東京都新宿区にある「神楽坂」駅。隠れ家的なお店が多くあり、街歩きが楽しい街です。大都会新宿に場所を構えながら大正ロマンの雰囲気が味わえる、なんとも不思議な魅力のある場所。
こんにちは。純喫茶のホットケーキにハマり中のカーサミアライターのセナです。この連載では、神楽坂駅周辺のお店や周辺施設のこと・治安・防災情報・家賃相場・購入相場などを調べています。
神楽坂駅周辺で一人暮らしをしたい女性に向けて、暮らしの情報をまとめました。 第1弾では、治安・防災(地震など)を中心に書いていますので、引っ越しを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
一人暮らし女性にとって「神楽坂」の住みやすさ
交通アクセス | ★★☆☆☆ | 東西線のみ。住む場所により他の駅も利用可 |
---|---|---|
治安 | ★★☆☆☆ | 新宿アドレスにしては治安は良い方 |
防災/地盤 | ★★☆☆☆ | 神田川沿いは注意。南側は防災◎ |
生活利便性 | ★★★★☆ | 風情があり、おしゃれで活気のある街 |
家賃相場 | ★☆ |
※★による5段階評価/カーサミア編集部まとめ
各項目の詳細については、順番に説明していきますね。
神楽坂駅の一人暮らし情報①アクセス・電車

都心への電車アクセス
「神楽坂」駅の路線情報 |
・ 東京メトロ東西線 |
駅名 | 所要時間 |
飯田橋 | 直通2分 |
新宿 | 15分(九段下にて都営新宿線に乗換) (朝の通勤時間帯 16分) |
東京 | 16分(大手町にて丸の内線に乗換) |
池袋 | 16分(高田馬場にてJR山手線に乗換) |
※出典:ジョルダン
神楽坂駅は新宿区にあるので、都心へのアクセスは不自由しません。東京メトロ東西線停車駅の高田馬場や大手町、日本橋、茅場町へは、乗換なしで行くことができます。
また、神楽坂駅は東京メトロ東西線の1本のみですが、周辺に駅が多くあります。
都営大江戸線の「牛込神楽坂駅」、東京メトロ有楽町線の「江戸川橋駅」や、JR・東京メトロ・都営地下鉄を含む計6線が乗り入れる「飯田橋駅」が神楽坂駅から徒歩圏内にあります。住む場所によっては複数の駅を使うことができますよ。
神楽坂駅の使いやすさ

神楽坂は街としての知名度は高いですが、神楽坂駅自体はこじんまりとしていてシンプルな造りです。駅ナカなども特にありません。
出口は全部で3つで「出口1a・b」と「出口2」が両端にあります。エレベーターは出口1a・bのみ設置されています。
改札を入るとホームのそばに階段があり、階を下るともう一つホームが現れます。階によって行き先方面が分かれている、少し珍しい造りになっています。
神楽坂駅の一人暮らし情報②治安・災害への強さ
新宿区の犯罪発生件数・割合
犯罪発生割合をもとに、東京23区の治安ランキングを作成しました。
犯罪発生数 | 昼間人口(H27) | 流出人口(H27) | 犯罪発生率 | ||
1位 | 文京区 | 1,329 | 346,132 | 58,876 | 0.33% |
2位 | 千代田区 | 3,287 | 853,068 | 11,356 | 0.38% |
3位 | 中央区 | 2,595 | 608,603 | 41,117 | 0.40% |
: | : | : | : | : | : |
16位 | 新宿区 | 6,485 | 775,549 | 65,872 | 0.77% |
※犯罪発生率は【犯罪発生件数÷(昼間人口+流出人口)】にて計算
※出典: 犯罪発生件数:警視庁犯罪発生状況、昼間人口+流出人口:東京都総務局統計
神楽坂駅がある新宿区は23区中16位と、平均より少し下めです。
新宿区にはターミナル駅もあり繁華街も多くあるので、全体で見るとやはり犯罪率は高め。ただ神楽坂限定で見ると犯罪率は低めなので、新宿アドレスにしては治安は良い方、といった雰囲気です。
人気スポットなので行き交う人は老若男女、様々な人がいます。油断は大敵ですので、一人暮らしを始めるにあたり防犯グッズの購入や防犯対策はしっかりと行いましょう。
地盤の強さ(地震の揺れ予測)
住むなら地震や災害への強さも気になりますよね。
神楽坂駅周辺の地盤から推定される「地震の際の揺れやすさ(表層地盤増幅率)」は、以下の通りです。

