代々木上原駅は東京都渋谷区の東側に位置しています。小田急線と東京メトロが乗り入れていて便利なうえ、すぐ近くに代々木公園があり自然も豊かな街となっています。
こんにちは。最近、ハイボールにハマりはじめたカーサミアライターの畑です。この連載では、代々木上原駅で女性が好みそうなお店や周辺施設のこと・治安・防災情報・家賃相場・購入相場などを調べています。
一人暮らし女性にとって「代々木上原」の住みやすさ
交通アクセス | ★★★★★ | 新宿・渋谷へのアクセスが抜群 |
---|---|---|
治安 | ★☆☆☆☆ | 繁華街を擁する渋谷区は治安に難あり |
防災/地盤 | ★★☆☆☆ | 標準的な地盤。駅の北側に浸水予測あり |
生活利便性 | ★★★☆☆ | 駅ビルや商店街があり、生活に便利 |
家賃相場 | ★☆☆☆☆ | 利便性が高く自然も豊かで人気。家賃は高い |
※★による5段階評価/カーサミア編集部まとめ
各項目の詳細については、順番に説明していきます。
連載第1回では、アクセスや治安・防災(地震など)を中心に書いています。引っ越しを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
代々木上原駅の一人暮らし情報①駅情報

都心への電車アクセス
まずは電車のアクセスから見ていきましょう。代々木上原駅には小田急電鉄小田原線と、東京メトロ千代田線が乗り入れています。 小田急線と千代田線のホームは同じ構内にあります。
小田急線は新宿から小田原、片瀬江ノ島方面に通じている路線です。千代田線は霞ヶ関や大手町、新御茶ノ水などに通じています。新宿へは乗り換えなしで5分で着きますし、霞ヶ関にも乗り換えなしで14分で到着です。
おしゃれの街、表参道にも乗り換えなしで6分で行けますよ。都内の主要な駅に1本で行ける駅は、なかなかありません。これはポイントが高いのではないでしょうか。
「代々木上原」駅の路線情報 |
・ 小田急電鉄小田原線(準急、急行、快速急行停車駅) ・ 東京メトロ千代田線 (始発あり) |
駅名 | 所要時間 |
新宿 | 5分 直通・乗換なし |
渋谷 | 11分(表参道駅にて東京メトロ銀座線に乗換) |
表参道 | 6分 直通・乗換なし |
霞ヶ関 | 14分 直通・乗換なし |
※出典:ジョルダン
代々木上原駅の使いやすさ

メトロと聞くと地下を走る電車を思い浮かべると思いますが、千代田線の路線はこの代々木上原駅で地上を走ります。 そのため駅全体がとても明るい雰囲気となっています。
ホームは地上2階に、改札は地上1階にあります。階段にはエスカレーターがついていなかったので、大きな荷物を運ぶときはエレベーターを使った方がよさそうです。
小田急線も千代田線も「女性専用車両」を導入しています。小田急線は平日の朝7時30分~、新宿方面行き最後部車両(1号車)が対象です。千代田線は平日の朝7時10分~、綾瀬方面行き最後部車両(1号車)が対象です。
通勤で電車を利用する女性にとって、こういった配慮があるのはありがたいことですね。
参考:女性専用車のご案内|安全・安心への取り組み|小田急電鉄
参考:女性専用車|東京メトロ
代々木上原駅の一人暮らし情報②治安・災害への強さ
渋谷区の犯罪発生件数・割合
一人暮らしだとやっぱり気になるのは治安です。
ここで東京23区の治安ランキングを見てみましょう。
治安ランキング
犯罪発生率 | 昼間人口(H27) | 流出人口(H27) | 犯罪発生率 | ||
1位 | 文京区 | 1,329 | 346,132 | 58,876 | 0.33% |
2位 | 千代田区 | 3,287 | 853,068 | 11,356 | 0.38% |
3位 | 中央区 | 2,595 | 608,603 | 41,117 | 0.40% |
: | : | : | : | : | : |
21位 | 渋谷区 | 5,400 | 539,109 | 48,115 | 0.92% |
※犯罪発生率は【犯罪発生件数÷(昼間人口+流出人口)】にて計算
※出典: 犯罪発生件数:警視庁犯罪発生状況、昼間人口+流出人口:東京都総務局統計
23区中21位とは、一人暮らしをする女性としては、ちょっと不安になる数字かもしれません。しかし渋谷区が公開している「渋谷区内の犯罪発生状況」を見ると、事件が起きているのは繁華街のあるエリアに集中していることがわかります。
代々木上原駅がある渋谷区西原での犯罪発生状況は、平成29年が53件、平成30年は39件と、むしろ治安が良くなっています。数字だけで判断せず、実際の街の雰囲気や物件の立地なども判断材料にするようにしましょう。
地震・洪水・災害への強さ
住むなら地震や災害への強さも気になりますよね。
代々木上原駅周辺の地盤から推定される「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は、以下の通りです。

