夏に地震や台風が起きて停電してしまったら、まず困るのが「暑さ」です。
特に近年の猛暑では、エアコンが使えなくなるだけで、室内の温度が危険なレベルまで上がってしまうことも…。
こんにちは、カーサミアライターのあんどうです。
今回は、そんな夏の災害時の暑さ対策として活躍してくれる、株式会社コジットの「緊急用コールドパック」を実際に使ってみた感想を交えながらご紹介します。
電気は一切不要。水を入れて振るだけで冷たくなり、すぐに首や脇の下を冷やせる便利なアイテムです。
夏場の災害に備えたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみて下さいね。
夏の災害時の暑さ対策が必要な理由
災害に備えるとき、まず思い浮かぶのは水や食料かもしれません。でも、夏場に見落としがちなのが“暑さ対策”です。
夏場に停電が起きてしまうと、エアコンが止まり、あっという間に部屋の中は蒸し風呂のような状態に。
特に都市部のワンルームや1Kなど、窓が少なくて風通しの悪い間取りでは、熱がこもりやすくなります。
実際、2019年の9月に関東地方を直撃した台風15号では、千葉県を中心に約93万戸が停電し、復旧まで約2週間かかりました。
エアコンなしで真夏を乗り切るのが、どれだけ大変か想像できるかと思います。
一人暮らしだと、体調を崩しても気づいてくれる人がそばにいないことも多いですよね。
だからこそ、冷房が使えない状況でも、すぐに体を冷やせる備えをしておくことが大切です。
緊急用コールドパックってどんなアイテム?

株式会社コジットが販売する「緊急用コールドパック」は、使い切りタイプの冷却グッズです。
使い方はとても簡単で、水を入れて振るだけ。
すぐにひんやり冷たくなり、首や脇に当てれば熱を素早く逃せます。

約90分間ひんやり感が持続。真夏の停電や、エアコンが使えない状況でも、体温を下げるのにしっかり役立ってくれます。
2個入りで1,408円(税込)と手頃な価格もうれしいポイント。
コンパクトでかさばらないので、防災リュックはもちろん、普段使いの引き出しやバッグに常備しておくのもおすすめです。
また、熱中症対策だけでなく、発熱時の応急処置や、打撲・ねんざなどの冷却、アウトドア・スポーツ時のクールダウンにも「使い捨ての保冷剤」として活用できるので、日常使いもできますよ。
災害時の暑さ対策を想定して実際に使ってみた感想

28℃の部屋で使うと、何度まで下がる?
今回は、気温28℃の室内で実際に「緊急用コールドパック」を使用してみました。
服装はTシャツ1枚でもやや暑さを感じる程度。
まだ夏本番でないものの、停電時を想定した実験としてはちょうどいい環境でした。
使用方法通りに、ペットボトルの水(常温・21℃)をパックの指定ラインまで注ぐと、すぐに冷却反応がスタート。

10回ほどしっかり振ると、中身がシャーベット上になり、表面温度は一時的に12℃まで下がりました(計測には料理用温度計を使用)。
使用状況や環境により、数値としての温度変化は異なります。

手に持っていると徐々に温度が上がり、すぐに15℃程になりましたが、しっかり冷感は感じられます。

実際に首に当ててみると、ひんやり感はとても心地よく、肌に触れた瞬間は「おお、冷たい!」と感じました。
冷たさを感じられる時間は?
ただに、肌に当て続けると次第にぬるくなっていき、30分を過ぎたあたりからはやや物足りなさを感じました。
メーカー公称の「約90分持続」はあくまで“冷感の持続”であり、“冷たさ”そのもののピークは使用開始直後〜20分ほどと考えておくとよさそうです。
もちろんピークを過ぎたあとの冷感も、冷房が使えない状況では貴重でしょう。
凍傷対策に手拭いを用意しましたが、今回は直接肌に当てても不快感や刺激はなく、個人的にはそのままでも十分使えました。この点は、冷凍の保冷剤よりも使いやすいと思います。
気になった点
使い切りタイプのため、長期停電が続く場面を想定すると「何個備えておけば安心できるだろう?」という課題も感じました。
とはいえ軽くてかさばらないので、防災備蓄に数個入れておくことで、「今すぐ冷やしたい」というタイミングで確実に役立ってくれるはずです。
電気なしで冷やせる【緊急用コールドパック】は、夏の災害対策にぴったり!
真夏に停電が起きると、エアコンが使えなくなり、部屋の中は一気に暑くなります。
特に賃貸住宅は、構造上どうしても風通しが悪かったり、間取り的に熱がこもりやすかったりすることも。
そんなとき、すぐに体を冷やせる手段があるかどうかで、心身の負担は大きく変わります。
「緊急用コールドパック」は、水を入れて振るだけでひんやり冷たくなり、電気が使えない状況でも頼りになるアイテムです。
実際に使ってみると、しっかりひんやり感があり、「とにかく今すぐ冷やしたい」というときの安心材料になります。
小さくて収納の邪魔にもならず、価格も手頃。
一般的な保冷剤のように事前に冷やしておく必要はありません。
叩いて使う冷却剤に比べると、軽くてかさばらないのも魅力です。
防災リュックや引き出しにいくつかストックしておくだけで、「いざというときの安心感」がグッと高まります。
夏の災害対策に、「緊急コールドパック」をぜひ取り入れてみて下さいね。