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メガネのレンズに傷が…!自分でできる対処法はある?眼鏡のプロが解説

掃除・洗濯・お手入れ
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今回は、メガネのレンズに傷がついてしまったとき、自分でできる対処法はある?という疑問にお答えします。

あんどう
あんどう
教えてくれたのは…

インドアフリーライター。
眼鏡作製技能士1級(旧・認定眼鏡士SS級)です。眼鏡ショップ・コンタクトレンズショップに勤務経験あり。
読書、映画鑑賞、手芸が趣味。

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こんにちは、眼鏡作製技能士でカーサミアライターのあんどうです。

汚れたレンズを乾拭きしたり、うっかり落としたりして、メガネのレンズに傷がついてしまうことってありますよね。

残念ですが、メガネのレンズについた傷は直すことはできません。

ですがレンズに傷がつく原因と、メガネの正しい取り扱い方法を知っておけば安心できます。
最後まで読んで、ぜひ実践してください!

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メガネのレンズが傷つく原因とは

レンズをぶつけてしまい、できた引っ掻き傷。見づらいですが縦に2本の傷が入っています|編集部撮影

メガネのレンズに傷がつく原因はさまざまです。
ここでは、主な原因を解説します。

汚れたメガネを乾拭きする

メガネレンズの表面には、目には見えない小さなゴミや埃が付着していることがあります。

そうした汚れが付着した状態で乾拭きをすると、レンズの表面でゴミを引きずって擦りつけることになり、レンズ表面に施されたコーティングが傷つきます。

同様の理由で、汚れたメガネ拭きを使うのもNGです。

コーティングに細かい引っ掻き傷ができると、そこからコーティングが剥がれて、さらにレンズに傷がつく原因になります。

衝撃を加える

プラスチックレンズは元々柔らかい素材なので傷がつきやすいです。|編集部撮影

メガネを落としたりぶつけたりすると、レンズに傷がつきます。

メガネのプラスチックレンズは柔らかい素材で、元々傷がつきやすいものですので注意が必要です。

特にレンズがフレームで囲われていないタイプのメガネは、強い衝撃を与えるとレンズが欠ける可能性があります。

レンズが欠けたメガネを使用すると、顔などに当たった拍子にケガをする可能性があり危険です。

割れなくても、レンズがへこむこともあります。
レンズのへこみは視界不良の原因となり、さまざまな不調を引き起こす恐れがあるため、使用を中止してください。

レンズに熱を加える

プラスチックレンズは熱に弱く、高温となる場所に置くと表面にひび割れを起こすことがあります。
このひび割れを「クラック」と呼びます。

プラスチックレンズが50度から60度ほどの高温で膨張し、冷めた時にコーティングが収縮して、シワのようになるのが原因です。

ドライヤー使用時やサウナ、炎天下の車内など、高温となる場所でメガネを使用、または置きっぱなしにしないようにしてください。

酸性やアルカリ性の洗剤で洗浄および薬品を付着させる

メガネレンズに酸性やアルカリ性の洗剤が付着すると、コーティングが傷んでシミになる可能性があります。

メガネをかけたままお風呂に入り、石鹸やシャンプー、ボディソープなどの弱酸性やアルカリ性を使って、体と一緒にメガネを洗うのはやめてください。

お風呂でメガネを洗ってはいけない理由は、こちらでも詳しく解説しています。

ほかに意外と見落としがちな薬品としては、ヘアスプレーがあります。ヘアスプレーの付着が原因で、レンズのコーティングが劣化することもありますので、メガネを外してからスプレーをかけるようにしましょう。

また、アルコールも同様に注意が必要です。うっかりアルコール入りのウェットシートでメガネを拭かないように気をつけてくださいね。

濡れたまま放置する

メガネ洗浄後や、汗をかいたり、雨に濡れたりしてレンズについた水滴をそのままにしていると、水滴に含まれる汚れ成分が乾燥する際に、レンズの表面にシミができることがあります。

