災害で断水や停電が起きれば、洗濯機は使えません。
着替えが足りず、汚れた服を着続ければ、不快な上に体調を崩す原因にもなりえます。
そんなときに役立つのが、ダイソーの『ウォッシュバッグ』です。
こんにちは。カーサミアライターのあんどうです。
このバッグは、水と洗剤があれば電気を使わずに手洗いができる優れもの。
非常時でも、最低限の清潔を保つための心強いアイテムです。
今回は、このウォッシュバッグを災害時を想定して実際に使ってみました。
使い心地や注意点をレビューしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ダイソーの『ウォッシュバッグ』とは?

ダイソーの『ウォッシュバッグ』は、税込550円で手に入る簡易洗濯用の防水バッグです。

断水や停電のときでも、少量の水と洗剤さえあれば洗濯でき、防災用はもちろん、キャンプや旅行先などでも役立ちます。

サイズは38.7cm×46.5cm×1.85cmで、容量は約3L。

Tシャツ1枚を洗うのに必要な水はおよそ1.5Lとされ、ちょっとした衣類1枚と下着や小物をまとめて洗える、非常時にも使いやすいサイズ感です。

素材はナイロンとポリウレタンで、防水性が高く、洗濯中の水漏れを防ぎます。

使用後はしっかり乾かして清潔を保てば、繰り返し使えます。
ウォッシュバッグ購入ページはこちら(公式): ダイソー公式オンラインショップ商品ページ
ウォッシュバッグでの洗濯には洗剤シートがおすすめ

ウォッシュバッグは畳むと薄く、防災リュックにもすっきり収まります。
でも、洗濯洗剤のボトルを一緒に入れるとかさばってしまいますよね。
そんなときにおすすめなのが【洗剤シート】です。

たとえば、ダイソーの『洗たく用洗剤シート』は、綿・麻・合成繊維に対応し、除菌・消臭に加えて柔軟剤も配合。
税込110円で4枚入りと手頃です。

薄型のシートは水に入れるとすぐに溶け、軽く振る(もむ)だけで泡立つため、ウォッシュバッグでの手洗いにもぴったり。
手洗いの場合は衣類1kgにつき1枚が目安で、必要な分だけちぎって使えるため、量の調整がしやすく、粉末や液体洗剤のような計量や液漏れの心配もありません。
薄くて軽くいため、防災リュックや旅行用ポーチに入れてもかさばらず、持ち運びにも便利です。
ウォッシュバッグと組み合わせれば、非常時の洗濯問題をコンパクトに解決できますね!
洗剤シート購入ページはこちら(公式): ダイソー公式オンラインショップ商品ページ
ダイソーの『ウォッシュバッグ』実際に使ってみた

災害時を想定し、ダイソーの『ウォッシュバッグ』と『洗たく用洗剤シート』を使って、Tシャツ1枚を次のように洗濯してみました。
- 洗濯物のホコリや砂を軽くはたき落とす
- バルブが閉まっていることを確認する
- バッグにTシャツ1枚と水約1.5L、洗剤シートを入れる
- ベルト部分を3回折り返してバックルで固定する
- バッグの上下を持ち、振る
- バルブを開けて排水する
- 再度水を入れ、再び振ってすすぎ、排水する
- Tシャツを取り出し、脱水する
バルブが開いた状態だと、水を入れた瞬間にダダ漏れになるので最初に確認してくださいね!(私はいきなりやらかしました。笑)

次に、バッグにTシャツ1枚(約200g)と、水1.5L、洗剤シートを入れます。
マチがないので、一度に洗えるのはTシャツ1枚と下着、靴下が限界だと感じました。
洗濯物1kgに対して洗剤シート1枚なら、単純に1枚の5分の1でいいのかな?と思いつつ、念の為シートを3分の1にちぎって投入。

ベルト部分を3回折り返し、30回程シェイク。水が全く漏れません!
手はちょっとだるくなります。
その割に、あまり泡が立たなかったので、結局残りのシートも入れて、丸々1枚使いました。

お茶の汚れは落ちたようですが、土汚れはそのままなので、結局手で揉み洗いしました。(手がカサカサになったので肌が弱い人は注意した方がいいかも…)
ある程度洗えたら、バルブを開けて排水します。

きれいな水を入れて、再びシェイクして、すすぎをします。
泡切れはよかったので、一度のすすぎでも大丈夫そうです。
洗剤の匂いもほぼ残りません。

ただ、土汚れは少し残ってしまいました…。
これはウォッシュバッグではなく、洗剤シートの性能によるものかもしれません。
他メーカーからさまざまな洗剤シートが販売されているので、それらも試してみたいと思いました。
使用後のウォッシュバッグは、しっかりと乾燥させて清潔を保てば、破損しない限り繰り返し使用できそうです。
ダイソーの洗剤シートの性能はともかく、ウォッシュバッグ自体は使い勝手が良かったので、防災グッズとして備えるのは有効だと感じました。
脱水したいけど絞りたくない!どうする?
災害時を想定すれば、当然ながら脱水機は使えません。
となると、たたんで押して水を切るか、思い切って絞るのかのどちらかです。
ですが、前者はなかなか水が切れず、後者は衣類が傷みそうで気になります。
そこで便利なのが、「洗濯ネットを使った人力脱水」です。
目の粗い洗濯ネットに濡れた衣類を入れ、遠心力を利用して振り回すと水を切ることができます。
私はお気に入りの繊細な洋服を手洗いしたとき、この方法で好きなだけ脱水しています(お風呂場で)。
十分実用的ですよ。
もちろん周囲に人がいる場所では難しいですが、自由に動けるスペースがあれば可能です。
一度に複数の洗濯物を脱水できるので、ウォッシュバッグとあわせて洗濯ネットを防災グッズに加えることも検討してみてください。
すすぎの水がもったいない!どうする?
災害時は水の確保が難しく、洗濯で使う水も節約が必要です。
今回使ったダイソーの「洗たく用洗剤シート」のように、一度のすすぎで泡が切れる製品なら、水の使用量を大幅に減らせます。
そして、すすぎに使った水は、汚れがひどくなければ再利用できます。
次の洗濯の予洗いに使えば汚れを先に落とせますし、トイレの流し水、靴や外履きの泥落とし、玄関やベランダの掃き掃除にも活用できます。
ただし、食器洗いや飲用には使わないこと。
また、長時間置いておくと不衛生なので、その日のうちに使い切りましょう。
限られた水を繰り返し使う工夫があれば、非常時の洗濯も現実的に行えますね。
防災対策には、着替えと一緒に“洗える手段”を備えよう
災害時に必要なのは、着替えをやみくもに増やすことではなく、限られた環境でも衣類を洗える手段です。
ダイソーの『ウォッシュバッグ(550円)』と『洗たく用洗剤シート(110円)』があれば、少量の水で電気を使わずに洗濯できます。
どちらも手頃な価格で、防災リュックや備蓄棚にもすっきり収まるコンパクトさが魅力。
非常時の不快感や衛生面の不安を減らせる、防災対策に心強いセットです。
さらに、キャンプや長期出張、旅行など日常の「洗えない場面」でも活躍するため、防災用に限らずアウトドアや旅行にも持っておきたい万能グッズです。
洗える手段があるだけで、非常時のストレスは驚くほど減ります。
防災アイテムの備蓄リストにぜひ加えてください!



