砂糖が塊になってる…!実は筆者も良かれと思ってやったことがあだとなり、大きな砂糖の塊を作った経験があります。
こんにちは、食物検定1級保持、自炊歴20年のカーサミアライターの山本です。
砂糖が塊になる原因がわかれば、もう固まって使いにくいというトラブルとは無縁に。塊になってしまった砂糖をサラサラに戻す方法もご紹介しているので、最後まで読んでくださいね。
砂糖が塊になる原因は「乾燥」
乾燥しているとサラサラになるイメージですが実は乾燥は大敵なんです…!
筆者は「粉ものなので乾燥しているほうがいいのかな」と冷蔵庫保管していたことがあり、見事に大きな塊を作ってしまいました。
砂糖には適度な水分が大切
粉ものは乾燥するとサラサラになるイメージですが、砂糖は違います。
実は砂糖は、ほどよく水分を含んでいるため固まらないそうなんです。
逆に砂糖が乾燥してしまうと、粒同士がくっついてしまい塊になってしまいます。
砂糖の結晶表面にはごく微量の蜜膜(わずかな水分により砂糖が溶けたもの)があります。この蜜膜は、湿度の高い場所に保存した場合は水分を吸収します。その後、空気が乾燥するなどの影響で湿度が下がると水分が蒸発し、蜜膜に溶けていた砂糖が結晶化してきます。このときできる小さな結晶が砂糖の結晶同士をくっつけて砂糖は固まります。
引用:よくあるご質問 | ウェルネオシュガー株式会社(2024.10.01閲覧)
塊の砂糖には水分で対処
塊になった砂糖は『乾燥している』ということなので、先に引用した大手砂糖メーカー「日新製糖株式会社」は、水分を含ませる対処法を紹介しています。
塊をサラサラにするには…
- 霧吹きなどで適度に水分を加える
- 容器の蓋に水分を含んだキッチンペーパーをはさんでおく
などの方法があります。霧吹きをする場合は、水分を入れすぎるとベチャっとなるので、少しずつ様子を見ながら水分を足すようにしましょう。
また、袋のまま塊になっている場合は濡れたフキンで袋ごと包むと程よく水分がなじみます。水分がなじんだら優しく袋ごと揉んで塊をほぐすといいですよ。
砂糖を塊にしない保存方法
砂糖は、未開封でも出荷時に空気をしっかり抜くため目に見えない小さな穴があるので、密閉性に優れた保存容器に入れると乾燥しにくいです。
開封後もそのまま常温保存でOK。冷蔵庫保存は、温度が低いため水分が蒸発しやすくなるので塊になる原因に。冷蔵庫・冷凍庫だと出したり入れたりする際に気温の変化で結露の恐れもあるのであまりおすすめできません。
よく見る、密封された瓶容器も実は正しい保存方法だったんですね…
顆粒砂糖の塊になりにくい性質を利用して、あらかじめ5分の1程度の顆粒砂糖をいつもの砂糖に混ぜておくのも有効な手段です。
- Q塊になった砂糖のほぐし方は?
- A
砂糖は乾燥することで粒同士がくっつき、塊になってしまいます。そのため、程よく水分を含ませると元のサラサラに戻ります。霧吹きなどで少しずつ水分を含ませましょう。
- Q砂糖を塊にしない保管方法は?
- A
保管の際は乾燥をさせないために必ず密封容器に。
温度変化の少ない場所に置いたり、塊防止のために顆粒砂糖を混ぜておくのもおすすめです。