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カレーの温め方、電子レンジで加熱ムラを防ぐ方法は?ラップは必要?

自炊・料理
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カレーは一度にたくさん作って、保存する人も多いですよね。
冷蔵・冷凍保存が基本が基本のカレー、どのように温め直していますか?

こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。

カレーは保存容器のまま適当にレンチンすると、ぬるくて美味しくない上に、食中毒の原因になる恐れも…。

今回は、カレーのおすすめの温め方と、電子レンジでもしっかり加熱するポイントをご紹介します。

カレー好きのみなさん、ぜひ参考にしてください!

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保存していたカレーのおすすめの温め方と注意点

カレーのような煮込み料理を鍋のまま常温で放置すると、食中毒の原因となるウェルシュ菌が発生しやすくなります。

カレーは冷蔵・冷凍保存が基本です。
正しいカレーの保存方法は、こちらの記事を参考にしてください。

カレーの正しい保存方法は?常温は危険!正しい冷蔵・冷凍保存方法
ご飯にかけるだけでご馳走になるカレーは、一人暮らしの強い味方!でもたくさん作って、鍋のまま常温で放置するのはNGです。今回はカレーの常温保存が危険な理由と、正しい保存方法を解説します。「一晩寝かせたカレーは美味しい」とよく言いますが、鍋に入れたまま放置するのが危険な理由は、ウェルシュ菌による食中毒に注意が必要だから。ウェルシュ菌は、土や水、人間や動物の腸内など自然界に幅広く生息し、食中毒を引き起こす細菌です。食肉、魚介類、野菜類を使った、カレーや煮物、シチューなど、一度にたくさん作る「煮込み料理」を、加熱調理後に鍋のまま放置することで増殖します。ウェルシュ菌には、酸素がある環境では増殖しないという特性がありますが、とろみが強いカレーのような料理を底が深い鍋で作ると、鍋底の酸素濃度が低くなり、増殖しやすくなるのです。加熱調理後、カレーが冷めて55℃以下になると、ウェルシュ菌が増殖をはじめます。早めに食べ切るか、すぐに粗熱をとって冷蔵庫または冷凍庫で保存しましょう。ウェルシュ菌が一度「芽胞」を作ると、通常の加熱では死滅させることができなくなります。調理中は鍋底にも空気を送るよう意識して、底から大きくかき混ぜながら加熱しましょう(参考:食品安全委員会 ファクトシート ウエルシュ菌食中毒)。最後に、カレーの正しい保存方法と、日持ちする期間について解説します。カレーを保存する場合は、調理後すぐに粗熱をとる必要があります。鍋のまま冷ますなら、カレーを酸素に触れさせるために、鍋底からしっかりかき混ぜましょう。できるだけ早く温度を下げたいので、氷を入れたボウルに鍋ごと浸すのもいいですね。かき混ぜながら冷ますのが面倒な場合は、平たいバットなどの容器にカレーを広げて冷まします。粗熱が取れたら、保存容器やジップ付き保存袋に小分けにします。保存容器は、1食分ずつ入れられる小ぶりなものがおすすめ。ジップ付き保存袋を使う場合は、カレーを入れた後、できるだけ平たくするのがポイント。空気はしっかり抜いて密封してくださいね。冷蔵保存できる期間は最長3日です。カレーを長期保存するなら、冷凍保存一択。冷蔵よりも菌が繁殖しにくく、比較的安心です。保存できる期間は約1ヶ月。ですが風味は落ちていくので、早めに食べてくださいね。じゃがいもや人参などの根菜は、冷凍すると水分が抜けて食感が悪くなってしまいます。根菜類を使用している場合は、取り除いてから保存容器に入れるのが、カレーを美味しく冷凍保存するコツです。

