外出先でメガネを拭きたいのに、メガネ拭きクロスが手元にない!そんなとき、ティッシュや柔らかいTシャツの裾などで代用していませんか?
実はそれ、メガネが傷む原因になります…!
こんにちは!眼鏡作製技能士でカーサミアライターのあんどうです。
今回はティッシュや衣服の裾などでメガネを拭いてはいけない理由と、メガネ拭きが手元にないときにおすすめの代用アイテムをご紹介します。
メガネユーザーのみなさん、最後までお見逃しなく!
【質問】メガネ拭きクロスが手元にないときの代用品、何ならOK?ティッシュや柔らかいTシャツの裾で拭いても大丈夫?
メガネ拭きクロスが手元にないとき、ティッシュや、柔らかいTシャツの裾で拭いても大丈夫ですか?
【回答】基本的にはNG。素材によって、水洗い後ならOK
メガネが汚れてる!と気づいたら、ハンカチや衣服の裾でさっと拭きたくなる気持ち、とてもよくわかります。
ですが繊維が太い布(目が粗い布)だと摩擦が大きく、汚れがよく取れない上に、レンズ表面に施されたコーティングに傷をつける原因になります。
そこからコーティングが剥がれれば、見た目も見え方も悪くなってしまいます。
さらに!屋外で過ごした後、レンズ表面にホコリや花粉などの硬い異物が付着したままレンズを拭けば、レンズに与えるダメージはより大きくなります。
メガネ拭きが手元にないけど今すぐメガネを拭きたいというときは、水洗いをしてからティッシュなどで拭くようにしてください。
そのときもゴシゴシと擦るのではなく、水気を吸わせるように優しく拭くのがポイント。
汚れが付着したままの乾拭きはNGです!
メガネ拭きクロスが必要な理由
メガネ拭きクロスの主な材質はマイクロファイバー、セーム革(鹿革)、不織布など、繊維が細い素材です。
メガネに付着する汚れを掻き取って、繊維に絡めとり、メガネを綺麗にする効果があります。
レンズを拭き取る時の摩擦も比較的少なく済みます。
普通の布だと、見た目は柔らかそうでも繊維が太いのでそうはいきません。
とはいえ、メガネ拭きクロスでも“乾拭き”は避けたいところ。
ちょっとした指紋や汗汚れなら乾拭きしても大丈夫ですが、ホコリなど異物や化粧汚れ(特にマスカラの繊維やラメなど)がついている場合は、水洗いが必要です。
水洗い前提!メガネ拭きクロスの代用品となるアイテム
外出先でのちょっとしたお手入れに、メガネ拭きクロスの代用品として使えるアイテムをご紹介します。
可能な限り、レンズ表面についたホコリや汚れなどを水で洗い流してから使用してください。
また、手強い汚れの場合はメガネクリーナーなどを使って、しっかりお手入れをしてくださいね。
ティッシュペーパー
メガネ拭きクロスの代用品にするなら、吸水性の高いティッシュペーパーが一番です。
眼鏡店でもメガネのクリーニングでティッシュペーパーをよく使います。
使用済みティッシュを使い回す人はいないと思うので、異物もついておらず、清潔な状態でメガネを拭くことができます。
水洗いした後、ゴシゴシ擦らず優しく水気を吸わせるように拭けば、レンズを傷つける心配もありません。
ポケットティッシュは何かと便利なので、カバンに一つ入れておくと安心です。
他にも、キッチンペーパーやトイレットペーパーも代用可です。
メガネ拭きシート
・メガネクリーナ ふきふき メガネ拭きシート 50包(個包装タイプ)小林製薬
メガネ拭きクロスを持ち歩くのを忘れる。
メガネ拭きクロスをこまめに洗うのが面倒。
そんな方には、個包装タイプのメガネ拭きシートの携帯がおすすめです。
洗浄成分が含まれた不織布で、常に清潔な状態でメガネを拭くことができます。
メガネ以外にも、スマホ画面や腕時計なども綺麗にできる便利アイテムです。
こちらの記事でも、外出先でのメガネお手入れ方法を詳しくご紹介しています!
【注意】メガネ拭きクロスの代用品にしてはいけないアイテム
メガネ拭きクロスの代用品にしてはいけないアイテムはこちらです。
アルコール入りウェットティッシュ
アルコールは、プラスチックを変質させる恐れがあります。
メガネのレンズはプラスチック素材のものがほとんど。
フレームにプラスチック素材が使用されていることも多いです。
アルコール入りのウェットティッシュなら消毒もできて一石二鳥!と思いがちですが、メガネを傷める原因になるのでNGです。
ハンカチや衣服の裾
先述の通り、ハンカチや衣服の裾で拭くのもNG。
汚れが取れにくい上に、ホコリを引きずったり、粗い繊維が擦れたり、レンズ表面に傷をつける恐れがあります。
柔らかいTシャツとかなら大丈夫では?と思われるかもしれませんが、着用している間に衣服には目に見えない異物が付着し放題です。
さらには、メガネについていたメイク汚れが衣服についちゃった!ということも起こります。
横着せず、メガネ拭きクロスやその代用品を使用することをおすすめします。
正しいメガネのお手入れ方法
メガネ拭きクロスが手元にないときの代用品について解説しましたが、本来のメガネの正しいお手入れ方法はこちらです。
- メガネを水洗いして汚れを洗い流す
- 中性洗剤を薄めたものや専用のクリーナーで汚れを落とす
- 再び水で洗い流す
- ティッシュなどで水気をしっかり拭き取る
- メガネ用クロスで優しく拭き上げる
メガネを長持ちさせるには、日々の正しいお手入れが欠かせません。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
- Qメガネ拭きが手元にないとき使える代用品は?
- A
メガネ拭きクロスが手元にないときは、ティッシュペーパーやメガネ拭きシートで代用することができます。
ただし、乾拭きはレンズ表面のコーティングを傷める原因になります。
可能であれば、メガネレンズについた異物や汚れなどを水で洗い流してから、水気を吸わせるように拭くのがポイントです。
また、アルコール入りウェットティッシュや、ハンカチ、衣服の裾はメガネを傷める恐れがあるためNGです。
メガネ拭きクロスが手元にないときは、代用品を上手に使って、いつもきれいなメガネで過ごしてくださいね!