【メディア掲載】不動産専門誌にSDGs事例として掲載

防災グッズで実際役立ったものは?東日本大震災で在宅避難経験者の場合

防災
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執筆者
防災士・大沢しの

東日本大震災の際は宮城で被災し、避難生活を送った経験から、2025年に防災士資格を取得。実体験に基づいた防災情報を発信しています。

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地震のニュースを目にすると「防災グッズを用意しておこうかな」とか「防災グッズで足りないものはあるかな」という気持ちが出てきますよね。今回は、防災グッズで「実際に役に立ったもの」についてご紹介します。

こんにちは、こんにちは、株式会社トラスト・ファイブが運営するビル・土地の記事メディア担当の大沢しのです。不動産とは切り離せない「防災」に関する情報を被災経験を持つ防災士の立場から発信しています。

私は東日本大震災を宮城県の自宅アパートで被災し、停電と断水が続く中、避難生活を送った経験があります。

災害は本当に突然起こります。内閣府の防災情報では、今後30年以内に70パーセントの確率で首都直下型地震が発生するといわれています。いざという時のために防災グッズを備えておきましょう。

今回は私が被災したとき実際に役立ったものや、震災後ずっと備えているものを紹介します。あなたの防災対策に、役立ててくださいね。

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震災時、実際に役立った防災グッズ

私が東日本大震災を経験したときは、「防災グッズ」として特別に備蓄していたものではなく、普段の生活の中で使っていたものがとても役に立ちました。

役に立ったもの

震災時、一番役に立ったものはカセットコンロです | 筆者撮影

震災後、ライフラインがストップした際に、特に役立ったものは以下の3つです。

1位.カセットコンロ

普段から鍋料理などで使う、卓上カセットコンロが一番役に立ちました。

カセットコンロのおかげで、お湯を沸かし、温かいものを食べられました。被災当初はカップ麺や袋麵など。少し落ち着いてからはお米を炊いたり、パスタを茹でたりと大活躍でした。

食事以外でも、お湯にタオルを浸しホットタオルを作り、顔や体を拭くことができました。お風呂が使えない中で、ガスコンロがあって本当に良かったと思いました。

2位.寝袋

当時は、比較的被害の少なかった親戚の家に避難していました。大勢の親族が集まっていたため、布団だけでは寝具が足りず、寝袋が役に立ちました。

3位.電池式ランタン・懐中電灯

明かりを確保するために「ろうそく」という考えもあるかもしれません。しかし、当時は大きな余震が何度もあり、ろうそくは火事のリスクがあるため使えませんでした。

明かりは電池式ランタンと懐中電灯が頼りでした。

あればよかったと思うもの

一方で、当時備えておけばよかったと思うものは、以下のものです。

携帯電話のモバイルバッテリー

停電中は当然ながら、携帯電話の充電ができません。情報の収集ができず、知人との連絡もとれないことに困りました。

当時はガラケーが主流で、モバイルバッテリーが普及していませんでした。モバイルバッテリーがあったら、情報収集ができ、不安な気持ちをやわらげられたと思います。

アルミシートやカイロ

東日本大震災は3月でした。寒い日には、ダウンコートを着用していても体の芯から冷えました。アルミシートやカイロがあったら、寒さが緩和できたと思います。

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震災後に意識していること

震災後はいつ地震が起きても慌てないよう、地震を想定して生活しています | 筆者撮影

現在では、自分自身の東日本大震災での経験と、防災士として学んだ知識を活かして、自分なりに備えています。

私が防災のために気をつけていることを紹介していきます。

防災備蓄を切らさない

私が実際備蓄しているものリスト | 筆者撮影

防災備蓄のリストは以下の通りです。

防災士として推奨する備蓄品

  • 非常食品:
    飲料水(1人1日3リットル)、
    缶詰やレトルトのご飯・おかず、
    アルファ米、栄養補助食品、
    ドライフード、インスタント食品、
    梅干し、調味料、菓子類
  • 燃料:
    卓上コンロ、携帯コンロ、
    固形燃料、ガスボンベ
  • 生活用品:
    毛布、寝袋、洗面用具、
    ドライシャンプー、
    トイレットペーパー、
    鍋、やかん、ポリ容器、バケツ
  • 生活用水:
    風呂などへの水の汲み置き、
    雨水タンク
  • その他:
    ラップフィルム、使い捨てカイロ、
    ビニールシート、ビニール袋、
    新聞紙、ローソク、ガムテープ、
    笛、ロープ、バール、スコップなどの工具、
    自転車、ペットフード

最低限「3日分」の備蓄が必要です。
南海トラフ巨大地震及び首都直下地震では「1週間以上」が望ましいです。

実際に私に備えている備蓄品

防災士としての知識と東日本大震災の経験を合わせて、私が実際に備蓄しているものは以下の通りです。

飲料水の備蓄は?

