地震や台風など、災害はいつ起こるかわかりません。
非常食の備えは大切ですが、いざ選ぼうとすると「どれがいいのかわからない」と迷ってしまうことも。
保存期間や味、食べさすさなど、自宅でも職場でも意外と悩みどころは多いものです。
こんにちは、カーサミアライターのあんどうです。
そんな中、非常食としてパンの缶詰が注目されています。
調理いらずで長期保存もできて便利そうですが、実際の味や満足感は気になるところ。
そこで今回は、定番のパンの缶詰2種類を防災の視点から実際に食べ比べてご紹介します。
防災備蓄を見直すヒントとして、ぜひ最後まで読んでくださいね。
非常食にパンの缶詰がおすすめな理由
非常食といえば、まず思い浮かぶのはアルファ米やカンパン、レトルトのお粥などの定番アイテムですが、近年では「パンの缶詰」も注目されています。
その魅力は、開けてすぐに食べられる手軽さ。
水も火を使わずにそのまま食べられるため、停電や断水時でもすぐにエネルギー補給ができます。
また、ほのかに甘みがある味付けで食べやすく、緊張しがちな非常時でもホッとひと息つけるやさしい味わいが特徴。
カンパンのように硬くて食べにくい、ということもありません。
さらに、製品によっては5年保存できるものもあり、入れ替えの手間が少ないのも利点です。
なお、切り口が鋭利な場合があるため注意が必要ですが、空き缶を再利用して「ランタン」「燃料台」「簡易トイレ」「収納ケース」などに活用するアイデアもあります。
「パンの缶詰 キャラメル味」と「缶deボローニャ メープル味」紹介

入手しやすい2種類のパンの缶詰ということで、株式会社フェイスの「パンの缶詰」キャラメル味と、ボローニャ マックス「缶deボローニャ」メープル味をご紹介します。
株式会社フェイス「パンの缶詰 キャラメル味」



株式会社フェイスの「パンの缶詰」キャラメル味は、焼きたての風味をそのまま閉じ込めたような、非常食とは思えない本格的な味わいが魅力の一品とのこと。
最大の特徴は、パンを焼いた後に缶詰にするのではなく、発酵から焼成までを缶の中で行う独自製法(特許取得)を採用している点。
人の手が直接触れずに作られているため、衛生面でも高い安心感があります。
パン生地には天然酵母「パネトーネ種」を50%使用しており、非常食とは思えないほどしっとりふんわりとした食感が楽しめるそうです。
賞味期限は製造日から約5年間の長期保存が可能。
非常食としては十分過ぎるほどの保存性で、ローリングストックにも適しています。
1缶あたり約331kcalと、エネルギー補給にもぴったり。
キャラメル味のほかにも、プレーン、ミルク、ストロベリー、チョコチップ、コーヒーといった複数のフレーバーが展開されており、好みに合わせて選べます。
ボローニャ マックス「缶deボローニャ メープル味」



京都・祇園発の人気デニッシュパンを缶詰化した、ボローニャ マックスの「缶deボローニャ」メープル味。
非常食とは思えないほど本格的な風味と、しっとりとした食感が特徴とのこと。
食べた瞬間、まるで焼きたてのようなリッチなデニッシュの香ばしさが広がるそうです。
賞味期限は製造日から約5年6ヶ月と長く、ローリングストックにも適した非常食。
缶の中には2個のパンが入っており、合計で330〜340kcalとエネルギー面でも申し分ありません。
ラインナップにはメープル味のほか、プレーンやチョコレート味も用意されています。
中のパンはそれぞれマフィンカップに入っていて、手に直接触れずに取り出せる設計になっています。
清潔で取り分けやすく、状況を問わずすぐに食べられるのもうれしいポイントです。
2種類のパンの缶詰を実際に食べ比べレビュー!
今回試したのは、「パンの缶詰 キャラメル味」と「缶deボローニャ メープル味」の2種類。
実用性だけでなく、味や食感の違いや食べやすさにも注目して食べ比べてみました。
食べやすさ

いずれの缶詰も、プルトップ式で缶切り不要。
力を入れずに簡単に開けられる仕様です。

中のパンは、個包装のようにマフィンカップに入っています。
「これなら手を汚さずに食べられそう」と思いましたが、実際にはマフィンカップに油分が染みているため、素手で触るとどうしても多少ベタつきます。
パンそのものは汚れませんが、手を汚したくない方はウェットティッシュがあった方が安心だと感じました。

