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防災

一人暮らしで被災、もしも大怪我をしたらどうなる?防災士が解説

災害時にケガをしてしまった場合、どのように治療を受けられるのか皆さんご存知でしょうか?今回は、防災士という防災系の資格保有者である私が、「災害時の医療体制」について紹介します。大規模な災害の場合、国から「災害救助法」の指定を受けた地域在住の被災者は、医療機関における医療費の一部免除を受けられます。また、保険証を持ち合わせていない、紛失・消失した場合でも医療機関の利用が可能です。意識不明であり、なおかつ保険証などを持ちあせておらず身元確認ができない場合でも、警察などの関係機関に照会が行われ、身元が特定できれば親族に連絡が入るため、心配ありません。傷病者が多数発生する大規模災害では、多くの人が大怪我をし治療を必要とします。また、災害の影響により道路が使えず、たとえ大怪我をしたとしても救急車の到着を期待できない可能性もあるでしょう。傷病者の治療優先順位を決める「トリアージ」が行われるようになりました。これにより、緊急を要する重症度の高い傷病者から適切に処置や搬送が行われるようになったのです。大規模災害では、必ずしもすぐに治療が受けられるとは限りません。「緑タッグ」に相当する怪我であれば、自分や周りの人が怪我をしてしまっても対応できるよう、簡単な応急手当の方法を覚えておきましょう。また、災害時には救急道具が手に入るとは限らないため、代用品で治療できる方法を重点的に紹介します。また、もし意識不明で運ばれた際でも、身元がすぐに分かるよう「身元確認メモ」を持ち歩くことも大切ですよ。身元確認メモには、住所・名前・電話番号・家族や会社の連絡先・かかりつけ病院・常備薬など記載しておくといいです。また、財布などに入れて日頃から持ち歩いておきましょう。紙のメモの代わりに、iPhoneの「メディカルID」やAndroidの「緊急情報」などを活用するのもおすすめです。災害時に備えて、非常用持ち出し袋などを備えることも大切ですが、災害時の医療機関の体制について知っておくことも大切。正しい知識を身につけておくことで、災害時に必要な治療を適切に受けられるようになるでしょう。