この現象を「水やけ」と呼びます。

レンズだけではなくフレームも濡れたままは厳禁です。
金属パーツがサビたりフレームの劣化が早まったりするため、メガネが濡れたらすぐに水気を拭き取ることが大切です。

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【結論】メガネレンズの傷は直せないので交換一択

コンクリートの地面に落としたらレンズに傷が。交換するしか手はありません。|筆者撮影

残念ながらメガネのレンズについた傷やコーティングの剥離は修理できないため、交換するしかありません。

レンズ交換にかかる費用は、レンズの種類や購入した店の保証内容によって異なります。
いざという時のために、事前に確認しておくと良いですね。

傷は汚れではないので、力強く拭いたら状況が悪化する

眼鏡店にいらっしゃるお客様の中には、傷を落とそうとしてメガネ拭きで力強く磨き、コーティングを更に剥がしてしまったケースも見かけました。
傷がついてしまったと信じたくない気持ちもわかりますが…汚れではないので落ちません。

レンズ表面に施されたコーティングは非常にデリケートです。傷がつくとそこからどんどん剥離しますので、強く拭くと状況がより悪化します。

重曹や研磨剤で磨いて傷消しするのはNG!

ネットで検索していると、重曹や研磨剤、金属磨き液などを使って自分で研磨して修復を試みる人もいますが、絶対にNGです。

レンズが削られて変形すれば、視力矯正に多大な悪影響を及ぼします。

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メガネのレンズを傷つけない正しい取り扱い方法

メガネのレンズを傷つけないためには、正しい取り扱い方法を守ることが大切です。

メガネの保管方法を工夫する

メガネを長持ちさせるためにメガネケースは必ず使用してください。|イメージ画像:写真AC

メガネを外したときにレンズを下向きにしてテーブルなどに置くと、レンズが傷つく可能性があります。
必ずレンズが上になるように置いてください。

また一時的にメガネを外す場合でも、ケースにしまうのが理想的です。

持ち運ぶ際に、胸ポケットやカバンにそのまま入れるのは厳禁です。
圧迫されたり擦れたりで、レンズだけでなくメガネ全体が傷む原因になります。

水洗いしてからメガネを拭く

メガネのレンズには小さなゴミや埃が付着していることがあります。

そのまま乾拭きするとレンズを傷つける恐れがあるため、流水で軽く汚れを洗い流してから、水滴を拭き取り、清潔なメガネ拭きで拭き上げてください。

メガネの正しいお手入れ方法は、こちらでご紹介しています。

メガネ長持ちなお手入れ方法、知ってた?寝る前にこれだけやってみて!
今回は認定眼鏡士の私が、お気に入りのメガネを少しでも長く使えるように、おうちで簡単にできるメガネの洗浄方法とお手入れグッズを紹介します。メガネについた汚れを放っておくと、レンズやフレームが劣化が早まります。メガネを長持ちさせるために、外したらすぐお手入れしましょう。しかし、メガネの寿命を縮めてしまう、NGお手入れも存在します。正しいお手入れ方法を解説する前に、まず、NG例を紹介します。・ホコリや花粉をつけたままレンズを拭く:レンズにホコリや花粉などの汚れがついた状態でクロスで拭き上げると、レンズ表面と汚れが擦れ合って、キズやコーティング剥がれの原因になります。女性の場合、マスカラの繊維やアイシャドウのラメなども要注意。・お湯で洗う:メガネをお湯で洗うと、レンズが膨張してコーティングにひび割れができてしまうので、絶対にいけません。フレームも熱に弱い素材が多く、お湯をかけると変形や変質などさまざまな劣化の原因に。メガネを洗う時は常温の水道水を使ってくださいね。・アルカリ性・弱アルカリ性の洗剤で洗う、アルコールで拭く:アルカリ性・弱アルカリ性の洗剤やハンドソープは、レンズ表面のコーティングを傷めてしまい、剥離の原因になるので使ってはいけません。消毒用アルコールでメガネを拭くのも絶対にNGです。メガネのレンズやフレームを劣化させてしまいます。それではここからは、正しいメガネの洗浄方法を紹介します。お手入れが習慣化すれば、お気に入りのメガネが長持ちすること間違いなしです。1.水道水でホコリや花粉を流す:まずは常温の水道水でメガネに付着したホコリや花粉などの汚れを洗い流します。2.しつこい汚れには薄めた中性洗剤を使う:皮脂汚れやメイク汚れなどの水では取れない汚れは、中性洗剤を薄めたものをレンズ片面に1滴落として、指でやさしく馴染ませてから、水道水でしっかり洗い流します。3.ティッシュで水気を軽く取る:メガネを洗浄したら、レンズを拭く前にティッシュで全体の水気を拭き取ります。4.メガネクリーナーで仕上げ:仕上げには、メガネレンズ用クリーナーを使います。左右両方のレンズの片面にクリーナーをワンプッシュずつ噴射して、指でレンズ両面に塗り広げます。レンズ両面にクリーナーが馴染んだらティッシュで拭き取って、きれいなクロスで拭き上げたらお手入れ完了です。メガネを使わない時は、必ずメガネケースに収納してください。落として傷つけたり踏んづけたりといった事故が防げますし、ホコリの付着も防止できます。収納するときは、レンズが傷つかないように表面が下になるように収納するのがポイントです。

