お風呂に入るついでに、メガネをお湯で洗ってしまった経験はありませんか?
効率がいいお手入れ方法のように思えますが、お湯で洗うことでメガネはダメージを受けているかも…!
こんにちは!眼鏡作製技能士でカーサミアライターのあんどうです。
今回は、40℃くらいのお風呂のお湯でメガネを洗っても大丈夫?という疑問にお応えします。
メガネが劣化してしまったときの対処法や、正しいお手入れ方法についても解説しますので、メガネユーザーの皆さま、ぜひ参考にしてください!
【質問】メガネをお湯で洗ってしまった!40℃くらいのお風呂のお湯なら大丈夫?
いつもお風呂で眼鏡を洗っていましたが、良くないことだと知りました。40℃くらいのお湯で、熱湯ではないのですが、大丈夫でしょうか…?
【回答】40℃くらいのお風呂のお湯で、一度くらいなら大丈夫…だけど
メガネは通常、ぬるま湯で洗うことが推奨されています。
よって、理論上は30℃〜40℃くらいのお風呂のお湯であれば、メガネを洗っても問題はありません。
とはいえ、レンズやフレームの素材によっては40℃のお湯でもダメージを受け、劣化が早まる可能性があります。
一度や二度くらいなら大丈夫だと思いますが、メガネを長持ちさせたいならお湯で洗わない方が無難です。
【注意】ボディソープや入浴剤には気を付けて
メガネをお湯で洗うこと以上に、お風呂場で気をつけていただきたいのが、ボディソープ(石けん)や入浴剤の使用です。
酸性やアルカリ性の石けんなどでメガネを洗ったり、うっかり付着させたりすると、レンズのコーティングが剥がれる原因になります。
入浴剤入りのお湯も、酸性やアルカリ性になっている場合があります。
お風呂へのメガネの持ち込みは、そもそも避けた方がよいでしょう。
【注意】熱いお湯で洗うのはNG
メガネに使われるプラスチックレンズは、55℃以上の温度で膨張する性質があります。
そのため高温のお湯でメガネを洗うと、レンズの膨張と収縮に表面のコーティングが耐えられず、ひび割れ(クラック)が生じる原因になります。
フレームも素材によっては変形や傷、色褪せ、割れなどの傷みが生じる可能性があるため、熱いお湯でメガネを洗うのはNGです。
メガネをお湯で洗ってしまったから劣化した!?対処法は?
メガネをお湯で洗い続けた結果、レンズの表面がうっすらひび割れたり、フレームが変色したり色褪せたり、変形してかけ心地が悪くなったり…。
そんなとき、どうすればいいのでしょうか。
残念ながらレンズの傷みは修理できないため、新しいレンズに交換するしかありません。
フレームもちょっとした変形なら眼鏡店で直せる場合もありますが、熱で素材自体が変質してしまっている場合は、修復が不可能なことが多いです。
いずれにせよ、自分でなんとかしようと手を加えると状況がより悪くなるので、まずは眼鏡店に相談することをおすすめします。
メガネを長持ちさせるお手入れ方法
メガネを長持ちさせるには、正しいお手入れ方法を守る必要があります。
正しいお手入れ方法
- 水道水でレンズについたホコリや汚れをさっと洗い流す
- 中性洗剤を薄めたものや専用のクリーナーで汚れを落とす
- 再び水で洗い流す
- ティッシュなどで水気をしっかり拭き取る
- メガネ用クロスで優しく拭き上げる
詳しくは下記の記事で解説していますので、参考にしてください!
- Qメガネをお湯で洗ってしまった!40℃くらいのお風呂のお湯なら大丈夫?
- A
理論上、30℃〜40℃くらいのお風呂のお湯であれば、メガネを洗っても問題はありません。
ですが度重なるとメガネの劣化を早める恐れがあるため、避けた方がよいでしょう。またメガネをお風呂に持ち込むと、石けんや入浴剤が付着して変質する可能性があるため、注意が必要です。
お気に入りのメガネと少しでも長く一緒にいられるように、正しいお手入れ方法を守ってくださいね。