【女性宅建士が解説】女性が選ぶべき間取り<収納・仕様編>

【女性宅建士が解説】女性が選ぶべき間取り<収納・仕様編>

家を探すとき、場所と一緒に間取りも見ますよね。特に間取りは女性の方がこだわる人が多いもの。間取りが使いにくくて引っ越す人もいるくらいです。

 広いキッチンが欲しい、お風呂でゆったり過ごしたい。
 とにかく大きな収納が無いと困る。
 陽当たりが大事。この家具を置きたい。

こだわるポイントは人それぞれです。ですが、働く女性にとって掃除がしやすい・使いやすいは共通要素だと思います。

そんな共通要素を中心に「一人暮らし女性」にお伝えしておきたいしたい【間取りの見方】を、<水回り編>と<収納・仕様編>に分けてお伝えしている連載企画。

今回は <収納・仕様編>をお届けします。

理想的なのは、こんな間取り

「使いやすくて快適な間取り」とは何でしょうか。

“働く女性”の一人暮らしで大切なのは、忙しい日々の時間を有効に使うこと。
「使いやすい = 時短家事の実現 = 気持ちに余裕がうまれる」と繋がるので、 <収納・仕様編>では、時短や快適性を中心にポイントをまとめます。

下記は、女性の一人暮らしにちょうどいい広さの1LDKプラン。豊富な収納や繋げても使える洋室、ゆったりした水回りなど、欲しい要素がほとんど揃っています。こんな間取りがあったら住みたいですよね。

一人暮らし女性におすすめの、理想の間取りイメージ


この間取りを参考に、収納や仕様の見方やポイントをお伝えします。

実はサイズよりも配置や中が重要。収納・仕様のチェックポイント

収納・間仕切り・バルコニー。

快適性はなんとなく分かるけど、これらが時短にもつながるの?と思った方。実は繋がっているんです。

収納計画がしっかりしていれば、片付け時間も短くてすみますし、バルコニーの方位によって陽当たりが変わるので洗濯物が乾く時間も短縮できて、時短が叶いますよ。

それぞれチェックしたいポイントをまとめます。

クローク(クローゼット)は大きいだけではダメ

洋服をしまえる収納は、どんな形でどこにあるかがポイント

気付けば増えていく洋服。どこにどうやって収納しよう…と頭を悩ませる大きな問題です。家探しをしている方はほとんどの方が「収納が少ない」、という悩みや不満を持っています。

ですが、収納はただ大きいだけでは解決されず、「使い勝手」が良いことが大切です。新築や築浅の分譲マンションでは、収納スペースの広さに合わせて工夫された設計がされているかもしれませんが、 そこまで考え抜かれたクロークは賃貸ではあまり見かけません。

収納は「大きい・小さい」ではなく、「使いやすい」かどうかで判断しましょう。使いやすい収納は、服を選ぶ時間や収納する時間を短縮できるため、時短にも快適性にも繋がりますよ。

使いやすい収納と使いにくい収納、どんな感じか少し例を挙げてみます。

使いやすい収納 (クローク)

▼ウォークインクロークの場合
・デッドスペースが生まれないサイズとレイアウト
・天井までの高さがあり、棚板が設置されている
・扉が引戸になっている

▼壁面クロークの場合
・クロークの幅が扉3枚以上分ある
・奥行きが押入サイズ(通常クロークタイプは奥行60㎝、押入は90㎝)
・ポールだけでなく棚板も設置されている

使いにくい収納(クローク)

▼ウォークインクロークの場合
・形が細長い、天井が低い
・扉がドアタイプになっていて、家具に干渉する
・寝室ではなく廊下などに設置されている

▼壁面クロークの場合
・高さがない
・ポールしか設置されておらず、高さの調節も出来ない
・扉の開閉が家具と干渉する


天井の高さは実物を見てみないと分かりませんが、それ以外は間取り図でも検証できます。

上記の理想の間取りは、引戸で正方形のウォークインクロークになっていますね。この形状であれば、使い勝手と収納量の双方をフォローできているので、完璧です。

玄関収納もクロークと同じくらい重要

女性の靴は意外とかさばります|イメージ画像:写真AC

女性が求める収納への希望は、洋服用のクロークがメイン。もちろんそれも重要ですが、実は同じくらい気にしてほしいのが玄関収納です。

玄関に靴は全て置けていますか?意外と室内に持ち込んで収納している方も多いのではないでしょうか。玄関まで行って、頭の中で持っている靴を思い出して、部屋に取りに行って、というのは色々ロスがあります。特に朝の忙しい時間は避けたいもの。玄関で完結できるのが、時短のポイントです。