地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけでなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。地図の赤いほうが柔らかい(揺れやすい)地盤、青いほうが固い(揺れにくい)地盤になります。
代々木上原駅周辺の「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は1.2~1.6。地震ハザード評価は「やや低め」の場所と「中程度」の場所が混在しています。
平野部としては「中程度」でもいい方ですし、「やや低め」の場所はかなりいい地盤と言えます。
もちろんいい地盤であっても揺れないわけではないので、油断せずに地震対策をしてください。
また、代々木上原駅周辺で今後30年以内に、以下の強さの「地震がある確率(揺れに見舞われる確率)」は以下の通りです。
震度5弱以上の揺れに見舞われる確率 | 99.9% |
震度5強以上の揺れに見舞われる確率 | 91.4% |
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 | 45.6% |
震度6強以上の揺れに見舞われる確率 | 7.2% |
※出典: 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震ハザードカルテ
「地震の際の揺れやすさ」が「やや低め」~「中程度」の代々木上原駅周辺でも、30年以内に震度5強以上の地震が起きる確率は9割を越えます。東京都内で暮らすのであれば、地震への対策は必須です。
住まいを選ぶときは、必ず「新耐震基準」の建物を選ぶようにしましょう。
「新耐震基準」(1981年以降)に建てられた建物であれば、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないように設計されています。「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」(2000年)以降の建物であれば、さらに安心できますよ。
ほかにも、家具の転倒防止処理をする、防災グッズを用意しておくなど、自分でもできる地震対策を考えおくようにしましょう。
その他の防災情報(土砂災害・洪水・液状化など)

渋谷区の洪水ハザードマップを見てみると、駅の北側が0.1m~3.0m浸水する可能性があると予測されています。このエリアに住みたいときは、高層階を選ぶ・火災保険の水災オプションをつけるなどをするとよいですね。
駅の南側には浸水予測は出ていないので、物件を選ぶときは参考にしてください。
土砂災害や液状化については、問題はなさそうです。
ただし問題のないエリアであっても、行政が発表する防災情報には、常に注意してくださいね。
実際に歩いてみてよかった場所、気になった場所

改札は駅ビルの「アコルデ代々木上原」に直結しています。飲食店やメガバンクのATM、スーパーも入っているので便利に感じました。
外に出ると、この駅が大きな高架駅になっていることがよくわかります。線路沿いの道路は狭くて、目の前に商店が並びます。背の高い駅舎と目の前に現れる建物の並びに、最初は圧迫感を覚えるかもしれません。
しかし歩くとすぐに道が開けて開放的な住宅街が現れます。北口には「代々木上原駅前商店街」があり、人の行き来も活発です。南口は井之頭通りが走っており、通り沿いは上品で洒落た雰囲気の家が並ぶ高級住宅街になっています。
駅前も通り沿いも人や車で歩きづらいということはありませんでした。代々木上原にも女性好みのおしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。それらを観察しながら、じっくり歩くことができますよ。
詳しいお店などの情報は次回の連作でお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに!