お出かけ先で災害が起きた時、「どこに逃げるか」を把握するのは難しいことではないでしょうか。今回は、そんな不安を解消してくれる新しい取り組みのご紹介です!
株式会社トラスト・ファイブが運営するビル・土地の記事メディア担当の兼山杳です。不動産とは切り離せない「防災」の最新ニュースをわかりやすくお届けしています。
設置済みのQRコードを張り替えずに、緊急時は避難先への案内に切り替えられる緊急時情報管理サービス「緊QR(きんきゅーあーる)」の提供が開始されたんですよ。早速詳細をチェックしていきましょう!
街のQRが避難誘導に変わる「緊QR(きんきゅーあーる)」、ベレネッツが提供開始
設置済みのQRコードを貼り替えずに、緊急時は設置地点ごとに設定した避難先への案内へ切替。自治体・施設との実証実験パートナーを募集

株式会社ベレネッツが、2026年10月15日、設置済みのQRコードを貼り替えることなく、平時は施設案内、緊急時は避難情報へと届ける情報を切り替える緊急時情報管理サービス「緊QR(KINQR)」の実証実験パートナーの募集を開始したそうです。
利用者は専用アプリをインストールする必要がなく、街に貼られたQRコードを読み取るだけで、設置地点ごとにあらかじめ設定した避難先へのルート案内につながるんですって!
あわせて、自治体・公共施設・大規模施設を対象に、小規模なエリアから始める実証実験のパートナー募集を開始しているということです。
緊QR サービス紹介ページ:https://www.wellenetz.co.jp/marketing/kinqr/

背景:災害が起きたとき、その案内は最新ですか
避難所、公共施設、観光施設、街頭の案内板。街には、さまざまな情報の接点がありますよね。しかし、印刷された看板や掲示物の内容を変えるには、現地での貼り替えが必要です。
そして本当に情報を変えたいのは平常時ではなく、状況が刻々と変化する緊急時です。発災時に、掲示板の避難情報を誰が貼り替えに行くのか。この問いが、緊QRの出発点だそうです。
現在、災害時の情報伝達は、防災無線のような「聞く情報」と、防災アプリのような「通知される情報」が中心です。緊QRはこれらを置き換えるものではないということです。
看板・掲示板・施設・避難所といった街の「物理的な接点」に、その場にあるQRを読み取れば必要な情報へたどり着ける、もう一つの情報経路を加える仕組みだそうです。
「緊QR」とは:ひとつのQRが、状況に合わせて役割を変える
緊QRは、ベレネッツが運用する可変QRコード管理基盤「DynQ」を活用した緊急時情報管理サービスだそうです。QRコードそのものは変えず、届ける情報だけを変えるということです。
・ 平時は「情報QR」:施設案内、アクセス、自治体からのお知らせ、観光情報、多言語案内など、日常的に必要な情報をいつでも最新の状態にして届けられるそうです。
・ 緊急時は「緊QR」:管理画面から情報を切り替えることで、同じQRコードが災害情報・避難情報・避難先への誘導を届ける情報接点になるそうです。設置したQRコードを貼り替える必要はないということです。

