この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめまして、こんにちは。
ライトノベル作家の蛙田アメコです。
アラサーで、バツイチ。
現在、作家・シナリオライターとして生活しています。
2020年に体調不良でうっかり会社をやめて、フリーランスの文筆業になってしまいました。
「もっと貯金してから独立するつもりだったのに…」
「というか、兼業作家として細く長く活躍するぜという気持ちもあったのに…」
「そもそも、このコロナ禍で職を失うって…そんな…!」
という気持ちがなくもないというか、めちゃくちゃ強いですが!!
今日も強く生きていきましょう!!
さて、今回は「フリーランスになってしまったからには、仕事がないと死んでしまいますぅ!」という話をしようと思います。
実績を気にするな
会社を辞めたとき、すでに副業フリーランスとしていくつかの受注実績があり、まったくの「実績ゼロ」ではありませんでした。
しかし、ライトノベルの出版実績があったことと文芸WEBサイトへのエッセイ寄稿実績があった以外には、ほとんど目立った実績はありませんでした。
ここから、どうやって仕事を獲得するかを考えたときに…「とにかく、営業をかけよう!」という考えが浮かびました。
まずは、「ライター募集」でTwitter検索をかけて、目ぼしい案件には片端から応募しました。また、ゲームシナリオなどの近い領域で働いている友人に状況を説明し、「もしも私にできるお仕事があれば」と根回しをしたり…。
とにかく、一番よくないのが「私なんかが」という気持ち。
実績ができてから営業をしよう、と思っていると営業をかけられる日は永遠にやってきません。
恥を忍び、自分を信じて営業をしましょう…。
返信がなくても気にするな
営業には何種類かあります。
・飲み会やパーティで知り合った人にメールを送りまくる
・Twitter等で見つけた求人に応募する
・知り合いからのオファー
などです。
この中で1番うれしく、かつ責任重大なのは3番目の「知り合いからのオファー」です。
ご紹介してくださったお知り合いの顔に泥を塗らぬよう、むしろ鼻高々になってほしいぜという気持ちで一生懸命自分の実力以上を出すべく頑張ります(これはどんな仕事もそうですけども)。
3番目のお仕事は、ほぼ100%の確率で返信があります。
これ、とては非常に嬉しいことです。
というのも…。
「飲み会やパーティで知り合った人にメールを送りまくる」「Twitter等で見つけた求人に応募する」という2つについては、返信がない場合が多いのです。
色よい返事をもらえない、というレベルではありません。
まじで、まったく、返信がないのです。
「お前ごときの作家とは仕事をしないぜ!」ということだったら、そう言ってくれればいいのにね!
しかし、ここでめげてはいけません。
返信がないから、営業は無駄だ…と思わないことが重要です。案外、数か月後に連絡がくることがあったりなかったりしますし、きっと将来売れたらひょっこり連絡をいただけるのじゃないかなと…思うので…。
仕事以外の成果物を作ろう
受注した仕事に対しての成果物(私だったら小説とかエッセイ)を作ることは重要です。
しかし、「これから先の仕事」を連れてくるのは、依頼を頂いた仕事以外の成果物(小説の場合ですと自主的なWEB連載、ブログでのエッセイやレビュー更新、公募小説賞への応募準備などなど)です。
今すぐに仕事につながらなくても、手を動かし続けることが大切です。
闇雲に成果物を作るだけでなく「これは今後どんな仕事につながるだろうか、もっといい成果物を作れないだろうか」という、冷静さも大切です。頭を使って成果物を作る必要があります。
「いま、こんな成果物があります!」
「仕事の実績はありませんが、こんなことができます!」
という営業をかけられるようになりますからね。
実際に、私も無料で公開していたエッセイからお仕事をいただいたこともございます。
もちろん、たくさんの仕事があり、いただいた仕事をしながらウデをあげられるに越したことはないのですが、現実…特に駆け出しのフリーランスにとってはそんな素敵な状況はまず訪れませんので…仕事をしていないときの過ごし方が大切という話です。
あああ、書いていて耳が痛い!! が、がんばるぞ!!
面の皮と心、アツくしていこう。
謙虚さというのは素晴らしいことではあるのですが、しかしフリーランスとなると謙虚に慎ましやかに待ちの姿勢でお仕事を受けることは、相当に売れているニンゲンでないと難しいです。
また、目の前の仕事だけをしていると、お仕事を得られる機会は少しずつジリ貧になっていってしまうなぁと実感しております。
面の皮は厚く、しかし謙虚に。
心は熱く、しかし冷静に。
フリーランスの営業は「面の皮と心はアツく保て!」という標語をたった今思いつきましたので、これを締めの言葉とさせていただきます。
蛙田アメコはいつでもお仕事を募集しております!!(営業活動を忘れない姿勢)
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