地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけでなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。地図の赤いほうが柔らかい(揺れやすい)地盤、青いほうが固い(揺れにくい)地盤になります。
神楽坂周辺は1.2~2.0。地震ハザード評価は「やや低め(黄色)」の場所と「中程度(オレンジ色)」の場所と「やや高め(薄い赤)」場所が混在しています。
千代田区寄り(写真下の方)の方がオレンジ色の範囲が広いですね。
また、神楽坂駅周辺で今後30年以内に、以下の強さの「地震がある確率(揺れに見舞われる確率)」は以下の通りです。
震度5弱以上の揺れに見舞われる確率 | 99.9% |
震度5強以上の揺れに見舞われる確率 | 92.1% |
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 | 46.3% |
震度6強以上の揺れに見舞われる確率 | 7.3% |
※出典: 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震ハザードカルテ
「地震の揺れやすさ」は広範囲で中程度な神楽坂駅周辺、30年以内に震度5弱以上の地震が起きる確率は99.9%です。
また、震度6弱以上の地震がある確率(揺れに見舞われる確率)は46.3%と50%を切っていますが油断は大敵です。
住まいを選ぶときは、「新耐震基準」かどうかも確認しましょう。震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないように設計されています。「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」(2000年)以降の建物であれば、さらに安心でます。
防災バックや家具の補強、引っ越しを機会にできることから始めましょう。備えあれば憂いなしです。
その他の防災情報(土砂災害・洪水・液状化など)

青い丸で囲んだあたりが、神楽坂駅がある場所です。新宿区は川が多い地区ではありませんが、神楽坂駅の上部には神田川が流れており、写真上に行くにつれて水害の危険度も増します。
ただ、こちらの洪水ハザードマップは、想定最大規模降雨(総雨量690㎜・時間最大雨量153㎜)の場合によるものです。
大雨のときに常にこの地図のような浸水が発生するということはありませんが、心配であればなるべく3階より上のお部屋を探すと安心ですね。
また、避難警報が発令された際には早めの避難を心がけましょう。
特に想定浸水深が深いエリア(ハザードマップで赤色のエリア)は、上層階であっても、水が引くまでに時間がかかる可能性が高いので、早めに安全な場所に避難する必要があります。
実際に歩いてみて思ったこと

街全体から昔懐かしいような風情が感じられ、流行のものが集まる現代的な顔もあり、抽象的ですが「おしゃれな街」という印象です。
コンクリート造りの建物が多く、なんてことない建物でも素敵な外観のビルが多いなと感じました。
神楽坂周辺は大正時代に賑わった「花街」で、花街特有の小さな路地がたくさんあります。歩いているだけで飽きることがなく、街歩きが楽しい街。
そして「神楽坂」という名前だけに坂が多いです!ベビーカーを押すファミリーやお年寄りの人も多くいましたが、知らない人同士で声をかける光景も見かけ、温かさを感じました。
「住む」となったらアクセスが抜群にいいのが神楽坂の特徴です。都営地下鉄・東京メトロ・JRが通る駅が徒歩圏内に3つもあるのは利便性が高いです。
どこへ行くにも便利でオシャレな街に住みたい、という方にはピッタリです。
次回は「神楽坂駅の周辺のお店や施設」についてレポートします!