この記事では、ライフプラン表の作成方法について詳しく解説していきます。
こんにちは、ファイナンシャルプランナーのチエです。
前回は、無料ソフト「Financial Teacher System」を使ってライフプラン表を作成するための手順として、STEP2「家計プランの入力」についてご説明しました。
今回は、STEP3となる「シミュレーション結果の確認」について説明していきます。
前回入力した家計プランをもとに、シミュレーション結果を確認する方法を見ていきましょう。
※以下でご紹介する画像はイメージ画像を除き、すべてFinancial Teacher Systemより引用しています。
シミュレーション結果の確認方法
家計プランの入力が終わったら、すぐにシミュレーション結果を確認することができます。
シミュレーション結果を確認するには、メインメニューの一番下にある、「レポートを作成」というボタンをクリックするだけです。
一度作成したレポートは、好きな時にいつでも確認することができます。
レポートのファイル形式は、下記の2通りから選ぶことができます。
- Excel形式のみ作成
- Excel形式とPDF形式を両方作成
「Excel形式のみ作成」を選択した場合は、20~40秒ほどで作成できます。PDF形式も選択した場合は、1~2分ほどかかる場合もあります。
スマートフォンの画面上で確認する場合は、PDF形式がより見やすくておすすめです。
PDFが見られないという人は、スマートフォンにPDF閲覧用の無料ソフトをインストールしましょう。
シミュレーション結果で分かること
シミュレーション結果として分かることには、下記の項目があります。
- 今後の勤労収入、退職金
- 生涯の年収シミュレーション
- 老後の年金収入
- 住まいのプラン、住まいにかかる費用
- 将来の収入と支出の推移グラフ
- 年間収支と資産残高
- キャッシュフロー表(将来の予測収支)
- 遺族の家計分析結果
- 子供の進学プラン、教育費(入力した場合のみ)
今回は、特に押さえておきたい項目について、詳しくみていきます。
将来の収入と支出をチェック
「老後にお金が足りなくならないか?」
「今の生活を続けたら、どのくらい貯金できるんだろう」
真っ先に気になるのは、将来の収入と支出のバランスではないでしょうか。
特に最近、年金だけでは老後の生活資金が足りなくなるという試算が大きく報じられたこともあり、老後の貯金が足りなくなるのではという心配をお持ちの方も多いと思います。
シミュレーション結果を見れば、老後を含めた将来の収入と支出のバランスを、グラフでひと目で確認することができるのです。
入力した家計プランのデータをもとに計算された、年間収支と貯金額の推移をグラフで確認することができます。
貯金が足りなくなるタイミングがあれば、ひと目で分かります。
老後に必要な資産額が分かるグラフも用意されています。
「老後に2,000万円足りなくなる」というニュースが世間を騒がせましたが、老後に必要な金額は人によって大きく異なります。
自分だけの人生設計が反映されたライフプラン表なら、本当に老後に必要な金額を、より高い精度で試算することができるのです。
住まいの費用をチェック
将来にわたる支出で大きな割合を占めるのが、賃貸の家賃や住宅ローンなど、住まいに関する費用です。
将来、マンション購入を考えている方も多いと思います。
「将来マンションを購入したいけど、ローンの支払いが気になる」
「ローンを払い終わるころ、貯金はどのくらい残るかな?」
シミュレーションでは、住宅ローンなど気になる住まいの費用についても、細かく試算することができます。
入力した家計プランのデータをもとに、毎年のローン返済額と住宅ローン残高が計算され、推移をグラフでひと目で確認することができます。
なんと、金利の変動や繰り上げ返済にも対応している高機能ぶり!無料ソフトとは思えませんよね。
グラフの具体的な数字は、表で確認することもできます。右端の「合計」金額を見れば、一生のうちに住宅ローンにどのくらいの金額を使うのかが分かります。
老後の年金や資産運用のシミュレーションも
さらに「老後に年金をどのくらいもらえるか」も、現行制度に応じて自動的に計算してくれます。
また、投資による資産運用シミュレーションも可能です。
投資信託などの積立投資は、長期的に資産を増やすために、ぜひ検討することをおすすめします。
今回は、Financial Teacher Systemを利用して、家計プランを入力した後のステップとなる「シミュレーション結果を確認する方法」について、ご説明しました。
シミュレーションは1回だけでなく、家計プランを見直して何回もシミュレーションを繰り返すことができます。
次回は、家計プランの見直し方についてご説明していきます。