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電子レンジやケトルの地震対策とは?震災を経験した防災士が解説【今すぐできる地震対策4】

防災
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東日本大震災を経験した防災士が伝える地震対策シリーズの4回目です。

こんにちは、カーサミアライターのしのです。東日本大震災のとき宮城県で被災しました。その経験を役立てたいと思い防災士資格を取得しました。

防災士・大沢しの
防災士・大沢しの
教えてくれた人

防災士。東日本大震災の際は宮城で被災後、避難生活を送った経験を活かし、防災情報を発信しています。

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震災から10年以上過ぎましたが、私が経験から学んだことを、みなさんにも参考にしていただければと思っています。

東日本大震災の時、私はキッチンの地震対策をまったく行っていませんでした。そのため食器が散乱するなどの被害が出てしまいました。

それだけでなく一番驚いたのは、電子レンジが落下したことです。キッチンにある家電も、大きな地震の際には危険になり得ることを身をもって実感しました。

今回は「電子レンジ」や「電気ケトル」などの小型家電の地震対策にフォーカスをしてお伝えします。対策しづらいコンパクトなキッチン(オフィスの給湯室や一人暮らしのお部屋)でできる対策も考えています。

最後までぜひご覧くださいね。

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電子レンジやケトルの地震対策の必要性

地震対策と聞くと大きな家具や大型家電に注意が向きがちです。しかし、電子レンジや電気ケトルなど小型の家電も大きな地震の際には、落下や移動によってケガの原因になる可能性があります。

【経験談】東日本大震災で驚いたこと

東日本大震災の際に驚いたのは、電子レンジが落下したことです。

当時の私の部屋では、キッチンボード上に電子レンジを置いていました。電子レンジはテレビなどとは違って土台が不安定ではないので、安定していると思い込んでいたため、地震対策はしていませんでした。

しかし実際には、強い揺れによって電子レンジは移動し、キッチンボードから落下。さらに、下段に置いていた炊飯器にぶつかり、その衝撃で炊飯器まで壊れてしまったのです。

この経験から、適切な地震対策をしていないと、小型の家電でも落下したら大きな危険をもたらすことを実感しました。

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防災士が実践しているキッチン家電の地震対策

電気ケトルやコーヒーメーカーの下にも耐震マットを使用しています | 筆者撮影

その経験をして依頼、私は小型の電化製品でも地震対策を意識しています。

現在、主に活用している対策グッズを紹介します。

電子レンジ・トースター・電気ケトルには耐震マット(耐震ジェル)

耐震マットとは、家具や家電の下に敷いて地震の揺れを吸収し、転倒・落下・移動を防ぐグッズです。
粘着性のあるジェル状の素材でできており、色は透明やブルーのものが一般的です。使い方は簡単で、汚れた場合は洗って繰り返し使用できます。

なお、「耐震マット」や「耐震ジェル」など製品によって名称に違いはありますが、同じものを指しています。

例えばこちらの商品があります。

また、同じような移動防止のグッズには「滑り止めシート」があります。
こちらは、耐震マットとは素材が違い、家具の転倒防止ではなく、食器などの地震による移動・落下防止に適しています。

例えばこちらの商品などです。

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コンパクトなキッチン向け、家電の地震対策

一人暮らしの方や、オフィスの給湯室などの場合は、狭い、スペースが限られているなど、特有の課題があると思います。

ここからは、コンパクトなキッチンを想定したアドバイスをお伝えしますね。

冷蔵庫の上に電子レンジや電気ケトルを置く場合は?

電子レンジの下には耐震マットを使用しています | 筆者撮影

冷蔵庫の地震対策をしたうえで、更に電子レンジにも対策をする

冷蔵庫の上は「高い位置」であるため、重い電子レンジを置くことは、本来おすすめできません。しかしそうは言っても、お部屋の状況によっては置かざるを得ない場合もあるかと思います。

そのような場合、冷蔵庫の上面は滑りやすいため、必ず耐震マットで地震対策を行いましょう。

電気ケトルやコーヒーメーカーのような小型な家電にも耐震マットや滑り止めシートを敷いて移動や落下防止の対策をしましょう。

注意点として、冷蔵庫の上に電子レンジ、その上に電気ケトル、のように積み重ねて置くことは、非常に危険なので避けていただきたいと思います。耐震マットで対策をしても、電子レンジの熱で耐震マットの性能が下がってしまう可能性もあります。電子レンジの上には何も置かないことをおすすめします。

冷蔵庫と寝具の位置関係に注意する

ワンルーム等、居室に冷蔵庫があり、その上に電子レンジを置く場合には、落下や移動の地震対策を必ず行いましょう。

特に就寝中に地震が発生した場合に、電子レンジが落ちてケガをしないよう、ベッドなど寝具と冷蔵庫との位置関係にも注意が必要です。

電子レンジに限らず、寝ている位置の真上や近くには重量物を置かないことが重要です。

電気ケトルは、転倒時のお湯漏れ防止機能を推奨

電気ケトルは転倒した場合、ケガだけでなく火傷の危険もあります。転倒してもお湯が漏れにくい機能がついている製品を選びましょう。

大型家電の対策に意識が向きがちですが、小型の家電でも地震の際には落下や移動によって思わぬケガの原因になります。

今日できるところから対策をして、地震に備えてくださいね。

Q
キッチンの小型家電の地震対策は?
A

電子レンジや電気ケトル、コーヒーメーカーなどには耐震マット(耐震ジェル)を敷く方法があります。また、電子レンジや電気ケトルを冷蔵庫の上に置かざるをえない場合には、必ず冷蔵庫の地震対策を行ったうえで、電子レンジや電気ケトルの下に耐震マットなどで落下・移動防止の対策を行いましょう。

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