ホール には、 映画『キネマの天地』で使用された「松竹橋」が残されています。
蒲田にはかつて、松竹キネマの撮影所がありました。当時はこの地に多くの俳優が暮らしており、「流行は蒲田から」なんて言われていました。
現在の撮影所跡には「大田区民ホール『アプリコ』」が建っており、コンサートや舞台、講演会などを開催しています。ホールの1階には、昭和61年(1986年)に制作された映画『キネマの天地』で使用された「松竹橋」が残されています。これは蒲田撮影所の前に架かっていた橋のレプリカだそうです。
蒲田は最近だと、庵野秀明総監督のゴジラ映画「シン・ゴジラ」でも舞台になりましたね。キモかわいい?姿で注目を浴びたゴジラ第2形態「蒲田くん」が大暴れしたのはこの街です。
大杉連さん扮する大河内内閣総理大臣の「え、蒲田に?」はファンの間でも人気のシーンですね。怪獣映画と聞くと男の子なイメージですが、シン・ゴジラでは竹野内豊さんや長谷川博己さんといったイケメン俳優が活躍するなどして多くの女性ファンを虜にしました。
都内で唯一の屋上観覧車「屋上かまたえん」

駅ビルの東急プラザ蒲田にお買い物に出かけたら、ぜひ屋上にも上がってみましょう。そこは「屋上かまたえん」という名で開放されており、敷地内には都内で唯一の屋上観覧車が設置されています。
観覧車は1968年(昭和43年)に設置され、一時閉店などの期間を経て、2014年(平成26年)にリニューアル。ネーミング公募で「幸せの観覧車」と名付けられ、今日まで地域の人々に親しまれています。
ビルの谷間にちょこんとたたずむ観覧車の姿が可愛らしいですね。
都会の喧騒に疲れたら、この場所でぼんやりすることをおすすめします。広い空の下で風を感じると、日々のストレスも吹き飛びます。
実は蒲田は御朱印がアツイ「蒲田八幡神社」
JR蒲田駅からアプリコを越え、京急蒲田駅方面へ歩いていくと、まもなく「蒲田八幡神社」が見えてきます。実はこの「蒲田」駅は周辺に6つの神社があり、それぞれ御朱印が受けられるんです。密に御朱印好きからも注目されています。
駅から近い「蒲田八幡神社」では、8月8日の例大祭で奉納演芸が上演されたり、多くの露店が並ぶそうです。古くから土地を見守ってきた神社には、引っ越したら一度はご挨拶をしておきたいですね。
商店街あり、芸術あり、癒しあり。下町情緒あふれるエリアから国際交流まで、一人暮らしをしながら様々な体験ができそうな街ですね。
さて、連載のラストは気になる蒲田の「家賃相場・購入相場」をお伝えしたいと思います。