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旅行や帰省のとき、愛犬は連れていく?預ける?トレーナーがアドバイス

ペット
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この記事では「旅行・帰省などで自宅を空けるとき、愛犬をどうすればいいか」について、犬のトレーニングサービスも行っているPeT2raineen(ペットレーニー)の代表トレーナー、高橋ルミさんが解説します。

アニマルトレーナー・高橋ルミ
アニマルトレーナー・高橋ルミ
教えてくれたのは…

前職はイルカのトレーナー!
現在は自身で「ペットのトレーニングレクチャーサービス」を提供する株式会社PeT2raineeを運営し、幅広い動物・ペットのトレーニングに携わるプロのアニマルトレーナー。

動物の専門学校を卒業後、株式会社横浜八景島の飼育部門に入社。約5年間で約12種類の動物の飼育・トレーニングに携わる。飼育員としても幅広い動物種の経験をもつ「カリスマアニマルトレーナー」。
水族館を退職後は、動物の行動学に基づいたトレーニングを学ぶために、麻布大学発のスタディー・ドックスクールに通い、犬並びに動物の行動学に対する知識を深める。

・愛猫は犬顔負けの技をもつ猫として、SNS総フォロワー約40万人超えのペットインフルエンサー
・「ニノさん」「ねこ自慢」などのテレビ出演経験もあり。

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高橋ルミさんが代表を務める「飼い主のためのトレーニングレクチャーサービス」株式会社PeT2rainee

こんにちは、アニマルトレーナーの高橋です。
 
今回は、旅行や帰省時の愛犬の過ごし方について、「預ける」、「連れていく」という2つのテーマについて、トレーナーとして飼い主として日々犬と向き合う私が、愛犬がストレスなく安全に過ごせるポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。

画像提供:寿々くん@juju_210306(Instagram)
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犬はお留守番が苦手

画像提供:時代はわた毛。@pome_dog_daikichi(Instagram)

犬は集団生活をする動物なので、常にひとりぼっちでいる環境はストレスがかかります。

その犬の性格や習慣、トレーニング状況、年齢、環境によっても異なりますが、一般的にはお留守番が苦手と考えてよいでしょう。
お留守番が長時間になると退屈な時間が増えて、かまってほしさに、悪戯が増えたり、物を破壊したりします。

したがって犬を飼う場合、旅行時や長期の帰省時には、「預ける」か「連れていく」のがおすすめ。

では、それぞれの注意点について解説していきましょう。

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旅行時や帰省時の選択肢1 ワンちゃんを「預ける」

ワンちゃんの預け先としては、知人の家とペットホテルが代表的。
それぞれの留意点を紹介します。

知人の家に預ける場合の留意点

イメージ画像:写真AC

愛犬を知人に預ける場合の具体的な留意点としては、以下のようなことが挙げられます。

  1. 預け先の知人と犬を事前に会わせておくことで関係を築いておく。
  2. 預け先に他のペットがいる場合は、必ず相性を確認しておく。
  3. 人が目を離す際に愛犬を入れておくサークルなどを準備しておく。
  4. 犬の扱いに慣れている人にお願いをする。
  5. いつものルーティンを伝えておく。

ペットホテルに預ける場合の留意点

イメージ画像:写真AC

愛犬をペットホテルに預ける場合は、サービスや設備を必ず確認しましょう。
特に以下のようなポイントは要チェックです。

  1. 気になるペットホテルに事前に訪問し、お部屋の広さや設備を確認する。
    HPなどのイメージ画像とは異なる場合があるので、実際に確認することをオススメします。
  2. 1日の過ごし方について確認する。
    スタッフさんの管理のもとで、愛犬の性格に合わせた遊びの時間を提供してくれるところがオススメです。
  3. 24時間スタッフが常駐している施設か確認する。
    24時間スタッフさんや獣医師さんが常駐しているところは、夜間の緊急時も安心です。
  4. 各種証明書を準備しておく。
    狂犬病・混合ワクチン接種の証明書の提出が必要なホテルがほとんどですので、予防接種はしっかりと受けておくようにしましょう。
  5. 料金と預けられる時間帯を確認しておく。
    希望するサービス内容の料金と預けられる時間帯、お迎えの時間、超過料金などを利用規約含めてしっかり確認しておきましょう。

