働き方の多様化に伴い、さまざまなスタイルのオフィススペースが求められるようになってきましたよね。
今回は、「初台センタービル」のユニークなバリューアップ事例をご紹介します!こんにちは、カーサミアライターのハルカです。
需要が高いドリンクバーやWEBブースを新設したり、地下駐車場を防音室にするなど、利用者の利便性を向上させたんですって。中でも防音室は駐車場に比べ収益性が数倍にも上がったそうですよ!
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
低収益の地下を新産業向けに転換 ユニークなバリューアップを経て私募REITに組み入れ
新規貸床の増設と既存床の付加価値向上

1階エントランスにあったものの、収益化されていなかったカフェスペースをラウンジ兼会議室に工事し、もともと会議室があった区画をオフィス区画へと改装することで新たな収入源を確保したそうです。
また、入居者専用のドリンクバーと需要が高いWEB会議に対応するWEBブース10席を新設したそうです。これにより、入居者の利便性を高め、将来的な賃料の引き上げや長期入居に繋がる資産価値向上を図るということです。
地下駐車場を「防音シェアオフィス」へ転換し、地下の収益性を向上

「初台センタービル」バリューアップ企画の最大の特徴は、低稼働であった地下駐車場の用途転換だといいます。
地下駐車場は車高制限により人気のSUVなどが利用できず、3分の1が空いていたそうです。
そこで地下という環境を逆手に取り、音漏れや振動を気にせず創作活動に没頭できる「防音シェアオフィス」へとコンバージョンする企画が実行されたということです。
地下2階に高い遮音性能を持つシェアオフィス5区画(5.6~7.5坪)が新設されました。
プロフィッツとRJオフィスが合弁事業で展開するシェアオフィスブランド「BLOCKS」の派生形として、防音性能に特化した新ブランド「BLOCKS MUTE」を立ち上げたそうです。
市場規模が年々拡大しているYouTuber、VTuber、楽器演奏者、音楽制作者、役者といったクリエイターはチームで活動しており、仕事場として防音マンションを借りるケースが多くあるそうです。
「BLOCKS MUTE」は、法人登記が可能であることに加え、住居設備(キッチン・バスルーム)の代わりに共用の会議室やラウンジといったビジネスに必要な機能を提供することで、純粋な仕事場としての魅力を高めているといいます。
このコンバージョンにより、従来の駐車場と比較して坪当たりの収益性を数倍に引き上げることに成功したそうです。
物件概要
【所在地】
〒151-0061
東京都渋谷区初台1丁目51‐1
初台センタービル
【アクセス】
京王電鉄 京王新線「初台」駅徒歩1分
【主な設備・サービス】
シェアオフィス152区画/防音個室5区画/受付/ラウンジ/カフェバー/WEBブース/会議室/法人登記可/Wi-Fi完備/コピー複合機
■公式サイト
初台センタービル
https://rjhatsudai.com/
BLOCKS MUTE
https://www.blocks-office.jp/mute/hatsudai
「初台センタービル」のバリューアップ案件は、JA三井リース建物株式会社が、農中JAML投資顧問株式会社が運用する私募REIT「農中JAMLリート投資法人」のウェアハウジング(※1)目的で2024年12月にビルを取得後、株式会社プロフィッツによるユニークな企画を反映した改修工事を実施したものだそうです。
2025年8月の新しいシェアオフィスの開業に合わせ、「農中JAMLリート投資法人」が資産として取得したということです。
なお、「初台センタービル」の一棟運営は株式会社RJオフィスが担い、リニューアルされたオフィスの価値を最大化し、より高い賃料と稼働率の実現という重要な役割を担うということです。
(※1) ウェアハウジング:REITなどが将来組み入れる資産を、スポンサーなどが一時的に保有すること。
今回は、ユニークなバリューアップを経て2025年8月に新しいシェアオフィスとして開業したオフィスビル「初台センタービル」についてお伝えしました。
収益化していなかったカフェスペースを改装したり、地下駐車場を防音室にしたりと需要に合わせたバリューアップが行われ、魅力たっぷりのシェアオフィスになりましたね!
特に防音室は坪当たりの収益性が数倍アップしたということで、需要を的確に捉えたユニークかつ効果的な改装が素晴らしいと感じました。皆さんもぜひ参考にしてみてくださいね。