外出先で水洗いできない…という場合には、メガネ拭きシートや携帯用クリーナーを活用すると便利です。

外出先でのメガネの正しい拭き方はこちら。

外出先でメガネの正しい拭き方は?ハンカチでサッと...はプロ的にNG!
暑い季節になると、メガネが汗で曇って視界が悪くなることがありますよね。柔らかいティッシュやハンカチ、ポーチなどに入れて持ち歩いている乾いたメガネ拭きクロスでさっと拭いていたという方も多いかもしれません。ですが、実は乾いた布で拭くのはおすすめできないんです…!この記事では、眼鏡作製技能士1級(旧・認定眼鏡士SS級)の筆者が、メガネのプロとして、メガネの正しい拭き方をお伝えします。ティッシュやハンカチなど、目が荒い素材でメガネを乾拭きすると、レンズに傷をつけてしまう可能性があります。室内で過ごしていて、「ちょっと指紋つけちゃったからメガネ拭きで乾拭きする」くらいはOK。ですが屋外に出て、砂埃などの粉塵や花粉が付着している状態で乾拭きするのはNGです。女性の場合は、マスカラの繊維やアイシャドウのラメなど、メイク汚れも要注意。こうした硬い異物が付着した状態でレンズを拭き上げると、レンズ表面に施された反射や汚れ・キズ防止などのコーティング皮膜に傷をつける恐れがあります。一度傷がつくと、そこからコーティングが剥がれるようになり、見た目も視界も悪くなります。更に、コーティングについた傷は直すことができません。目に見えて汚れが付着しているときや外出後は、まずは汚れを水で洗い流してからメガネ拭きクロスで拭くようにしてください。外出先でメガネを水洗いできない状況だけど、メガネクリーナーとメガネ拭きクロスのセット使いや、使い捨てタイプのメガネ拭きシートを使ってのお手入れがおすすめです。携帯には使い捨てできるメガネ拭きシートが便利です。滑らかな不織布に汚れ落とし成分がたっぷり含まれていて、メガネに傷をつけずにお手入れできます。メガネの曇りや汚れが気になったとき、頻繁に拭きたい!ということであれば、携帯サイズのメガネクリーナーと、メガネ拭きクロスをセットで持ち運びましょう。汚れを落とした後は透明な保護皮膜が付着するので、汚れをつきにくくする効果も期待できます。メガネ拭きクロスが汚れていては意味がないので、きちんとメガネケースに入れて携帯して、長くても1週間に一度は洗うようにしてください。他に注意点として、レンズが劣化したことで、汚れの付着を防ぐコーティングの効果が薄れることもあります。レンズの寿命は2年程度と言われています。汚れが落ちにくくなったと感じたら、レンズの交換も検討してみてくださいね。

Q
メガネのレンズに傷が…!自分でできる対処法は?
A

メガネのレンズについた傷は、残念ながら直すことはできません。自分で研磨するなど修繕を試みると、さらに状態が悪化します。眼鏡店でレンズを交換してもらいましょう。

交換にかかる費用は、レンズの種類や購入した店の保証内容によって異なります。事前に確認しておくと良いでしょう。

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