この記事では、災害時に備えてメガネを持ち歩くべき?という疑問にお答えします。
こんにちは、カーサミアライターで眼鏡作製技能士のあんどうです。
以前は眼鏡店やコンタクトレンズショップで働いていました。
災害は突然起こります。
そして視力矯正が必要な人にとって、メガネやコンタクトレンズが使えない状況は深刻です。
普段からメガネユーザーの人はもちろん、コンタクトレンズユーザーの人も、災害時に備えてメガネを持ち歩くべき理由を解説しますので、最後まで読んでくださいね。
【大前提】災害時にはメガネが頼り
まず前提として、災害時の視力矯正はメガネの使用が最適解です。
コンタクトレンズの場合、清潔な手で着脱しないと感染症を引き起こす恐れがあります。
水の使用が制限される災害時には、適切なケアも難しいため不向きです。
また、コンタクトレンズを装着している目に粉塵などが入ると、痛みを感じるだけでなく眼球に損傷を与える恐れがあります。
したがって、普段はコンタクトレンズを使用している人も、災害対策としてメガネを防災グッズに入れておいたり、外出中もメガネを携帯したりする必要があるのです。
視力矯正が必要な人がとるべき災害対策
メガネとコンタクトレンズ、それぞれの災害対策について解説します。
メガネユーザーの場合
メガネを常用している場合も、防災リュック(非常用持ち出し袋)には必ず予備のメガネを入れておきましょう。
その際、メガネが圧迫されて潰れることがないように、ソフトケースではなくアルミ製のハードケースを使用するのがポイント。
予備メガネを仕込んでおけば、就寝時に外したメガネをその辺に置いていて、災害発生時に手に取ろうとしたらどこにあるかわからなくなってしまった!という時にも安心です。
(本来は就寝時にもハードケースに入れて、簡単に転がらないところにメガネをおいておくのが理想なのですが…!)
それに、メガネが1本しかないと、万が一メインのメガネが壊れたときに大変困ります。
予備メガネがないという人はすぐに用意してください。
昔使っていた古いメガネでもないよりはマシです!
自分で度数を調整できるメガネは?
「自分で度数を調整できるメガネ」というものも存在しますが、事前に災害対策をする余裕があるのなら、スリープライス眼鏡店などでお手頃価格のメガネをあつらえることをおすすめします。
最近では、5,000円程度で自分に合ったメガネを作ることができます。
仮に使わないままレンズの度数が変わってしまっても、お風呂用メガネなどにすれば良いのです。
家族で避難する時用に、度数調整メガネを防災リュックに入れておくと臨機応変に対応できる、という考えもあります。
ですが、メガネは度数さえ合わせれば良いというものではありません。
メガネの知識がない方が、自分で快適な見え心地に調整するのは難しい可能性があります。
一般的に、人は情報の8割を視覚から得ているとされています。
緊急時にこそ、「確実に見えるメガネ」を用意しておきたいですね。
コンタクトレンズユーザーの場合
主にコンタクトレンズを使用している人も、自宅で被災した場合は防災グッズに予備メガネを入れておくのはマストです。
注意したいのは外出時。
外出先で被災してすぐに帰宅できない状況で、予備メガネを持っていないと悲惨なことになります。
コンタクトレンズの装用時間をオーバーして、眼が乾いて辛い。
でも外してしまうと、予備のコンタクトレンズもメガネもないので見えなくなってしまう…という事態も考えられます。
実際に私の友人が外出先で被災したケースでは、メガネもコンタクトレンズの予備も携帯しておらず、帰宅しようにも移動手段がなく、コンタクトレンズをつけている眼が限界で辛かったと話していました。
災害はいつ起きるかわかりません。
コンタクトレンズユーザーは、旅行に限らず普段の外出時から、必ず予備のメガネやコンタクトレンズを携帯してほしいと思います。
コンタクトレンズじゃないと視力矯正できない方に向けては、次回の記事で詳しく書きます。
- Q災害時に備えてメガネを持ち歩くべき?
- A
視力矯正が必要な人は、災害時に備えてメガネを持ち歩くのが理想的です。普段コンタクトレンズを使用している方も、コンタクトレンズは清潔な手で着脱しないと感染症を引き起こす恐れがあり、水の使用が制限される環境ではメガネの使用がおすすめです。また、非常用持ち出し袋(防災リュック)には、防災グッズとして眼鏡を入れておくのも忘れないようにしてください。