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防災ヘルメットはいらない?【3.11経験談】揺れの最中は被れないが…

防災
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防災グッズの中に「ヘルメット」はいならいのでは?という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

カーサミアライターのしのです。東日本大震災を宮城県の自宅アパートで被災し、揺れの大きさに怖い思いを経験した私が、疑問について解説していきます。

防災グッズを用意する中で、「防災ヘルメット」は優先度が落ちてしまいがちです。収納に困るし、いらないと考えてしまう方も多いのでは?

今回は本当に防災ヘルメットはいらないのか、考えていきましょう。最後までご覧くださいね。

大沢 しの
大沢 しの
教えてくれたのは…

東日本大震災の際は宮城で被災。避難生活を送った経験を活かし、防災情報を発信していきます。

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防災ヘルメットはいらない?

防災ヘルメットを備えていたほうがいいのか?なくてもよいと考える人もいる | イメージ画像 写真AC

東京都が公開している「東京防災」の「避難する際に持ち出すための非常用持ち出し袋のリスト」には「ヘルメット」が入っています。しかし、地震が起きた時、ヘルメットを着用する余裕がないことが多いでしょう。

私も東日本大地震のとき、揺れの大きさと揺れている時間が長かったので「怖い」「逃げなきゃ」という思いで外に逃げました。もちろん防災ヘルメットをかぶる余裕はありません。

しかし、防災ヘルメットは必要だと思います。その理由を説明します。

防災ヘルメットが「必要」な理由

地震で揺れている最中に「ヘルメットは使わないのではないか?」と考える方も多いでしょう。私の経験からも、揺れている最中に防災ヘルメットをかぶる余裕はありませんでした。

その意味では必須ではないかもしれません。

しかし、防災ヘルメットが必要になるのは「地震で揺れている最中」だけではありません。

地震が起きた後、避難が必要になった場合に、避難場所までの道が安全とは限りません。建物の倒壊やがれきやガラスなどが落ちてくる可能性もあります。

防災ヘルメットは、地震が起きたあと、避難所に移動する際に、落下物やガラスなどの飛来物から頭を守るために必要です。

災害時に頭部を保護することで大きな怪我を防ぐことができ、安全に避難し、結果的に命を守ることもできます。

また、災害が落ち着き、自宅の後片付けをする際にも必要です。
東日本大地震のとき、揺れがおさまってから部屋に戻ってみると、棚から物が落ちていたり、冷蔵庫が倒れたりしていました。余震への警戒が呼びかけられる中、何も被らずに片付けをするのは怖いと思います。

ほかには地震のとき以外に、台風や噴火、テロなどの有事の際にもヘルメットは有用です。

では、防災ヘルメットがない場所で災害がおきたらどうしたらよいのでしょうか?

防災ヘルメットの代用になるものは?

揺れている最中の防災ヘルメットをかぶる余裕がないときや、防災ヘルメットの準備をしていないとき、または外出中に大きな地震が発生したという場合は、そばにある代用できるもので頭部を守りましょう。

代用できるものはこちらです。

  • 外出中:バッグ、自転車やバイクのヘルメット
  • キッチンにいるとき;料理用のボウル
  • お風呂にいるとき:洗面器
  • くつろいでいるとき、就寝中:毛布・布団・クッション

バッグなどは両手が塞がるデメリットがあります。また、自転車やバイクのヘルメットは、防災用ヘルメットとは構造が異なっていますので、完全に代用できるものではありません。
それでも、防災ヘルメットをかぶる余裕がないとっさの瞬間に、何もないよりはマシです。参考にしてください。

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防災ヘルメットの選び方

防災ヘルメットはあったほうが安心。ない場合は、他のもので代用する | イメージ画像 イラストAC

防災ヘルメットを購入しようと考えていても、店舗や通販サイトには防災ヘルメットの種類が豊富にあります。

どれを選んでいいか悩みますよね。そこで下記では防災ヘルメットの選び方やおすすめを紹介します。

防災ヘルメットを選ぶ際のチェックポイント

防災ヘルメットを選ぶ際には、ただ値段の安さで選ぶのではなく手にとってチェックしてみましょう。

チェックするポイントは以下の通りです。

①国家検定合格品であるか

厚生労働省の「保護帽の規格」に合格したものです。保護帽(ヘルメット)には様々な規格がありますが、「飛来・落下物用」の検定に合格しているものを選びましょう。
「労・検」のラベルが貼ってありますよ。

②ヘルメットの組み立て作業は簡単か

収納しやすいコンパクトにたためるヘルメットを選ぶ際は、いざという時にすぐかぶれるかがポイントです。

③あごひもがあり、しっかりと固定できるか

慌ただしい避難時は、ヘルメットが落ちないこと、ずれないことが重要です。

④被りやすいか

軽くて負担がかからないほうがよいでしょう。頭のサイズが幅広く調整できることも大切です。

おすすめの防災ヘルメット3選

上記のチェックポイントをふまえ、国家検定品でコンパクトにたためる「おすすめの防災ヘルメット」をご紹介します。

ミドリ安全 折りたたみ防災ヘルメット Flatmet2 TSC-10N

加賀産業 オサメットKGO-1

谷沢製作所 回転式ヘルメット Curubo ST#130

この記事を参考に、安心のためにも防災ヘルメットを準備してみませんか。

Q
防災ヘルメットは必要ですか?
A

防災ヘルメットは必要です。
防災ヘルメットが必要なシーンは、地震で揺れている最中ではなく避難のときです。避難場所までは安全な道だけとは限りません。建物の倒壊、がれきやガラスなどの落下物から頭部を守り安全に避難するためにも備えていたほうがよいでしょう。
また地震だけではなく、台風、噴火、テロなど際にも役立ちます。

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