この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめましての人は、はじめまして。そうではない人は、こんにちは。
アラサーで、バツイチ。心身の体調を崩して、現在は、作家・シナリオライターとしてお家で仕事をしています。しがないラノベ作家の蛙田アメコでございます。
4月からの新生活で「はじめての一人暮らし」を始められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、2020年からいまだ収まらない新型コロナウイルスへの警戒態勢により、はじめての一人暮らしと同時にテレワーク・自宅作業がはじまった方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな「一人暮らし・自宅作業初心者」にこれだけは伝えたい、と筆を執りました。
すなわち、「自炊は趣味と心得よ!」です!!
一人暮らしの自炊、油断すると時間もお金もかかるけど…
「自炊すれば節約できる!」という通説があります。もちろん、平均して1食500円~1000円ほどかかる外食と比べれば、自炊は金銭面のコストを大幅にカットすることが可能ですね。私も、ほぼ毎食自炊をして「節約」をしていました。
しかし!! 気づいてしまったのです……『自炊って、本当に「お得」なのか??』……と!
たしかに自炊をすることにはメリットが多いのですが、実は一人暮らしの場合は「自炊は趣味」と割り切らないとお金や時間をものすごく使ってしまい、かえって損になったり、疲れてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
自炊はたしかにお金の節約にはなります。
でも、疲れて帰宅してから調理したり、家で作業しながら1日3回も洗い物をしたり…自炊を「義務」と考えると、しんどいことも多いですよね。
しかし、自炊を趣味として考えると、とてもコスパがいいのです!
時間をかけて料理をすると気持ちのリフレッシュになりますし、作ったご飯は当然食べられる…食費の一部になるのです。外食よりも割安で普段よりもちょっといいものを食べられるというメリットもあります。
私が最近推奨している、「自炊は最高の趣味」という考え方についてお話させてください!
私が感じる「自炊のメリット」
お金を節約できる
外食と比べると圧倒的にお安くすることが可能です。
作り置きの場合。たとえば、キャベツと豚肉をメインにしたスープを作るとします。ファミリーレストランでお食事スープを食べようとすると、だいたい500円~800円くらいかかります。
自炊の場合は、キャベツ(高くて1玉200円)と豚肉(1パック400円程度)各種調味料で700円ほどの予算で3食分以上のスープを作ることが出来ます。
そして、最近気づいたのですが『ごちそう』ほど自炊の方が安くつきます!!
例えば、外食で和牛ステーキを食べたら3000円程度の出費は覚悟しないといけませんが、スーパーで和牛のステーキ肉を購入すれば1000円台で食べることが可能です!! やったー!!
お金の面では、外食より自炊は圧倒的に安くつくことは事実です。
食材レベルで自己管理ができる
ダイエットをしている場合、自炊には大きなメリットがあります。それは、摂取するカロリーや栄養素をコントロールしやすいということ。
外食のメニューにどれくらいの脂質や食塩が使われているのか知るのは難しいです。しかし、自炊ならば食材レベルから自分の食べる量をコントロールできます!!
なお、私は野菜をしっかりとるために、冷凍ブロッコリーを毎日食べています。
正直、そろそろ飽きてきましたけど…生野菜を買いに行くの面倒くさいんですよね…もぐもぐ。
私が感じる「自炊のデメリット」
時間的なコストがかかる
1食ずつ作るのって、とにかくものすごく時間を食いますよね!
自炊には以下のステップがあります。
- 買い物
- 調理
- 洗い物
- 食材管理
この「調理」と「洗い物」がくせ者です。一人暮らしで毎食ごはんを作ると、調理と洗い物が平均で30分程度の時間がかかります。3食自炊をする、あるいは夕食に少し手の込んだ美味しいものを作るとなると1日に1時間半~2時間程度のコストがかかります。
これを解決しようとすると、例えばネットスーパーの利用などで結果としてお金のコストがかかってしまいます。あるいは、作り置きをするとなると食材管理のコストがかかってしまいます。
食材ロスの可能性
一人暮らしでは、作り置きの量を間違えてしまったり少し予定が変わったりすると、食材や作り置きがあっという間に傷んでしまいます。また、一般的に一人暮らし用の冷蔵庫では作り置きや買い置きをするのに適していません。
結果として、せっかく安く済まそうと思って自炊のための食材を買っても、食べられずに廃棄しないといけないことも……。も、もったいない!
特に料理好きは「自炊貧乏」になることも…!
私を含めて料理が好きな方が陥りやすいのが「自炊貧乏」です。
はりきって自炊をするものの、調味料や食材、そして「ちょっとした一手間」によって、時間やお金を毎日の食事に多めに投入してしまうことになり、結果として各種コストが高めになってしまうという事態です。
自炊を「趣味」として割り切っておかないと、「あれ、こんなはずでは!?」とビックリしてしまうことになるかも。
人数が多くなれば自炊で節約できる金額も大きくなるのですが、一人暮らしの場合は必ずしも「自炊=節約」にはならないこともあります。
1人分の食事を用意するのであれば、適度にコンビニの一品料理や冷凍食品を織り交ぜた方が、心身の元気を保ったまま、全体的にコストダウンになるように思います。
自炊は最高の「趣味」になる!
もちろん、自炊や手作りが「趣味」であれば何の問題もありません。
しかし、「自炊は節約になるから、絶対にやらないと!」と思うのは、一人暮らしの落とし穴かもしれません。お金のコストと時間のコストを上手に削減するのは、かなり難しいです。
趣味としての自炊は一人暮らしや自宅作業者の強い味方だと、個人的には思っています!!
特に、粉モノは奥深くていいですね!! 手の込んだ料理をしてるって気持ちになりますし、何より小麦粉はリーズナブルにおなかいっぱいになりますし。
私も毎日、手作り餃子の皮をこねたり、スコーンを焼いたりして楽しく過ごしています。
特に餃子は奥が深く、最近は仕事の気分転換に餃子を作っています。粉の配合や水分量、肉種の種類……可能性は無限大、手作りの皮は美味しさもひとしおで、とっても楽しいです!笑
とはいっても、最終的にはやっぱり「市販の餃子の皮ってすばらしい…!」という気持ちになるのですが。笑
「普段は作り置きと冷凍で節約」「休日は時間をかけた料理で気分転換」など、目的を持って自炊をすることで、無理なく、ストレスなく、毎日の家事を楽しんで一人暮らしを楽しんでください!
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