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家庭用消火器は必要?どこで買える?防災のプロのおすすめは…

防災士という防災系の資格保有者である私が、「家庭用消火器」に関してその必要性や、おすすめの商品を紹介します。万が一の火事に備えて、自宅に家庭用消火器を設置したほうがよいと考える方もいるでしょう。一般的な消火器というと、重たくて大きく、家庭に置くには邪魔なイメージですよね。しかし、「家庭用消火器」という住宅火災に適して開発された消火器が存在しています。女性も扱いやすく軽量な商品が揃っており、家庭内に設置しても邪魔にならないようになっているのが特徴です。一般家庭への家庭用消火器の設置は義務づけられていませんが、初期消火用として設置しておくことで、万が一家庭内で火災が発生した際には、初期段階で消火ができ自分の命を守れるでしょう。近隣住民の命を守ることにもつながります。令和2年の消防庁のデータによると、建物火災の主な出火原因の1位は「コンロ」であり、続いてたばこ、放火が原因となっています。1位のコンロでは、主に「放置する、忘れる」といった火の不始末が要因となり火災が発生しているようです。では、どのような家庭用消火器・消火具がおすすめなのか種類別に紹介していきます。ホームセンターやネット通販で入手可能です。■粉末消火器:最も一般的な消火器であり、粉末の消火薬剤を用いて消火を行います。粉末消火器は、火を抑える力が最も強く、普通火災・油火災・電気火災のあらゆる出火原因に対応可能なことが特徴です。また、ほかのタイプと比べ、軽量・安価で入手しやすいこともおすすめの理由としてあげられます。■液体消火器:液体の消火薬剤を噴出し消火を行います。粉末消火器とは異なり、水系のため冷却効果や浸透力に優れ、再熱しにくいのが特徴です。また、粉末と比べ後始末がしやすいといったメリットもあります。油火災に適した消火器であり、キッチンへの設置に向いた消火器です。■エアゾール消火具:消火薬剤を液化ガスまたは圧縮ガスの圧力で噴霧状に噴射し消火できる消火具です。油火災や普通火災の初期消火に有効。大きな火災には不向きであり、消火器ではないため、粉末消火器または液体消火器と組み合わせて補助的に備えておくことをおすすめします。■投てき消火用具:液体状の消火剤が入ったボトルやボールなどを投げ込むことで消火できる用具です。力のない女性でも扱いやすく、投げるだけで初期消火が行えることがメリット。また、あらゆる火災の初期消火に有効です。■消火シート:火元にシートを被せて初期消火を行える商品です。油火災などの小さい炎に使用でき、キッチン周りに設置しておくといいでしょう。こちらも、大きな火災には適していないため消火器の補助として用意してください。