※初めてペットホテルを利用する場合、短時間のトライアルをして愛犬の反応を見るのも良いでしょう。

愛犬を預ける場合の共通の留意点

知人に預ける場合、ペットホテルに預ける場合、どちらにも共通の留意点には以下のようなことがあります。

  1. 健康状態を伝える。
    愛犬の最近の健康状態を預ける際に伝えましょう。また、持病がある場合も忘れずに預け先に教えておいてください。
    普段のペットの様子を知らない人は、異変や変化に気付きにくいです。
    飼い主さんが日頃からよく観察し、体調が悪くなったときのサインを覚えておき、異常時に見られやすい行動などを伝えるようにしましょう。
  2. 食事について
    犬の食事の量、時間、アレルギーなどを伝え、普段食べている物を用意しましょう。
  3. 緊急時の対応
    緊急時の連絡先や、犬のかかりつけの獣医の情報を伝えておきましょう。
  4. 愛用品を持参する
    新しい環境でも愛犬が落ち着けるように、飼い主さんの匂いがついたタオルやお気に入りのおもちゃ、ベッドを持参するといいでしょう。
  5. 愛犬の性格や特性も伝えておく
    他の動物や人との相性、恐怖を覚える状況や嫌がる物など、犬の性格や特性に関する情報も伝えておきましょう。
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旅行や帰省時の選択肢2 ワンちゃんを旅行先に「連れていく」

画像提供:寿々くん@juju_210306(Instagram)

近年、愛犬と泊まれる宿や施設なども増え、家族の一員として愛犬と一緒にお休みを満喫する方も増えてきています。私も家を空ける際は愛犬を連れていきます。

ここでは、愛犬を旅行先や帰省先に「連れて行く」場合のポイントについて解説していきます。

また、これから愛犬を飼う方は子犬の時期のトレーニングがとっても重要になります。トレーニング方法は段落の最後でご紹介しているので、参考にしてみてください。

移動手段(飛行機、電車、自動車)と費用について

飛行機の場合

画像提供:寿々くん@juju_210306(Instagram)

飛行機での移動は長時間愛犬から目を離さなくてはならず、長時間ケージの中にいなければいけないので、移動手段の中ではいちばんリスクが高いです。

  1. 料金は、犬種・サイズではなく移動区間によって変動もしくは一律(約4,500~6,600円程)
  2. ケージは貸し出し、持ち込み、どちらも可
  3. 同意書の提出あり
  4. 事前に予約が必要(空きがあれば当日も可)
  5. 飛行機の出発時刻30分~60分前まで、犬の搭乗手続きをする
  6. 時期によっては、鼻腔が短い犬種、短頭種犬(ブルドッグ、フレンチブルドッグ、チン、ペキニーズ、シーズー、ボストン・テリアなど)は制限あり

条件や料金が航空会社によって異なるので事前に要確認

電車の場合

飛行機と違って電車は愛犬のそばにいることができますが、他の乗客もいるため、長時間ケージの中で大人しくいてもらう必要があります。

  1. 鉄道会社によってペット運賃が必要な場合とかからない場合があるので要確認。
    JRの場合は、1ケージあたり手回り品切符(290円)の購入が必要。手回り品切符は、自販機では購入できないのでご注意ください。
  2. ケージのサイズは、「タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内」
  3. ケースと動物を合わせた重さは10kg以内なので大型犬は不可。
  4. 一般的なペットカート・ペットバギーの場合、キャリーと車体が取り外せること、キャリー部分のサイズや重さが規定内であることなど条件があります。
  5. ペット用スリングは、NGの鉄道会社もあるので注意しましょう。

自動車の場合

イメージ画像:写真AC

自動車を運転できるなら、いちばんハードルの低い移動手段です。

ただし、犬を運転手の膝に乗せたり、助手席に乗せて運転したりすると、普通車では6,000円、大型車・中型車では7,000円の反則金を科されます。違反点数も1点つきます。

運転手が1人の場合、愛犬の安全のためにも、できるだけクレート(屋根が付いている箱型のハウス)に入れましょう。

入れない場合は、犬用のシートベルトまたはドライブボックス(車のシートに取り付け、犬の体を固定できるボックス)のリードフックを使用してください。

※レンタカーは、会社によってペット同乗不可の場合もあるので要確認。

移動時に必要なグッズ

画像提供:時代はわた毛。@pome_dog_daikichi(Instagram)

