卵を食べようと思ったら、殻にヒビが入っていた!そんなとき、あなたはどうしますか?
こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。
落とした覚えはないし、買った時点で割れていたのかも。でも買い物袋の中で押されて割れちゃった可能性も…。いつ割れたかわからないと、食べても大丈夫か不安になりますよね。でも捨てるのももったいない!
今回は、割れた卵の賞味期限や保存方法を解説します。おすすめの調理方法も紹介しますので、参考にしてくださいね♪
割れた卵の賞味期限は?食べても大丈夫?
割れちゃった卵の賞味期限は、「殻が割れている程度」と、「割れてからどれだけ時間が経っているか」によって異なります。
ここでは状態別に、割れた卵の賞味期限と、食べる時の注意点について解説します。
完全に割れた卵の賞味期限は1日!ヒビ程度なら2〜3日
割れた卵の賞味期限は、いずれも冷蔵庫で保存した場合で、
- 卵の殻が完全に割れて、中身が見えてしまっている状態なら1日
- 中身が出てくるほどではないけれど、殻にヒビが入っている状態なら2〜3日
が限度です。
とはいえ、一度空気に触れた卵の中身はどんどん酸化が進み、雑菌が繁殖しやすくなります。
賞味期限を待たずに、できるだけ早く調理して食べましょう。
いつ割れたのかわからないときの対処法
卵をパックに入れたまま冷蔵保存して3日以上。いざ手に取ったら卵が割れていた!
いつ割れたのか、全然記憶にない。完全に割れているものはさすがに怖いけど、ちょっとヒビが入っているくらいなら大丈夫かも…?
気持ちはわかりますが、いつ割れたかわからない卵は危険です。安全面を考慮して廃棄してください。
なぜ危険?卵に繁殖するサルモネラ菌とは
卵はサルモネラの代表的な食中毒原因食品です。
サルモネラ菌が原因となって起こる食中毒の主な症状は、悪心、嘔吐、下痢のほか、39℃以上の発熱や脱水症状などを示す場合があり、子どもやお年寄りだと、重症化し、稀に死に至ることもあるそうです。
通常の卵の中には殺菌成分が含まれていて、サルモネラ菌の繁殖が抑えられています。ですが殻にヒビが入ると卵の鮮度が下がってしまい、殺菌力も低下します。
割れた卵の安全性を素人が判断するのは難しいもの。万全を期して、食べない方がよいでしょう。
生食は厳禁!食べるなら必ず加熱調理を
割れた卵はサルモネラ菌が繁殖しやすくなっているので、生食厳禁です。
ですが、サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱すると死滅します。先述した期間内であれば、しっかり加熱調理をすれば割れた卵も食べられますのでご安心ください。
割れた卵の液が他の卵についちゃった!どうする?
パックの中で卵が割れて、卵液が他の卵についちゃった!すぐに使う予定はないし、水洗いすれば大丈夫?と思いますよね。
実は、卵は水洗い厳禁なんです…!
卵の殻の表面を水で洗うと、殻にあいている無数の微細な穴(気孔)から、水と一緒に雑菌が入り込む可能性があります。
割れた卵の液がついた卵をきれいにする時は、汚れをキッチンペーパーなどで軽く拭き取る程度にしてください。
ただし、付着した卵液が元となってサルモネラ菌が増殖する可能性も否めません。その日のうちに調理してしまうのがベストです。
割れた卵のベストな保存方法は冷蔵?冷凍?どれくらい日持ちさせられる?
割れた卵は、未調理の状態だと冷蔵保存で状態だと長くて2〜3日、短ければ1日しか保ちません。
ですがひと手間を加えることで、1週間から1ヶ月程度日もちさせることができます。
ここでは、割れた卵のおすすめの保存方法を紹介します。
割れた卵は必ず冷蔵庫で保存
食中毒の原因となるサルモネラ菌は、10℃以下の環境ではほとんど増殖しないといわれています。そのため、割れた卵は冷蔵保存が必須です。
完全に割れた卵は、中身をお皿にうつしてラップをかけて冷蔵庫に入れます。卵の中身が完全に空気に触れているので、その日のうちに加熱して食べましょう。
殻にヒビが入っていても中身がこぼれ出ていないものは、パックのまま冷蔵庫に入れてOK。2〜3日中に加熱して食べきってくださいね。
溶き卵にして冷凍保存
一度にたくさんの卵が割れてしまったら、すぐに調理して食べきるのは大変です。
そんな時は割れた卵を溶き卵にして、製氷器に流し入れて冷凍保存がおすすめ。1ブロックずつ使えて便利なんですよ。この方法でおよそ1ヶ月程度日持ちします。
ただし、黄身の風味は変わってしまうので、しっかり味付けをして加熱する料理に使用してください。
錦糸卵やそぼろなど、加熱調理して保存
薄焼き卵やそぼろなどに調理して、小分けにして冷凍保存すれば1週間程度保存可能です。必要な時に解凍して、料理のトッピングに使えます。
冷蔵の場合は翌日まで保存できます。
ヒビが入った程度ならゆで卵も
殻にヒビが入った程度あれば、ゆで卵にしてしまうのも手です。
作り方は簡単、アルミホイルで包んでいつも通りゆでるだけです。ただし、しっかり加熱する必要があるので半熟にはせず、硬くゆでましょう。
出来上がったゆで卵は殻を剥かずに冷蔵庫に入れてください。ヒビが入っていることに変わりはないので、2日以内に食べきってくださいね。
割れた卵を大量消費!おすすめレシピ3選
割れた卵も工夫次第で日持ちさせられるけど、やっぱり心配なので早く食べきりたい!
そんな時におすすめの、割れた卵を大量消費できるおすすめレシピを3つ紹介します。
スパニッシュオムレツ
卵を一度にたくさん使うスパニッシュオムレツは、割れちゃった卵の大量消費にぴったり!
作り方は、じゃがいもや玉ねぎ、ベーコンなどをフライパンで炒めながら塩胡椒で味付けして、卵液を流し込んで焼くだけ。
具沢山にすれば満足感もマシマシ。冷蔵庫の中の残り物を片付けるのにもいいかも!
手作りマヨネーズ
卵黄、塩、サラダ油、お酢を加えて混ぜるだけの手作りマヨネーズも卵の大量消費におすすめのレシピ。1週間ほど日持ちさせることができます。いろいろな料理に使えるので重宝しますよ。
お酢にはサルモネラ菌や大腸菌を殺菌する効果があります。ただし、卵の10%以上のお酢を入れる必要がある点に注意してください。
卵焼き
みんな大好き卵焼きは、海苔を入れたり明太子を挟んだり、ご飯のおかずにもおつまみにもアレンジ自由自在!
お酢を少しだけ入れて作ると日持ちしやすくなりますし、色もきれいに仕上がります。翌日に食べたい時は試してみて。
割れちゃった卵の賞味期限は格段に短くなりますが、冷蔵保存して、加熱調理することで食べることができます。
すぐに食べられない時も、ひと手間加えることで日持ちさせられます。また、一度にたくさんの卵が割れてしまった場合でも、卵を大量消費できるレシピも覚えておくと安心ですね!
フードロスは極力減らしたいもの。うっかり卵を割っちゃった!という時に、ぜひ試してくださいね!