この記事では「ワンルームや1Kで猫を飼うときの理想的な家具のレイアウト」について、犬のトレーニングサービスを行っているPeT2rainee(ペットレーニー)の代表トレーナー、高橋ルミさんが解説します。
こんにちは、アニマルトレーナーの高橋です。
ワンルームや1Kなどの限られたスペースで小型犬を飼う場合には、愛犬が快適に過ごせて、安全を確保するために、家具の配置や部屋の中での犬にとっての動きやすさを考慮する必要があります。
この記事では、ワンルームや1Kなどで犬を飼うとき、どのように家具を配置し、何に注意すればよいのかを解説します。
理想的に家具を配置したお部屋の間取り図も公開しますよ!
犬を飼う場合、家具のレイアウトを考える際の注意点5選
ワンルームや1Kで犬を飼う場合、限られたスペースを最大限に利用し、犬との快適な生活を送るために、家具のレイアウトを考える際に意識したい重要なポイントを解説します。
1.安全性
家具の安定性
犬が家具に飛び乗ったり、引っ張ったりしても倒れないように、安定感のある家具を選びます。
コード類の管理
電化製品のコードは、犬にかじられないように隠すか、コードを保護するためのカバーを使用します。
鋭利な角がある家具は置かない
家具の鋭い角や突出部分は犬がケガをする原因となるため、丸みを帯びたデザインが望ましいです。
滑り止め対策
愛犬が室内で走り回ったときに関節を痛めないようにフローリングの滑り止め対策は必須。ラグやマットを敷くことで引っ掻きによる床の傷も予防できます。
2.犬用の快適なスペースを確保
トイレトレーニングエリア
トイレは人が教えることによって場所を覚えます。場所を決めて覚えさせましょう。
初めは、ケージの中に寝床(クレート=屋根もついた箱型のハウス)とトイレトレイをセットして狭いエリアから教えていくことがポイントです。
可能であれば、風通しが良く、清潔に保ちやすい窓際に設置するのがおすすめ。
リラックススペース
寝床となるベッドやクレートを置く場所を確保し、犬がリラックスできる専用スペースを作ります。犬は、もともと洞穴で寝る習性があるため、暗くて囲われた空間が寝床になりやすいです。
運動スペース
家具を配置する際は、犬が自由に遊べるスペースに加え、自由に歩ける通路を確保します。狭い通路は犬のストレスの原因になります。
3.スペースを有効活用できる家具を選ぶ
おもちゃやペットケア用品など、ペットを飼う場合は小物が増えるので、整理しやすい収納スペースを確保します。
多機能家具の活用や折り畳み式テーブル、屋根ありのケージの上を活用するのもよいでしょう。
4. 清潔に使えて掃除しやすい素材を選ぶ
犬種によっては毛がよく抜けます。また、トイレの失敗による掃除の機会が特に多いです。
そのため、毛が付きにくい、防水性・撥水性がある、傷に強いなど、掃除がしやすく耐久性がある素材の家具やアイテムを選びましょう。
ソファなどの家具の場合、カバーやクッション部分が洗える物だと清潔に保ちやすいです。
5. 犬との共存を考慮したアイテムを選ぶ
家具の高さへの配慮
ソファやベッドなどは、愛犬と共同で使用することも考えられます。
犬種や年齢、個体差によっても変わりますが、高さがあるものは愛犬が飛び降りたときに関節に負担がかかります。低い家具を選ぶか、犬用のスロープなどのアイテムを活用して対策をしましょう。
インテリアとの調和
犬用品もインテリアに馴染むデザインやカラーを選ぶことで、見た目の統一感を保ちます。
以上を意識することで、犬も人も快適に暮らせるワンルームの空間作りが可能です。犬の性格やサイズ、活動レベルに合わせて、柔軟にレイアウトを考えましょう。
犬が運動しやすい動線を作るための注意点
ワンルームで犬が運動しやすい動線を作るには、犬が自然と体を動かしたくなるような環境を整えることが重要。犬は、猫とは異なり、広い空間を走り回るのが好きです。その点を踏まえて解説していきます。
1.運動スペースの確保
家具の配置を工夫し、犬が室内で安全に運動できるようにすることが重要です。家具は壁際に寄せて、できるだけ中央のスペースを空けておきましょう。
家具を壁際に配置することで、配線などによる動線の妨げも防止できます。
2. 安全な運動エリアの確保
家具の角は犬がぶつかってもケガしないように、丸みを帯びたデザインを選んだり、角にクッション材を取り付けたりするなどの配慮が必要です。
走り回った際に関節を痛めないように、床には滑り止め対策をしましょう。
3.整理整頓を心がける
床面や低いテーブルの上など犬が届く範囲は、できるだけ物を置かず常に整理整頓しておきましょう。
犬は自分の手が届く範囲にあるものは、気になると何でも口にしてしまうので、特に注意が必要です。
4.定期的なレイアウトの変更
犬の性格や体調、年齢に合わせて、活動的な運動向きか静かな運動向きかを考慮し、環境を調整します。例えば、高齢の犬や体調が優れない犬には、無理のない程度の活動スペースを確保します。
環境を時々変えることで、犬の好奇心を刺激し、運動への興味を保ちます。
ただし、トイレの移動は、トイレの失敗を招く可能性があるので注意が必要。
また、環境変化に弱い子もいるため、愛犬の性格に合わせて慎重に行いましょう。
限られたスペースを最大限に活用する方法と、必要最低限の犬用品について
スペースの活用方法
多機能家具の導入
収納付き家具: 収納が付いたベッドやソファを選ぶことで、犬用品をすっきりと片付けられます。
床面積を広げるアイデア
・テレビ
→プロジェクターに変更(テレビ台スペースを削減)
・ケージ
→屋根ありのケージに変更(縦の空間に収納スペースを確保)
・折りたたみテーブル
使わないときはしまっておいて犬が動けるスペースを確保
部屋に置く必要最低限の犬用品
1. ケージorクレート
2. トイレ
3. 寝床(犬用ベット)
4. 餌やり、水飲み
5. 噛むためのおもちゃや、運動用のおもちゃ
おすすめアイテム
食べるとき、「愛犬の食道がまっすぐになる高さ」のフードボールがおすすめ!
ぬいぐるみなど愛犬が噛むと壊れやすい素材のものより、ボールやロープなど噛んでも壊れにくい素材のグッズがおすすめ。
一人遊びやお留守番時間には知育玩具がおすすめです。
1K・ワンルームのレイアウト例
ここまで紹介した注意点を踏まえて、犬を飼う部屋の理想的な家具やアイテムの配置を1K・ワンルームの間取り図にレイアウトしてみました。