地震や台風などによる停電は、いつ起きても不思議ではありません。
そんな非常時にまず必要になるのが、「明かり」の確保です。
こんにちは、株式会社トラスト・ファイブが運営するビルと土地の記事メディア担当のあんどうです。
不動産とは切り離せない「防災」の情報をお届けしています。
今回は、水に2秒浸すだけで点灯し、約1週間点灯し続けるLEDライト「アクモキャンドル」を実際に使用し、明るさや使い勝手をご紹介します。
防災備蓄の新しい選択肢として、参考にしてください。
水だけで光る小型LEDライト「アクモキャンドル」とは?

「アクモキャンドル」は、火や乾電池を一切使わず、少量の水分だけで点灯する独自の仕組みを採用した防災用LEDライトです。

一般的な懐中電灯との大きな違いは、本体内部に組み込まれたマグネシウムを利用した発電構造にあります。

水分を加えることで化学反応が起こり、その場で電気を生み出してLEDを点灯させる仕組みです。
この構造により、従来の防災ライトにはない3つの特長を備えています。
特長① 「10年保存」を可能にする電池レス構造
乾電池を使用しないため、長期間の保管で避けられない電池切れや液漏れの心配がありません。
未使用・未開封の状態であれば約10年の長期保存が可能とされており、備蓄品の管理負担を軽減できる点は大きなメリットです。
特長② 長時間点灯と、純水以外でも点灯できる仕組み
使い方はシンプルで、本体底部を水に数秒浸すだけで点灯します。
一度の給水で数日間光り続け、光が弱まった場合でも水分を追加することで点灯を維持できます。
合計で約1週間(168時間以上)の連続使用が可能です。
また、反応させる液体は水道水に限られません。
ジュースなどの飲料に加え、公式情報でも緊急時には泥水やだ液など水分を含む液体で点灯する旨が案内されています。
飲料水を消費せずに明かりを確保できる設計は、防災用途において実用性の高いポイントといえるでしょう。
特長③ ライターサイズの携帯性

本体はライターほどのコンパクトなサイズで、重さは約20gと軽量です。
引き出しや防災ポーチの隙間に収まりやすく、複数本備蓄しても場所を取りません。
日常的にカバンに入れておく携帯用の防災グッズとしても扱いやすい設計です。
【検証Q&A】アクモキャンドルは非常時に本当に使える?
今回の検証は、実際の停電を想定し、明かりのない真っ暗な室内で行いました。
「アクモキャンドルは、本当の緊急時でもストレスなく使えるのか」という視点で試しています。
- ■真っ暗な部屋でもすぐ使える?
正直に言うと、初回は少し戸惑いました。
まず本体に巻かれている保護フィルムが、暗闇では剥がしづらいです。
本体とキャップとの隙間に爪で切れ目を入れ、そこからめくろうとしてもなかなかうまく外れず…。
結局、ギブアップして一度照明をつけてしまいました。
暗い場所で使う前提の製品なので、もう少し剥がしやすい構造だとより安心だと感じました。
- ■給水作業は簡単?
明るい場所なら問題ありません。
しかし、暗い場所だと少し手間取るかもしれません。今回は、付属キャップにペットボトルの水を注ぎ、そこに本体下部を差し込んで点灯を試みました。

本体下部のラインまで水が浸かるようにします|筆者撮影 しかし真っ暗な中では、小さな付属キャップに水を注ぐのが意外と難しく、水を少しこぼしてしまいました。
それでもなんとか水を注いで、本体を差し込むもなぜかすぐに点灯せず。
水が少なかったのかも…と思い、焦って軽く上下に振ると瞬時に点灯。
1秒も待たなかったかもしれません。
水に触れると即点灯!|筆者撮影 反応の速さには感動しました。ただ、水が周囲に飛び散りました。
反省点として、アクモキャンドルと一緒に浸水用の小皿を備えるようにしようと思いました。

小皿を使って給水するのが確実です|筆者撮影
- ■明るさはどのくらい?