ここでは、冷蔵・冷凍で保存していたカレーの、おすすめの温め方をご紹介します。

カレーの温め直しは「鍋」がおすすめ

カレーの温め直しは「鍋」がおすすめ|イメージ画像:写真AC

カレーの温め方で、一番のおすすめは鍋です。

冷蔵保存していた場合はそのまま、冷凍保存していた場合は冷蔵庫で自然解凍してから鍋に移し、加熱します。

弱火でゆっくりかき混ぜながら、カレー全体にしっかりと火を通してください。

カレーは粘度が高くて冷めにくいので細菌が発生しやすく、どんなに気をつけて冷蔵・冷凍保存しても、腐ってしまうことがあります。
鍋で温め直しをすれば、見た目やニオイなどでカレーの状態を確認できるので、より安心です。

カレーを焦がさず鍋で温めるコツ

鍋で温め直しをすると焦げついちゃう!

そんな時は、事前に鍋で水や牛乳などを温めておいて、そこにカレーを入れ、溶かすように加熱してみてください。

冷えて固まっているカレーの油分がなめらかになり、かき混ぜやすくなります。

鍋をかき混ぜるのが面倒な人は…

かき混ぜ機能のついた電気調理鍋で温める方法もあります。

電気調理鍋は「朝セットして、夜にできたてが食べられる」と魅力が語られることが多いですが、大鍋で作る派にとっても、温め直しに活用できます。

「温めている間に、ちょっとお風呂へ」といった使い方ができるのは便利ですよ。

一番簡単なのは「湯煎」

カレーを「湯煎もできる保存袋」に入れて冷蔵・冷凍していた場合は、そのまま湯煎にかけて温めることができます。

中が熱々になるまで、しっかり加熱しましょう。
うっかり袋を焦がさないよう、注意してくださいね。

鍋や保存用器を洗う必要がなく、片付けが圧倒的に楽なので、ズボラさんにもってこいの保存方法&温め方は、湯煎かもしれません。

「電子レンジ」での加熱はダメ?

1食分だけカレーを鍋で温め直すのはめんどくさい!
そんな時は電子レンジを使うのが一番楽でいいですよね。

でも、電子レンジには加熱ムラが起こりやすいという弱点があります。

食中毒の原因となるウェルシュ菌には、約55℃で繁殖するという性質があるため、中途半端な加熱では増殖を助長してしまうことも…。
そのため、加熱ムラが起こりやすい電子レンジは、カレーの温めに向きません。

では、カレーの温め直しに電子レンジを使ってはいけないのでしょうか?

このあと、電子レンジでも加熱ムラを極力防いで、カレーを温める方法を模索していきます!

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電子レンジでも加熱ムラを極力防ぐ、カレーの温め方

電子レンジで加熱ムラなくカレーを温めるポイントとは|イメージ画像:イラストAC

電子レンジはカレーの温め直しに向かないとはいえ、しっかり加熱する手立てはあります。

そこで、食品安全委員会の発表している「電子レンジによる加熱の特性(カレー)」についての実験の結果を元に、電子レンジでも加熱ムラを極力防ぐ、カレーの温め方を解説します。

カレーを電子レンジで温めるとき、容器の形や、ごはんとの盛り付け方で温まりやすさが変わるのか? など、加熱ムラを改善する具体的な方法もご紹介します。

実験は常温のレトルトカレーで行われているので、冷蔵・冷凍していたカレーだと、さらに加熱に時間がかかることが予想されますが、参考にしてくださいね。

実験の条件

  • レトルトカレー(咖喱屋カレー中辛、ハウス食品)を使用。1人前は200gで、製品に記載されている加熱目安時間は500Wで2分間だった
  • 電子レンジ及び加熱条件は500W、加熱時間は3分間
  • 表面温度の測定は30秒間〜2分間
  • 内部温度の測定は3分間で、温度測定位置は以下の画像の通り
カレーを小分けして再加熱した際のカレー内部の温度測定位置|出典:電子レンジによる加熱(カレー)(内閣省)

容器の形やラップ