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一人暮らしで被災、もしも大怪我をしたらどうなる?防災士が解説

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災害時にケガをしてしまった場合、どのように治療を受けられるのか皆さんご存知でしょうか?

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「災害時の医療機関」について紹介します。災害時に備えて、非常用持ち出し袋などを備えることも大切ですが、災害時の医療機関の体制について知っておくことも大切。正しい知識を身につけておくことで、災害時に必要な治療を適切に受けられるようになるでしょう。

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質問:一人暮らしで被災し、大怪我したらどうなる?

もしもの話ですが…
災害時に自分が意識不明の重体になって、身分証も流されるなどで身につけておらず身元が分からないとき、入院や手術の手続きをしてもらえるのでしょうか?また、そんな自分の状態は、遠くに住む実家の家族に伝わるでしょうか?

かさみやちゃん
かさみやちゃん

災害時にケガをした場合、適切な治療が受けられるのか気になりますよね。災害時の医療のあり方について伺ってみましょう!

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回答:災害時の医療機関利用には特別措置がとられる

「災害救助法」の指定を受けた被災地では医療機関利用に特別措置がとられる|イメージ画像:イラストAC

大規模な災害の場合、国から「災害救助法」の指定を受けた地域在住の被災者は、医療機関における医療費の一部免除を受けられます。

また、保険証を持ち合わせていない、紛失・消失した場合でも医療機関の利用が可能です。

意識不明であり、なおかつ保険証などを持ちあせておらず身元確認ができない場合でも、警察などの関係機関に照会が行われ、身元が特定できれば親族に連絡が入りますよ。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

警察などの照会を通す場合は時間がかかるかもしれませんが、親族に連絡してくれる仕組みがあることに、ひと安心ですね。

大規模災害では治療を行う順番の調整(トリアージ)が行われる

大規模災害では、多くの人が大怪我をし治療を必要とします。また、災害の影響により道路が使えず、たとえ大怪我をしたとしても救急車の到着を期待できない可能性もあるでしょう。そのため、災害時は自分たちの力で病院まで移動する必要があります。

しかし、病院に自力で到着できたとしても多くの人が治療を求めて病院に殺到していることが考えられます。過去の災害では、病院に傷病者が殺到したことにより、緊急の治療を要する重傷者がいち早く治療を受けられず多くの人が亡くなった事例も。

そこで、傷病者が多数発生する大規模災害では、傷病者の治療優先順位を決める「トリアージ」が行われるようになりました。これにより、緊急を要する重症度の高い傷病者から適切に処置や搬送が行われるようになったのです。

トリアージタッグとは?

トリアージは医師や救急救命士が中心となり行います。傷病者の右手首には「トリアージタッグ」というものが取り付けられます。

トリアージタッグとは、トリアージの際に用いられる識別表のことであり、判断結果が記入され、治療の優先順位が「赤・黄・緑・黒」の区分によって判断できるようになっています。

では、「赤・黄・緑・黒」がそれぞれ何を表しているのか説明していきましょう。

赤タッグ

赤タッグは、最優先治療群(重症群)を意味します。生命に関わる重篤な状態ですが、直ちに治療を行えば救命が可能な状態の者を表しています。そのため、最も優先して緊急処置や病院搬送が行われます。以下のような病態の場合、赤タッグに該当します。

気道閉塞、呼吸困難、意識障害、多発外傷、ショック、大量の外出血、血気胸、胸部開放創、腹腔内出血、腹膜炎、広範囲熱傷、気道熱傷、クラッシュシンドローム、多発骨折 など

黄タッグ

黄タッグは、非緊急治療群(中等症群)を意味します。治療が多少遅れたとしても生命に危険が及ぼされず、バイタルが安定している者を表しています。治療の優先順位は第2位であり、赤タッグの対応が終了次第治療が行われます。以下のような病態の場合、黄タッグに該当します。

全身状態が比較的安定しているが、入院を要する以下の傷病者:脊髄損傷、四肢長管骨骨折、脱臼、中等度熱傷 など

緑タッグ

緑タッグは、​​保留群(軽症群)を意味します。軽症であり、専門医の治療を必要としない者を表しています。歩行可能な場合や以下のような病態の場合、緑タッグに該当します。

外来処置が可能な以下の傷病者:四肢骨折、脱臼、打撲、捻挫、擦過傷、小さな切創および挫創、軽度熱傷、過換気症候群、など

黒タッグ

黒タッグは、無呼吸群または死亡群を意味します。呼吸がない者、死亡している者または即死状態であり心肺蘇生を施しても蘇生不可能な者を表しています。

平常時であれば、呼吸がない場合でも救命が行われますが、災害時という特殊な状況下では救命率を上げるために、黒タッグの傷病者の治療は最も優先順位が低いとされています。

圧迫、窒息、高度脳損傷、高位頚髄損傷、心大血管損傷、心臓破裂等により心肺停止状態の傷病者

参照:トリアージ 東京都福祉保健局
   Ⅲトリアージについて | 一般社団法人 横須賀市医師会(Yokosuka Medical association)
   トリアージとは | 静岡市静岡医師会

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応急手当の方法を覚えておこう

止血方法、骨折や捻挫の手当、切り傷の手当などの応急手当を覚えておこう|イメージ画像:イラストAC

大規模災害では、必ずしもすぐに治療が受けられるとは限りません。「緑タッグ」に相当する怪我であれば、自分や周りの人が怪我をしてしまっても対応できるよう、簡単な応急手当の方法を覚えておきましょう。

また、災害時には救急道具が手に入るとは限らないため、代用品で治療できる方法を重点的に紹介します。

止血方法

出血には、動脈性出血(吹き出す出血)・静脈性出血(湧き出る出血)・毛細血管性出血(にじみ出る出血)の3種類があります。動脈性出血の場合は、直ちに止血が必要です。直接圧迫法または間接圧迫法により止血を行いましょう。

詳しい止血方法は、「防災士が解説。災害に備えてケガの応急処置を知っておこう」の出血している場合をご確認ください。

骨折や捻挫の手当

骨折や捻挫の手当を行う場合、そえ木の代用品として折り畳み傘・雑誌(新聞)など身の回りにあるものが活用できます。

詳しい骨折や捻挫の手当は写真付きで、「防災士が解説。災害に備えてケガの応急処置を知っておこう」の骨折の手当てをする場合で紹介しています。

切り傷の手当

切り傷の手当を行う場合、包帯やカーゼの代わりとしてハンカチやラップなどで代用が可能です。

詳しい切り傷の手当は、「防災士が解説。災害に備えてケガの応急処置を知っておこう」の切り傷の手当てをする場合をご確認ください。

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身元確認用のメモを用意しよう

もし意識不明で運ばれた際でも身元がすぐに分かり、家族にも情報が伝わりやすいように、身元確認メモを用意しておきましょう。

身元確認メモには、住所・名前・電話番号・家族や会社の連絡先・かかりつけ病院・常備薬など記載しておくといいです。また、財布などに入れて日頃から持ち歩いておきましょう。

紙のメモの代わりに、iPhoneの「メディカルID」Androidの「緊急情報」などを活用するのもおすすめです。

災害時には、なるべく多くの人を救うために特別な医療体制となります。緑タッグの傷病者になった場合、治療の優先順位は低いため、自分でも手当が可能なように応急手当の方法を覚えておきましょう。覚えておくことで自分だけでなく、周りの人がケガをしたときにも対応できるようになりますね。

また、もし意識不明で運ばれた際でも、身元がすぐに分かるよう「身元確認メモ」を持ち歩くことも大切ですよ。

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