防災リュックを備えているけれど、「水を十分に入れようと思うと重すぎる」と感じている方も多いのではないでしょうか?
こんにちは。カーサミアライターのしのです。東日本大震災を宮城県の自宅アパートで経験しました。今回の記事は、震災後、親戚の家まで歩いて避難をした経験を踏まえて、防災リュック(非常用持ち出し袋)に入れる水はどれくらいがいいかご紹介します。
突然やってくる災害時に備えられるよう最後までご覧くださいね。
【質問】防災リュックに入れる水はどれくらい?
災害時に備えて水を3日分用意するべき、と言われていますよね。
でも3日分の水を全て防災リュック(非常用持ち出し袋)に入れたら、重すぎて避難所まで持って行けないと感じます。防災リュックにはどのくらい入れればよいでしょうか?
【回答】防災リュックに入れるなら、1.5リットルから2リットルです
災害時に備えた備蓄品の水は「1日3リットルを3日分」と言われていますが、これは自宅に備蓄しておく量です。
また「1日3リットル」には調理する際のお水も含まれています。防災リュックにはレトルト食品など水分を含む食品も入れるでしょうから、ペットボトルで「防災リュックに入れる水」は1.5リットルから2リットルほどがよいでしょう。
2リットルの水を入れて背負ってみたら
実際に私が備えている500mlのペットボトル4本(2リットル)を入れて背負ってみました。バランスが悪いうえ、肩にずっしりと重みがありました。もちろん水以外のものも防災リュックに入っているので、総重量で約6kgです。
これ以上重いと長時間歩くのは困難だと感じました。
避難時、道路が歩きにくい可能性も
災害時、防災リュックが必要になるシチュエーションであれば、自宅が危険であることが考えられますよね。まずは逃げることが優先です。
交通機関がストップしていることが予想されるため、避難先までは徒歩で行かなければいけません。
私が経験した東日本大震災では、あちこちで道路の隆起やひび割れがありました。
そんな中を徒歩で親戚の家付近まで向かいました。寒いし、道路はデコボコだし、とても疲れた記憶があります。
豪雨や台風による避難であれば、雨や風が強い中を歩かなくてはなりません。震災のときとは歩きにくさの種類が違うでしょうが、普段のようには歩けないでしょう。
また、普段は問題なく歩ける距離の避難先であっても、場合によっては、いつもの道が通れず遠回りをしなくてはいけないことも考えられます。防災リュックは軽さがとても重要です。
東日本大震災の経験者が防災リュックに備えているもの
恥ずかしながら、私が東日本大震災の際に持ち出したものは、普段使いの通勤バック(財布や化粧ポーチが入ったもの)のみでした。経験したことのない揺れに冷静さをなくしており、水や非常食、着替えなどを持って行くことには考えが及びませんでした。
当時は在宅避難をさせてもらえる親戚の家が近かったから良かったものの、引っ越しをして近くに頼れる人がいない今は、自分で備えなければいけないなと気を引き締めています。
私が防災リュックに備えているものリスト
震災を経験した私が防災リュック(非常用持ち出し袋)に備えているものを紹介します。貴重品などはいつもの通勤バックにいれているため、ここでは省いています。
- 飲料水500mlのペットボトルを4本
- 固形のタオル
- アルミシート
- 非常食
- 衛生用品(マウスウォッシュ、洗面用具など)
- 1泊分の着替え
本当に最低限ではありますが、備えていて損はないと感じています。いざ地震に遭遇したあとは、必要なものを取りまとめる気持ちの余裕がなくなるからです。
個人によって必要なものは違うかもしれません。
無理なく背負える重さにすることが大前提ですが、それぞれ必要なものを備えましょうね。
- Q防災リュックに入れる水は何リットル?
- A
防災リュックに入れる水は1.5リットルから2リットルです。1日3リットルの中には調理をするための水も含まれているため、災害時に逃げる時は飲むための量で大丈夫です。
逃げる際は足場の悪いことも想定されますし、長時間徒歩での移動が必要になるかもしれません。必要最低限の量を入れて、できるだけ軽く体に負担がないようにしましょう。