コンタクトレンズを外したいのに保存液がない！代用できるものはある？

今回は、コンタクトレンズを外したいのに保存液がないとき、代用できるものはある？という疑問にお答えします。

こんにちは、眼鏡作製技能士で、元眼鏡店＆コンタクトレンズショップ店員のあんどうです。

保存液を切らしているのを忘れていた！
外出先でコンタクトレンズを外したいのに、保存液を持って出るのを忘れてしまった！

そんなとき、目の健康を守るために大切な情報をお伝えしますので、最後まで読んでくださいね。

コンタクトレンズの保存液の必要性

コンタクトレンズの保存液はただの水のように見えて、実際にはコンタクトレンズを洗浄し、汚れや細菌を除去して消毒する成分が含まれています。

また、保存液はレンズを保湿して形状を保ち、快適な装用感を維持する役割も担っています。

つまり、コンタクトレンズの保存には、保存液が必要不可欠なのです。

コンタクトレンズの保存液、代用できるものはない？

コンタクトレンズの保存液の代用品として「おすすめできるもの」は、ありません。

理屈の上では代用できそうなものはありますが、注意が必要な理由を解説します。

水道水

コンタクトレンズの保存液の代用品として、水道水を使用するのはおすすめできません。

水道水には雑菌が含まれている可能性があり、レンズに付着すると感染症のリスクが高まります。

また、水道水には塩素（カルキ）などが含まれていますから、これらが目に悪影響を及ぼしたり、レンズの変質の原因になったりする可能性があります。

水道水には保湿成分なども含まれていないので、レンズが乾燥して付け心地が悪くなることもあるでしょう。

目薬

コンタクトレンズの上から使用できる目薬（人口涙液）は、目に必要な水分を補給しながら、コンタクトレンズを保湿する効果があります。

そのため、コンタクトレンズを一時的に保管するのに使えるのでは、とも考えられますが、防腐剤など様々な成分が含まれているのが気になるところ。

レンズの変質の原因になる恐れがあるため、保存液の代用品としての長時間の使用はおすすめできません。

生理食塩水や蒸留水

生理食塩水や蒸留水で代用できるという意見もありますが、「清潔な」状態であることが大前提です。

コンタクトレンズの保存液を用意できないような状況で、清潔な生理食塩水や蒸留水を用意するのは難しいのでは…と思います。

コンタクトレンズが原因で起こる感染症の中には治療が難しく、失明の危険性があるものも存在します。

素人判断で、生理食塩水や蒸留水を保存液の代用品にするのは控えたほうが無難です。

コンタクトレンズの保存液がない時の対策・対処法

コンタクトレンズの保存液の代用品となるものは、基本的にはありません。

代わりに、保存液がなくても慌てなくて済むような、対策・対処法をご紹介します。

コンビニやドラッグストアで購入する

コンタクトレンズの保存液は、ドラッグストアはもちろん、コンビニでも販売されています。

外出先でちょっとコンタクトレンズを外したいときに、わざわざ買うのは出費がもったいなく感じるかもしれません。

ですが代用品を使用するリスクを考えれば、安いものではないでしょうか。

1日使い捨てタイプのコンタクトレンズにする

コンタクトレンズの保存液はかさばりますし、洗浄も面倒でついおざなりになる…という方は、初めから1日使い捨てタイプのコンタクトレンズしておくと安心です。

そうすれば、うっかり保存液を切らしていた！と慌てることもありません。

外出先でも、カバンに予備を入れておけば付け替えるだけで済みます。

予備のメガネを使用する

コンタクトレンズユーザーの中には、外出時にメガネを携帯していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コンタクトレンズを使用する際には、メガネも持ち歩くのが理想です。
外出中に目にトラブルが生じるなどして、コンタクトレンズが使用できなくなることも考えられます。

また、万が一災害が発生したら、清潔な手でレンズを扱うのも難しくなる可能性があります。

いざという時のために、「メガネ」という選択肢も常に用意しておけば安心です。