【メディア掲載】不動産専門誌にSDGs事例として掲載

寝室で気を付けるべき家具の置き方は?震災を経験した防災士が解説【今日できる地震対策2】

収納・インテリア
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東日本大震災を経験した防災士が地震対策を考えた家具の配置を解説します。

今回は「就寝中に地震が起きた時でも、安全な家具の配置」についてです。

地震は日中だけでなく、深夜や早朝の就寝中にも発生する可能性があります。眠っている間に地震が発生し、家具が転倒したら下敷きになり、ケガをしたり、避難に時間がかかったりする恐れがあります。

特にワンルームですと、家具を別室に置けないためベッド周辺にも家具が多くなってしまいます。

こんにちは。カーサミアライターのしのです。東日本大震災で宮城の自宅アパートで被災しました。その経験を役立てたいと思い防災士資格を取得しました。

防災士・大沢しの
防災士・大沢しの
教えてくれた人

防災士。東日本大震災の際は宮城で被災後、避難生活を送った経験を活かし、防災情報を発信しています。

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私の子どももまもなく一人暮らしを始めるため、防災についてあらためて考える機会が増えました。被災経験から学んだことを、これから一人暮らしを始める方・現在一人暮らし中の方にも役立てていただければと思っています。

ベッド周辺の家具の配置に不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ベッドに向かって家具を配置しない

ベッドの向かい側に家具を置くと危険です。イメージ画像:unsplash

ベッドや布団の向かい側に家具を置かないようにしましょう。

家具は壁を背にして置くと、前に倒れてきます。就寝中に地震が起きた際に家具が転倒し、下敷きになったり、ケガをしたりとても危険です。

地震の際、ベッドの向かいの家具が倒れてくると、下敷きになったり、ケガをしたする危険がイメージ画像:unsplashをもとに編集部にて加工

東京消防庁の調査によると、地震でのケガ原因の3割から5割は家具の転倒や落下によるものです。


地震から身を守るためにも、家具がベッドに倒れてこないようなレイアウトの工夫が必要です。

他にも注意する点がありますので、解説していきますね。

危険なのは家具の転倒だけじゃない

地震が起きた際に注意するべきことは、家具の転倒だけではありません。

私が経験した東日本大震災では、キッチン収納の上に置いていた電子レンジが落下し、下段にあった炊飯器が破損しました。他にも食器が飛び出して粉々になったり、低い棚に置いていた写真立てや時計などが落下したり、様々なものが倒れたり壊れたりしました。

ワンルームだと、キッチンとベッドが同じ部屋になりますので、家電などの落下防止対策も必要です。

注意する点を解説します。

落下物にも注意が必要

造り付けの棚など、倒れてこない場合でも、落下物に注意が必要|イメージ画像:unsplashをもとに編集部にて加工

特に注意が必要なものとしては、電化製品、ガラス製品、本、照明器具などがあります。

収納してあるものが飛び出してくる

考えられるものとして、本、食器、冷蔵庫の中の食品があります。

引き出しが飛び出し、避難の妨げになる

タンスなどの収納家具の引き出しが飛び出してくると、ケガや避難する際の妨げになります。

割れたガラスでケガの可能性

家具についている扉や、ガラス製のテーブルなどは落下物などにより破損することがあります。その際にケガをする可能性があります。

家具が移動して挟まれ、ケガや避難の妨げになる

移動防止の対策をしていない家具が移動して、家具と壁などの間に挟まれケガをする可能性があります。キャスター付きの家具は特に注意が必要です。

以上を踏まえて、実際にどのように配置するのがよいかお伝えします。

地震の際に安全な、ベッド周りの家具の置き方

就寝中に地震が起きても安全を確保するためには、ベッドの周辺に家具を置かないことが理想的です。とはいえ、一人暮らしだと備え付けの収納が限られますから、収納家具も必要になるでしょう。

収納家具や家電を置く際は、地震対策をしたうえでベッドに倒れてこない向きに配置をしましょう。低い家具であれば、さらに危険が少なくなります。

ベッド回りに大型家具を置かない配置の例 |イメージ画像:photoAC
収納家具を「ベッドに倒れてこない向き」に配置した例|イメージ画像:photoAC
危険が少ない「低めの家具」のみを配置した例 | イメージ画像:イラストAC

また、家具の地震対策以外にも、対策してほしいことがあります。

ベッドの周りに、懐中電灯やスリッパなどを備えておくことです。真夜中に地震がおきた際に、暗闇でも慌てずに避難できますし、ケガを防ぐこともできます。

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家具の地震対策の例

地震によるケガの防止や、避難の邪魔にならないためにも、地震対策を行うことが大切です。

地震対策をお伝えします。

家具の地震対策(転倒防止)

転倒防止、賃貸ならストッパーや突っ貼り棒が使いやすい | イメージ画像:イラストAC

背の高い家具を使用する場合は、転倒防止の対策が必要です。
賃貸ですと、ストッパーや突っ張り棒が使いやすいでしょう。ホームセンターなどで手に入れることができます。

また、ネジ止め金具を使いたい場合には大家さんや管理会社に相談して許可を取ってくださいね。

家具の地震対策(落下・移動防止)

東京消防庁本所防災館にて、編集部撮影。丸をつけたものが落下・移動防止対策

地震の対策には、転倒防止以外にも対策が必要です。

対策としてはこちらです。

  • 飛散防止のガラスフィルム
  • 扉開放防止器具の取り付け
  • 本棚などの落下防止
  • 家電・物の落下や移動防止(耐震のジェル、滑り止めシート)
  • キャスター付きの家具やテーブルなど移動防止

いずれもホームセンターなどで購入できます。取り付けが簡単にできるものを選んでください。地震が起きた際、ケガを防ぐためにも少しずつ地震対策を始めてくださいね。

Q
就寝時の安全を考えた、ベッド周りの家具配置は?
A

家具などが、ベッドや布団など就寝する場所に倒れてこないように配置しましょう。就寝時に地震が起きた際に、家具の下敷きになったり、落ちてきたものでケガをしないためです。具体的には、なるべく低い家具を選び、ベッドに向かって置くのではなく、ベッドの横に並べて(もしくは倒れてもベッドには倒れない方向に)置きましょう。家具には、転倒・落下・移動防止の対策を行ってくださいね。

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