緊QRの4つの特長
01 アプリを入れなくていい。
利用者は専用アプリのダウンロードや事前登録を必要としません。QRを読み取る。基本操作はそれだけだということです。
02 避難先まで、そのまま案内できる。
設置地点ごとに避難先を設定しておくことで、QRを読み取った利用者をスマートフォン標準の地図アプリによるルート案内へつなげるそうです。
「避難所はどこか」を調べるところから始めるのではなく、避難行動そのものにつなげるということです。
03 現地へ行かずに情報を切り替えられる。
QRコードの情報はウェブベースの管理画面で一括管理。「緊急時」を選ぶだけで、登録済みの全QRの案内先が一括で切り替わるそうです。
現地の掲示物を一つずつ貼り替えるのではなく、情報側を更新するということです。
04 緊急情報との連動にも対応。
案件の規模や運用条件に応じて、緊急地震速報等と連動した自動切替機能を本番環境に配置することができるそうです。手動での切り替えにも対応しているということです。
一般的な可変QRとの違い:「書き換える」のではなく「選び分ける」
一般的な可変QRコードは、管理者が行き先を書き換えて使います。緊QRの基盤であるDynQは、状況に応じて行き先を選び分ける仕組みを採用しているそうです(特許出願中:特願2026-131530)。
運用を支える設計思想
・ 防災専用にしない:普段から使う「情報QR」が、いざという時に「緊QR」になるそうです。「普段は使わない防災設備」にしないことで、平時の利用がそのまま緊急時の備えになるということです。
・ 自動では戻らない:緊急時から通常時への復帰は、必ず運用責任者の判断で行うということです。「戻し忘れ」よりも「勝手に戻る」事故を防ぐ、安全側の設計だそうです。
・ やめても看板は死なない:サービス終了や解約の後も、設置済みのQRが固定QRとして機能し続けるよう、導入時に設定することが可能だそうです(QR固定化)。
・ 導入後まで設計済み:運用マニュアルと、庁内担当者向けの操作習得プログラムを用意しているということです。
実証実験パートナーの募集について
防災に関わる仕組みだからこそ、「設置して終わり」にはしないそうです。ベレネッツは、まず実際の環境で正しく機能するかを確認する実証実験から始める導入方針をとっており、実証実験パートナーの募集を開始しているということです。
お申込みは公式サイトのフォームからできるそうですよ。
https://www.wellenetz.co.jp/inquiry/
代表コメント
株式会社ベレネッツ 代表取締役 平松 誠一様
「災害が起きてから、情報の届け方を考えるのでは遅い。私たちはそう考えています。一方で、防災のためだけの設備は、平時に使われず、予算も付きにくいという現実があります。
緊QRは、普段から街にあるQR、普段から使っている情報を、そのままいざという時の情報経路にする仕組みです。平時は役に立ち、緊急時は避難につなげる。
まずは小さな範囲から、自治体や施設の皆様と一緒に、実際に機能するかを確かめるところから始めたいと考えています。」
今後の展開
緊QRのサービス提供・運営窓口は株式会社ベレネッツが担い、導入相談から現場調査、設置計画、QR媒体の制作・設置、運用支援、一次サポートまでを一貫して提供するそうです。システムの開発・改修・保守は技術開発側と連携して対応するということです。
また、全国への展開に向けて、ベレネッツが認定する販売パートナーとの連携を進めていくそうです。
サービス概要
| サービス名 | 緊QR(きんきゅーあーる) |
| 提供開始日 | 2026年10月15日 |
| 提供形態 | クラウドサービス(ウェブ管理画面)+QR媒体の制作・設置 |
| 対象 | 自治体、公共施設、大規模施設、観光・レジャー施設 |
| 主な機能 | 平時/緊急時の案内先一括切替、避難先へのルート案内、CSV一括登録、QRシート出力、アクセス解析、担当者スマートフォンからの切替、緊急地震速報等との連動(案件規模に応じて配置)、QR固定化 |
| 技術基盤 | 可変QRコード管理基盤「DynQ」(特許出願中:特願2026-131530) |
| 価格 | 導入環境・規模に応じて個別見積 |
| URL | https://www.wellenetz.co.jp/marketing/kinqr/ |
株式会社ベレネッツについて
株式会社ベレネッツは、非広告型マーケティングによる企業ブランディングを専門とするコンサルティング会社です。
独自のフレームワークをもとに、企業や製品の価値を「導入すると何が変わるのか」という形で言語化し、顧客に届けるまでを支援してきたといいます。
緊QRでは、技術の提供元と連携し、サービスの提供・運営主体として自治体・施設への導入を推進するということです。
- 社名:株式会社ベレネッツ(Wellenetz, Inc.)
- 所在地:名古屋市中区錦3-11-25 アーク栄錦ビル6F東京都中央区銀座1-15-4 ヒューリック銀座一丁目昭和通りビル7F
- 代表者:代表取締役 平松 誠一
- 設立:1983年6月
- 事業内容:企業ブランディング・マーケティング支援(支援実績25年以上・750社超)、事業開発(その中の1つが緊急時情報管理サービス「緊QR」の提供)
- URL:https://www.wellenetz.co.jp/
今回は、設置済みのQRコードを貼り替えることなく、平時は施設案内、緊急時は避難情報へと届ける情報を切り替える緊急時情報管理サービス「緊QR(きんきゅーあーる)」についてお伝えしました。
平常時は施設案内や多言語対応などに使用しているQRが、災害時に避難先の案内になるということで、お出かけ先の商業ビルなど慣れない場所での避難行動に大活躍してくれそう!本格的な運用開始が待ちどおしいですね。