内容量については、「パンの缶詰 キャラメル味」にはパンが1個入っており、「缶deボローニャ メープル味」には2個に分けて入っています。
個人的には、「缶deボローニャ メープル味」のように小分けになっている方が便利だと感じました。
1人で少しずつ食べたいときにも対応できますし、複数人でシェアしたい場合にも、清潔な状態で取り分けやすいのがありがたいです。
味・食感

まず「パンの缶詰 キャラメル味」は、生地の中に幾重にもキャラメルシートが練り込まれているのが特徴。
とはいえ、キャラメルの風味自体はそこまで強くなく、全体的にやや甘めの印象でした。
個人的には、もう少し塩気や味のアクセントがあると、最後まで飽きずに食べられそうだと感じました。
しっとりとした食感は確かに感じられますが、「非常食としては十分」という範囲に収まる印象。
特に、口の中の水分がやや持っていかれる感じがあるため、飲み物も一緒に用意しておくと安心です。

一方、「缶deボローニャ メープル味」は、メープルの甘みがしっかり感じられ、バランスのとれたやさしい味わい。
甘さも強すぎず、非常時でもほっと一息つけそうな安心感のある風味でした。
また、デニッシュらしいふんわりとした生地は、缶詰とは思えないほどのしっとり感。
乾燥しがちな非常食の中ではかなり満足度が高く、食感の面でも好印象でした。
今回試した2種類に限って言えば、味・食感ともに「缶deボローニャ メープル味」に軍配が上がるというのが率直な感想です。
とはいえ、どちらも複数のフレーバー展開があるため、選ぶ味によって評価は変わってくるかもしれませんね。
価格とサイズ
「パンの缶詰 キャラメル味」も「缶deボローニャ メープル味」も、Amazonや楽天などの通販サイトで手軽に購入できます。
販売価格はサイトや時期によって差があるため、気になる方はセール期間やまとめ買いの機会を狙ってみるのもおすすめです。
ちなみに私は、2025年5月時点でAmazonにて「パンの缶詰 キャラメル味」を1缶410円、「缶deボローニャ メープル味」を1缶425円で購入しました。
価格帯としては、非常食の中では比較的手に取りやすく、試してみるにはちょうど良いお値段ではないかと思います。
賞味期限の長さ
公式サイトによると、「パンの缶詰 キャラメル味」は製造日から約5年、「缶deボローニャ メープル味」は約5年6ヶ月の長期保存が可能とされています。
ただし、通販サイトでは「3年」や「3年6ヶ月」と記載されていることもあり、情報にばらつきが見られます。
これは、販売店側の在庫管理や発送時期の違いによるものと考えられます。
そのため、購入時には実際の賞味期限がどれくらい残っているのかを確認するようにしてください。
防災備蓄としてストックする際は、期限の把握も忘れずに行いましょう。
自宅でも職場でも、パンの缶詰どう備える?
缶入りパンは非常食として優秀ですが、実際に備蓄しようとすると、意外と場所を取るのが悩みどころ。
特に自宅では、いくつもまとめて保管するには、どこにどう置くかを工夫する必要があります。
とはいえ、調理不要でそのまま食べられ、数年間保存できるというメリットを考えると、スペースを確保してでもストックしておく価値は十分にあります。
保管場所としては、クローゼットの一角や床下収納、職場のロッカーや備品棚など、温度変化の少ない冷暗所がおすすめです。
なお、賞味期限は3〜5年程度と長めのため、うっかり忘れてしまわないように、カレンダーやスマホのリマインダーで管理する習慣をつけておくと安心です。
期限が近づいたら、普段の食事に取り入れて消費する「ローリングストック」方式を取り入れれば、無駄なくおいしく備えることができますよ。
- Qパンの缶詰は非常食として優秀?
- A
パンの缶詰は、パンの缶詰は調理不要でそのまま食べられ、3〜5年の長期保存も可能なため、非常食として非常に実用的です。
- Qパンの缶詰はおいしい?
- A
実際に食べ比べたところ、しっとりとした食感とやさしい甘みで、缶詰とは思えない味わいでした。やや甘めの傾向はありますが、非常時に心を落ち着けてくれる点でもおすすめです。

















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