真っ暗な部屋でも、細かい文字が読める明るさ|筆者撮影 電球部分は小さいのに、想像以上に明るかったです。
真っ暗な部屋でパッケージ裏面の細かい文字を読む検証を行いましたが、問題なく読めました(※40歳の目で確認)。
ただし、部屋全体を照らす光量ではありません。
ロウソクの代替と考えるのが近い印象です。- 手元の作業
- 足元の確認
- 地図や書類の閲覧
といった用途には十分です。
さらに、オレンジキャップをつけると暖色光になり、常夜灯としても使えました。

キャップをつけると暖色系のやわらかい灯りに早変わり|筆者撮影 実際にベッドサイドで使用しましたが、睡眠の妨げにはなりませんでしたよ。
- ■「スマホのライト」や「百均の小型LED懐中電灯」と比べると?

真っ暗な部屋で、アクモキャンドル・スマホライト・小型LED懐中電灯の明るさを比較|筆者撮影 アクモキャンドルは、スマートフォンのフラッシュライトよりも光が柔らかく、眩しさが抑えられています。
百均(ダイソー)のランチャーライトと比べると、照らせる範囲はやや広めです。
それぞれ用途は異なるため優劣はつけられませんが、アクモキャンドルの強みは、一度点灯すれば長時間光を維持できる点にあります。
置いたまま使え、電池残量を気にする必要もありません。
「とにかく明かりを絶やしたくない」という場面では、非常に心強い存在だと感じました。
- ■明るさはどのくらい持続する?

初日から24時間が経過。光量が低下しています|筆者撮影 初回点灯から24時間後に確認すると、明るさは弱まっていました。
アクモキャンドルは、再度給水することで光量が復活するとのこと。

給水すると、初回ほどではありませんが光量が強まりました|筆者撮影 ということで、再度2秒ほど水に浸すと、初回ほどではありませんがふわっと明るさが復活。
その後、毎日ほぼ同じ時間に給水を行いながら7日間検証を続けました。

給水後の光量の変化|筆者撮影 光量は徐々に弱まっていきますが、6日目ごろまでは細かい文字を問題なく視認できる明るさを保っていました。
さらに8日目以降も、光は弱まりつつも点灯を継続。
公称どおり「約1週間」の連続発光をしっかり確認でき、その持続力には素直に驚かされました。
※水に浸しすぎると寿命が短くなる可能性があり、使用する水分の種類によっても持続時間は変わるかもしれません。
- ■水以外でも使える?
今回実験はしていませんが、公式情報では
- 雨水
- 泥水
- だ液
でも反応するとされています。
今回の検証では、まず通常使用時の性能を確認することを目的とし、水のみを使用すると決めていました。
そのため実際に試すことはありませんでしたが、身近な水分である唾液で点灯できるという仕様は、極限状態では大きな安心材料になると感じます。
実際、最初に暗闇で給水に手間取った際、「唾液で給水しちゃおうかな…」と考えた瞬間もありました。
どんな水分でも反応するという柔軟性は、非常時において確かな強みだといえるでしょう。
- ■結局、備える価値はある?
私が購入した際の価格は、1本1,060円(税込)でした。
決して安価な防災グッズとはいえません。しかし、
- 火を使わない
- 電池不要
- 約1週間持続
- 小型軽量で携帯可能
という安心感を踏まえると、十分に価値のある製品だと感じました。
「とにかく明かりがほしい」という緊急停電時、確実に頼れる1本になるはずです。
アクモキャンドルは、シンプルな使い方と長時間持続の安心感が魅力
防災用の照明としてアクモキャンドルを使ってみて、最も印象に残ったのは「点灯までのハードルの低さ」でした。
乾電池も充電も不要。
水やジュース、さらには唾液のような少量の水分でも反応するという仕様は、机上の想定ではなく、逼迫した現場を現実的に見据えていると感じます。
もっとも、初回は暗闇の中で給水に手間取りました。
余裕があるうちに一度試しておくと安心です。
アウトドアなどでも活躍の場はありそうです。
光量は部屋全体を照らすほどではありませんが、足元の安全確認や手元の資料を読むには十分。
一度の給水で約1週間点灯し、弱まっても再給水で持ち直す持続性も心強いところです。
日を追うごとに少しずつ弱まりながらも健気に光り続ける様子には、思わず愛着が湧いてしまいました(笑)。
ライターほどのサイズで持ち運びやすく、家や職場、鞄の中に常備しておきたくなる一本。
あくまで補助照明ではありますが、現実的な防災備蓄に加える価値は十分にあると感じています。
ぜひチェックしてみてください!