女性の靴はサイズは小さくても、男性より種類が多いものです。夏のサンダル、冬のブーツ、通勤用のパンプス、プライベート用のスニーカー。高さがバラバラです。これが収納の悩みどころですよね。

足元まで合わせて、玄関でコーディネートしたいですね

靴は外に履いていくものなので、出来れば玄関周りに収納して、部屋の中にはあまり持ち込みたくないものです。
理想の間取りのように、玄関に立派なシューズインクロークがあれば、靴だけでなくスーツケースやゴルフバッグなどの趣味のものまで仕舞えて重宝します。

ですが、大きい玄関収納を賃貸で求めるのは難しいかもしれません。せめて自分が持っている靴が入るスペースがあるかどうかは、事前に確認したいところ。天井までの高さがあったり、玄関周りに靴も入れられそうな物入があるなど、玄関収納以外でもフォローできる間取りになっているかチェックしてくださいね。

可動タイプの間仕切りで快適性向上

開放できる間仕切りのほうが、使い勝手が広がります

1DKや1LDKに住むときは、リビング空間と居室(ベッドルーム)を分けることができます。

その間取りのLDK(DK)と居室の配置は、 物件により異なります。リビング空間を抜けて居室に行くレイアウトや、横並びのレイアウトなど、それぞれの部屋が廊下を介さず、隣り合わせに繋がっているケースがほどんどです。

その繋がっている部分にあるのが「間仕切り」です。間仕切りは大きく2つのパターンがあります。

◆間仕切り壁/壁になっていて、ドアが付いている。完全個室タイプ。
◆可動式間仕切り/引戸になっていて、開放できる。1Rスタイルになる。

仕切り、という点では同じですが、暮らし方は大きく変わります。

ドアが付いている「間仕切り壁」であれば、空間が壁で仕切られているので、完全個室の寝室になりますよね。寝室は別空間がいいという方には、こちらがおすすめです。あと壁が多い分、家具も置きやすくなりますよ。

対して、引戸になっている「可動式間仕切り」であれば、間取りを最大限広く使うことが出来ます。一人暮らしですから、普段は1Rスタイルで生活しても何の問題もありません。友人が来た時などの必要な時だけ閉じる、という使い方です。

どちらが良いとは一概には言えませんが、時短に繋がるのは「可動間仕切り」の間取りです。開放して1Rスタイルで暮らしてみましょう。

壁がないので、広々した快適な空間になりますよね。部屋の全てが目に入り、最短距離の導線が確保できます。
ちなみにお部屋は、仕切られているより繋がっているほうが掃除もしやすくなります。

好きな暮らしができる間取りに出会いたいですね

どんなタイプの間仕切りなのか、図面でもチェックできるので確認してくださいね。ですが、図面では天井高までは分からないので、実際の内見や写真の確認も忘れずに。

バルコニーは、方位と広さ・出入り位置が重要

洗濯は時短したい家事のひとつ|イメージ画像:写真AC

家を選ぶとき、バルコニーについて気にする点はありますか?

希望条件でよく出てくるのは「陽当たり」と「南向き」。

確かに、明るくて陽当たりのいいお部屋の方が気持ちいいですよね。ですが、南向きであればどんなバルコニーでも良いわけではありません。

ここで気にしてほしいのは、方位だけでなく、広さと出入りの位置です。

あまり幅のないバルコニーだと、エアコンの室外機をバルコニーに設置した時に、洗濯物に室外機の風が掛かる場合があります。その状態で洗濯物は干したくありませんよね。

また、バルコニーへの出入り位置はどうでしょうか。ベッドを置いてみたら窓の前に来てしまった!ベッドをまたがないとバルコニーに出れない!なんてこともしばしば。家具レイアウトも同時に考えて、気を付けたいところです。

陽当たりや方位については、個人差があり好みは人それぞれです。南向きは良くて、北向きはダメということもありません。北向きは直射日光は入らいないものの、安定的な明るさはあります。南向きで前に建物があるくらいなら、眺望が開けている開放的な北向きのほうが快適なこともあります。

洗濯物は日光も大切ですが、風が重要です。風通しのいい場所であれば、方位に関わらず乾きますので、時短家事も叶います。

いかがでしたか?「収納は多いほうがいい!」と、大きな収納がある家を探している一人暮らし女性はたくさんいるはずです。これからは収納だけでなく、今回お伝えした収納や仕様のポイントをいかして、より快適な生活を送れる住まいと出会ってくださいね。

▼<水回り編>を見逃した方はこちらから

※記事の内容は執筆時点のものになります

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