この記事では、プールでコンタクトレンズを使用しても大丈夫?ゴーグルを併用すればOK?などの疑問にお答えします。
こんにちは、眼鏡作製技能士でカーサミアライターのあんどうです。眼鏡ショップ・コンタクトレンズショップに勤務経験があります。
プールでは水に顔をつけるし、アクティブに動き回るからコンタクトレンズを使おう!
と思う方が多いかもしれませんが、実は目のトラブルの原因になるためNGなんです…!
その理由や対策について解説しますので、コンタクトレンズユーザーもメガネユーザーも最後まで読んでくださいね。
【結論】プールでコンタクトレンズの使用はNG。その理由とは
プールでコンタクトレンズを使用することは、一般的に推奨されていません。
プールの水がコンタクトレンズに付着すると、目にトラブルを引き起こす可能性があるためです。
最近は視力矯正に限らず、おしゃれ目的でカラコンを使用している方も多いので要注意です。
感染症のリスクが高まる
プールの水にはウイルスや雑菌が存在している可能性があり、水中で目を開けたり水飛沫が目にかかったりすると危険です。
コンタクトレンズ装用中は、涙による自浄作用がはたらきにくいため、感染症のリスクが高まります。
レンズが変形する可能性がある
プールの水には、塩素などの消毒薬が含まれています。
こうした化学物質がレンズに付着するとレンズの素材が変形し、その結果目を傷つける恐れがあります。
レンズが外れる恐れがある
コンタクトレンズをつけて水中に入ると、レンズと目の間に水が入ってレンズが外れやすくなります。
特に、ハードコンタクトレンズは外れやすいです。
プールの中で外れたレンズを見つけるのは不可能に近いです。
満足な視力が得られていない状態で濡れたところを歩くと、転倒するなどして怪我をする恐れがあります。
コンタクトレンズユーザーがプールでできる対策
前述の理由から、プールではコンタクトレンズの使用を避ける必要があります。
ですが視力矯正をしないとプールに入れないという方も多いですよね。
ここでは、コンタクトレンズユーザーやメガネユーザーのためのプール対策をご紹介します。
度付きのスイミングゴーグル
プールで視力矯正が必要という方は、度付きのスイミングゴーグルを使用してください。
既成の度付きのスイミングゴーグルは、二千円程度で購入できます。
ただし、細かな度数調整はできません。
既製品では不十分という場合は、オーダーメイドできるものもあります。
プールサイドでスイミングゴーグルを外したら見えない!という悩みもありますが、普通のメガネと掛け替えるなどして対応してください。
プールの水が付着すると痛む恐れがあるため、以前使っていた古いメガネなどがおすすめです。
プールでメガネを使用する際の対策はこちら。
コンタクトレンズと度無しスイミングゴーグル併用はアリか
1日使い捨てタイプのコンタクトレンズの上から、度無しのスイミングゴーグルをすれば目に水が入らないから大丈夫?という声もありますが、ゴーグルを外した後に水が滴って目に入るなど、様々な可能性が考えられます。
そのため、コンタクトレンズと度無しスイミングゴーグルの併用も推奨できません。
プールでコンタクトレンズを使ってしまったら
うっかりプールでコンタクトレンズを使ってしまった!
そんな時はすぐにコンタクトレンズを取り外し、目を洗浄してください。
2週間使い捨てタイプなど繰り返し使うタイプのレンズの場合は破棄。
1日使い捨てタイプも新しいものに付け替える必要があります。
その後、目に違和感を感じたらすぐに眼科を受診してくださいね。
- Qプールでコンタクトレンズを使用しても大丈夫?
- A
コンタクトレンズを装用中の目にプールの水が入ると、目の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、目とレンズの間に水が入って外れてしまい、視界不良で転倒するなどの危険もあります。
そのため、プールでコンタクトレンズを使用することは推奨されていません。度付きの水中ゴーグルを用意するなど対策を講じてください。