建物の価値は、完成した姿だけで決まるものではありません。どのような想いで企画され、街とどう繋がり、どのような関わりを生み出していくのか――その背景と経緯を知ることも、私たちデベロッパーにとって大切な学びです。
今回は向ヶ丘遊園の複合建築「Threeisland Terrace」の内覧会に参加しました。
設計者のお話を伺いながら建物を見学し、周辺エリアの建築もあわせて視察。当日の様子と、そこから得た学びをご紹介します。
物件について

「Threeisland Terrace」は、建築主・株式会社ミシマ、企画・株式会社井出コーポレーション、設計・TOASt。住宅・オフィス・店舗を内包しながら、5階のシェアラウンジと空中テラスを介して異なる活動を接続する「立体的な縁側」を提案する複合建築です。
低層部には街に開かれた店舗やカフェを配置し、中層部には働く・憩う・交流する場を重ね、上層部には多摩川や都心を望む住空間を計画。用途や時間の異なる活動が重なり合う「小さなまち」として、人と人、暮らしと仕事、都市と自然をゆるやかにつなぐ新しいまちの居場所を目指しているとのことでした。
内覧会の様子


内覧会では、設計の「TOASt」代表の小滝健司さんにご案内いただき、店舗フロア、オフィスフロア、5階のシェアラウンジと空中テラス、住宅フロアを内覧させていただきました。
井出コーポレーションさんやミシマさんのポリシーや姿勢、小滝さんの設計意図などのお話が大変興味深く、シナジーが感じられ、気付けば2時間を超えて盛り上がりました。
内覧会後は、同じ企画者・設計者で開発された向ヶ丘遊園エリアのほかのビルについても現調を行いました。
気付きと学び
社員からは以下のような感想があがりました。
「建築主・企画・設計のお三方の強力なタッグが作った物件であった。そして開発には、意図や想いが大切だと改めて思った。」
「10年ほど前まで現地のすぐ近くに住んでいた身としては、街の変貌ぶりに仰天してしまった。再開発とはいえ、あまり行政や鉄道、大手デベのグリップが効いてないように伺え、こんな再開発もあるのか、と考えさせられた。」
「登戸・向ヶ丘遊園一帯で開発している様子を興味深くうかがった。商店街では、尖った建物に共鳴するテナントが入っている様子を見て、小規模ビル開発のさらなる可能性を感じることができた。」
「街の人が誰でも利用できるバルコニーは、自分も通いたくなるスペースだった。内覧会を通し《尖る》を肌で感じることができた。」
「《街に繋がる、街に開かれた》といったワードは当社も使うし内覧先でも見受けられたが、具体的にはどういった状態のことなのか、改めて考える機会となった。」
「久しぶりにレジを見学し、非常に刺激を受けた。間取りを見ること、考えることの面白さや奥深さを改めて感じた。」
「住宅部分と商業機能を組み合わせた複合開発となっており、街とのつながりや建物の使われ方についても参考になった。住宅単体の開発とは異なる難しさもあると思うが、商業と住宅を組み合わせることでエリアへの価値提供の幅が広がると感じた。」
■ Threeisland Terrace 物件概要
【用途】物販店舗・事務所・共同住宅
【規模】RC造 地上12階建
【敷地面積】690.86㎡
【建築面積】516.36㎡
【延床面積】2,923.47㎡
【建築主】株式会社ミシマ
【企画】株式会社井出コーポレーション
【設計】TOASt(https://to-ast.jp/about)
【構造】オーノJAPAN
【設備】RISE設備設計
【施工】株式会社田中建設
今回の内覧会では、企画や設計に込められた考え方、街との関わり方について、社員の一人ひとりが多くの学びを得ることができました。
トラスト・ファイブは今後もこうした社外での学びを積極的に取り入れながら、価値ある開発に繋げてまいります。