防災士として、飲料水の備蓄量は1人1日3リットル最低限3日分(可能であれば7日分)を推奨しています。

東日本大震災での経験として、備蓄用にストックしていたペットボトルの水の賞味期限が過ぎてしまい飲料水としては使用できずに終わってしまいました。

そのため現在は、ペットボトルの水だけに頼るのではなく、ウォーターサーバーを契約して定期的にお水が届くようにし、3日分の新鮮な水が必ず家にある状態をキープしています。

ペットボトルを中心に備える場合は、「長期保存水」も選択肢になりますね。

食品の備蓄は?

食品の備蓄も、飲料水同様に最低限3日分(可能であれば7日分)を推奨しています。

私は、普段からカップ麺や乾麺、缶詰などを多めに買い置きして、古いものから消費、食べたら買い足す「ローリングストック」を中心に備えています。

アルファ米などの災害時用の食品もいくらか備えていますが、あくまで「サブ」の位置づけです。

カセットコンロ、ガスボンベの備蓄は?

カセットコンロはお米を炊いたり、お湯を沸かしてカップ麺や味噌汁を作ったり、レトルト食品を温めたりすることができます。災害時に温かい食事が食べられると、ホッと安心感が生まれます。

ほかにもお湯にタオルを浸してホットタオルを作り、顔や体を拭くことができ、衛生面でも役立ちます。

もちろんカセットコンロにはガスボンベが不可欠ですのでガスボンベも24本(1ケース)用意しています。

ガスボンベについても、普段から鍋料理などで使用しながら備蓄する「ローリングストック」を実践しています。使った分を補充していくことで、常に新しいものを備蓄できます。

注意事項として、カセットコンロとガスボンベには使用期限があります。
使用期限を過ぎたものは、ガス漏れや破裂の危険性があります。
定期的に製造年月を確認し、古いものは買い替えることが大切です。

・カセットコンロ:製造から10年程度
・ガスボンベ:製造から7年以内の使い切りが目安

参考:
カセットこんろの使用期限・カセットボンベの使用期限と処理方法について|岩谷産業株式会社
カセットこんろとカセットボンベは経年劣化します|日本ガス石油機器工業会

電池式ランタンや懐中電灯と、乾電池の備蓄は?

私は東日本大震災の経験から、電池式ランタンLEDの懐中電灯を備えています。電池はよく使う単3と単1を合計50本程度備えています。

ちなみに我が家の電池式ランタンには、単3を単1に変換するアダプターが付属しています。付属品がない場合は市販のアダプターを買っておくことをおすすめします。

電池式ランタンは明るい分、電池の減りも早いです。東日本大震災のとき単1電池を8本使用するタイプのキャンプ用ランタンを使っていたのですが、一晩で電池がなくなりました。

現在はもっと省エネタイプのものもあるかとは思いますが、電池は余裕をもって備えておくべきだと考えています。

また、震災が起きると乾電池が売り切れてしまう可能性もあります。東日本大震災の後も電池はすぐに売り切れていました。

明かり以外にも電池は何かと使用しますので、必要なときに困らないよう多めに備えることを心がけています。

寝袋の備えについて

寝袋は一般的な推奨品ではないのですが、個人的な経験から用意しています。

東日本大震災の当時は、比較的被害の少なかった親戚の家に避難していました。

そこには大勢の親族が集まっていたため、布団だけでは寝具が足りず、寝袋が約に立ちました。避難所に避難が必要になった際にもすぐ持ち出せるようにしています。

備蓄品は、使いながら補充する(ローリングストックする)

出典:今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方政府広報オンライン

ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きして、賞味期限の古いものから消費して、使った分だけ買い足していく備蓄方法です。

食品だけでなく、ガスボンベや電池といった消耗品もローリングストックできますよ。

あえて非常食や専用品を購入しなくてもいいので、手軽にできます。

ローリングストックのメリット

  • 賞味期限切れ(電池等の保管期限切れ)を防げる
  • 経済的負担が少ない
  • 災害時もいつもと同じものが食べられる
  • 保管スペースも少しで済む

いつもの買い物で多めに購入するところから、防災備蓄を始めてみてはいかがでしょうか。

以上が東日本大震災を経験した私が防災で意識していることです。読者のみなさまも、今後の備えの参考にしてくださいね。

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