カレーは一度にたくさん作って、保存する人も多いですよね。
冷蔵・冷凍保存が基本が基本のカレー、どのように温め直していますか?
こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。
カレーは保存容器のまま適当にレンチンすると、ぬるくて美味しくない上に、食中毒の原因になる恐れも…。
今回は、カレーのおすすめの温め方と、電子レンジでもしっかり加熱するポイントをご紹介します。
カレー好きのみなさん、ぜひ参考にしてください!
保存していたカレーのおすすめの温め方と注意点
カレーのような煮込み料理を鍋のまま常温で放置すると、食中毒の原因となるウェルシュ菌が発生しやすくなります。
カレーは冷蔵・冷凍保存が基本です。
正しいカレーの保存方法は、こちらの記事を参考にしてください。
ここでは、冷蔵・冷凍で保存していたカレーの、おすすめの温め方をご紹介します。
カレーの温め直しは「鍋」がおすすめ
カレーの温め方で、一番のおすすめは鍋です。
冷蔵保存していた場合はそのまま、冷凍保存していた場合は冷蔵庫で自然解凍してから鍋に移し、加熱します。
弱火でゆっくりかき混ぜながら、カレー全体にしっかりと火を通してください。
カレーは粘度が高くて冷めにくいので細菌が発生しやすく、どんなに気をつけて冷蔵・冷凍保存しても、腐ってしまうことがあります。
鍋で温め直しをすれば、見た目やニオイなどでカレーの状態を確認できるので、より安心です。
カレーを焦がさず鍋で温めるコツ
鍋で温め直しをすると焦げついちゃう!
そんな時は、事前に鍋で水や牛乳などを温めておいて、そこにカレーを入れ、溶かすように加熱してみてください。
冷えて固まっているカレーの油分がなめらかになり、かき混ぜやすくなります。
鍋をかき混ぜるのが面倒な人は…
かき混ぜ機能のついた電気調理鍋で温める方法もあります。
電気調理鍋は「朝セットして、夜にできたてが食べられる」と魅力が語られることが多いですが、大鍋で作る派にとっても、温め直しに活用できます。
「温めている間に、ちょっとお風呂へ」といった使い方ができるのは便利ですよ。
一番簡単なのは「湯煎」
カレーを「湯煎もできる保存袋」に入れて冷蔵・冷凍していた場合は、そのまま湯煎にかけて温めることができます。
中が熱々になるまで、しっかり加熱しましょう。
うっかり袋を焦がさないよう、注意してくださいね。
鍋や保存用器を洗う必要がなく、片付けが圧倒的に楽なので、ズボラさんにもってこいの保存方法&温め方は、湯煎かもしれません。
「電子レンジ」での加熱はダメ?
1食分だけカレーを鍋で温め直すのはめんどくさい!
そんな時は電子レンジを使うのが一番楽でいいですよね。
でも、電子レンジには加熱ムラが起こりやすいという弱点があります。
食中毒の原因となるウェルシュ菌には、約55℃で繁殖するという性質があるため、中途半端な加熱では増殖を助長してしまうことも…。
そのため、加熱ムラが起こりやすい電子レンジは、カレーの温めに向きません。
では、カレーの温め直しに電子レンジを使ってはいけないのでしょうか?
このあと、電子レンジでも加熱ムラを極力防いで、カレーを温める方法を模索していきます!
電子レンジでも加熱ムラを極力防ぐ、カレーの温め方
電子レンジはカレーの温め直しに向かないとはいえ、しっかり加熱する手立てはあります。
そこで、食品安全委員会の発表している「電子レンジによる加熱の特性(カレー)」についての実験の結果を元に、電子レンジでも加熱ムラを極力防ぐ、カレーの温め方を解説します。
カレーを電子レンジで温めるとき、容器の形や、ごはんとの盛り付け方で温まりやすさが変わるのか? など、加熱ムラを改善する具体的な方法もご紹介します。
実験は常温のレトルトカレーで行われているので、冷蔵・冷凍していたカレーだと、さらに加熱に時間がかかることが予想されますが、参考にしてくださいね。
実験の条件
- レトルトカレー(咖喱屋カレー中辛、ハウス食品)を使用。1人前は200gで、製品に記載されている加熱目安時間は500Wで2分間だった
- 電子レンジ及び加熱条件は500W、加熱時間は3分間
- 表面温度の測定は30秒間〜2分間
- 内部温度の測定は3分間で、温度測定位置は以下の画像の通り