旅行や帰省時に愛犬を連れて行く場合に必要なグッズには以下のものがあります。

  1. いつものペットフード、おやつ
  2. 携帯用食器
  3. 給水ボトル
  4. トイレシーツ
  5. マナーウェア(犬用おむつ)
  6. 排泄用袋
  7. 犬用ウェットティッシュ、ボディタオル
  8. リード、ハーネス
  9. キャリーバック、クレート
  10. 愛犬用の寝具
  11. 愛用のおもちゃ
  12. 冷暖房グッズ ※温度調整が効かない場所の場合(飛行機の貨物室など)
  13. ペットの保健証
  14. <重要>狂犬病、ワクチンの証明書

 一部の宿泊施設や交通機関、旅行先の愛犬といける施設などでは、狂犬病、ワクチンの証明書など書類の提示を求められる場合がありますので、必ず用意しておきましょう。

移動時のトイレについて

イメージ画像:写真AC

犬が排泄を我慢できる時間は、安静にしている状態でだいたい月齢+1時間と言われています。

定期的におトイレができる環境に連れていくように心がけることが重要ですが、慣れない環境で粗相をしてしまうことも考えられます。

そんなときのために、マナーウェア(ペット用のおむつ)を着用させておくといいでしょう。
ケージの中にトイレシーツを敷いておくと尚いいと思います。

※マナーウェアは性別により「女の子用」「男の子用」があります。また体重によりサイズが変わります。
愛犬にピッタリのものを選んでくださいね。

乗り物酔い対策について

犬によっては乗り物酔いすることがあります。
なるべく乗り物酔いさせないように、以下のことに注意するといいでしょう。

  1. 移動前の飲食・飲水を控える。移動前の食事は、時間に余裕もって与えておく。
  2. 移動時の急激な温度変化に気をつける。
  3. 運転時は急ブレーキや急カーブは避ける。
  4. 長距離移動ではは定期的に休憩を挟む。
  5. 短時間から移動に慣らす。
  6. 獣医に相談して酔い止めの薬を使うことも検討する。

<重要>外出時向けパピートレーニングをおすすめします

画像提供:トイプードルのロイ @lil_toypoo (Instagram)

愛犬と一緒の旅行や帰省を考えている場合は、いろんな刺激に慣れやすい子犬の時期から、外出して移動することに慣れさせるようにしておくこと(パピートレーニング)が重要です。

ステップ1「クレートに慣れさせる」

まずは移動時のアイテムに慣れさせることが重要です!

ご褒美(おやつ)を使って、クレート(屋根がついた箱型のハウス)に入るとご褒美がもらえると学習させましょう。

クレートに入った際にたくさん褒めてあげるのもポイントです。
クレートに勝手に入るくらいになってきたら安心してきた証拠です!

クレートは持ち運びが大変という方はリュックタイプに慣らすのもおすすめです。

ステップ2「クレートに入っている時間を徐々に長くする」

次に、クレートに長時間入る練習をしていきましょう。

子犬は遊び盛りでエネルギーに満ち溢れているので、たくさん遊んであげて疲れてきたところでクレートに入れてあげましょう。

その際にタオルをかけて、暗くしてあげるのもポイントです。
犬がもともと洞穴で寝る習性を利用し、クレート=安心して休める場所(寝床)になるように、繰り返し練習することで習慣化させていきます。

この練習をすることで、日中ちょっと静かにしてほしいとき、夜泣きやお留守番の悪戯防止をしたいときなど、いろんな場面で役に立ちます。

ステップ3「短時間から乗り物移動に慣らす」

クレートに慣れてきたら、乗り物にも慣らしていきましょう。
最初は短い時間から慣らしていくことがオススメです。

もし、あまりにも興奮してしまったり、恐怖を感じてブルブル震えたりしているようであれば、ご褒美も使いながらゆっくり慣らしていきましょう。

トレーニングは、その子の性格や気質によってもアプローチ方法が異なる場合があるので、うまくいかない場合や不安な場合は、ぜひ一度ご相談ください。

高橋ルミさんが代表を務める「飼い主のためのトレーニングレクチャーサービス」株式会社PeT2rainee
Q
旅行や帰省のとき、犬は留守番させられる?
A

犬の性格や習慣、トレーニング状況、年齢、環境によっても異なりますが、一般的にはお留守番が苦手。

旅行時や長期の帰省時には、「預ける」か「連れていく」のがおすすめです。

Q
旅行や帰省に愛犬を連れて行くには?
A

愛犬と一緒のに旅行や帰省を考えている場合は、いろんな刺激に慣れやすい子犬の時期から、外出して移動することに慣れさせるようにしておく事ことが重要。外出時向けパピー(子犬)トレーニングをおすすめします。

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