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#8 まさかの休職! どうする、お金! ~会社を休職中に使えた各種制度

暮らし
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この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。

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蛙田アメコ
蛙田アメコ

エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職

はじめましての人ははじめまして、そうでない方はごきげんよう。
ライトノベル作家の蛙田アメコです。
アラサーで、バツイチ。
現在、作家・シナリオライターとして生活しています。

副業フリーランスとして活動し始めて、1年。
なんやかんや(離婚や蓄積ストレス)あり、大幅に体調を崩してしまいました。

そこで私が検討したのは、『休職』という選択肢でした。
理解のある職場だったこともあり、まずは1ヶ月……その後復職し、様子を見て約6ヶ月間の休職をさせていただきました。

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休職をして良かったこと

まず、圧倒的に『体調を回復することができた』ことです。
働きながら、一度悪くなった心身の体調を戻すことはなかなか難しかったのです。

また、休職期間中にもエッセイや小説の執筆は続けていましたので、「もしもフリーランスとして自宅で作業をするとしたら、どんな生活になるのか?」を体験できるのはよかったです。

2019年の10月に1回目の休職をさせてもらいましたが、1ヶ月の休職期間中に家から出たのは3回でした(うち1回は旅行)。

2回目に長期休職をさせていただいたのは、折しも新型コロナウイルスの流行と自粛が拡大した2020年の2月からだったのですが、外出回数がもともと物凄く少ないタイプだということがわかっていたので、「人と会わないことで不安になるかも……」という心配事は少なかったです。

もしもあなたが、「体調が悪い、あるいは会社がつらい」という理由で一旦フリーランスになることを検討しているのであれば、いきなり退職するのもひとつの手ですが、会社と相談して一度休職をしてみるという手段もあるとお伝えしたいです。

休職する前は「やばい…こんなことしているのは自分だけだよ…」と思ったのですが、いざ休職してみると意外と周囲にも同じ経験をした人が見つかりました。

「休職して体調が回復したので、同じ会社で頑張っている」
「休職期間中に、腰を据えて転職の手続きができた」
という人もいました。

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休職中のお金のこと

私は正社員として働いていたので、休職期間中には「傷病手当金」をもらって生活していました。こちらは、医師に診断書を発行してもらった適応障害による休職に対しての手当金となります。

加入している全国健康保険協会から支給されるものです。
以下のサイトで詳しいことを調べられます。

傷病手当金について(全国健康保険協会)

こちらは最長1年6ヶ月間、一定額を受給できる制度です。
受給金額は働いていたときの給与によって、受給できる期間は診断内容などによって変化します。金額は、働いているときの額面給与の3分の2(手取りの約8割)になります。

注意しなくてはいけないのは、同じ病気に対して「傷病手当金」が出るのは1回だけということ。

私の場合は、2019年10月に、体調を回復するための休職期間をいただきました。
この段階で傷病手当金を申請した場合、2020年の3月までしか支給の対象になりません。
私はこのときには、幸いにして多少の貯金があったので傷病手当金の申請はしませんでした。

結果として、やはり体調が回復せずに2020年2月から再び休職をさせていただいた際に、6ヶ月分の傷病手当金が申請できました。おかげで心に余裕を持って、休養と自宅でできる範囲での執筆活動にあたることができました。

このエピソードは、事前に調べたり周囲からアドバイスを貰えたりしたことで金銭面が楽になった例のひとつです。

使える制度は使うクセは、フリーランスとして活動するにあたっても重要なことだと思いました。

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休職を勧めてくれたのは周囲の仲間だった

自分ではわからないのですが、休職する直前の自分はかなり様子がおかしかったようでして。

「冗談じゃなく、このまま死んじゃうと思っていた」と、後になってから言われました。
将来への不安や、一般論から兼業でやりつづけることに強く執着していた私……もしあのまま、体調が悪いことを見て見ぬ振りをしていたら、どうなっていたのでしょうか……。

「とにかく家で暮らしたい」という、学生時代に描いていた指針を失って働いていた結果、作家デビューも在宅ワークもとても遠回りをしてたどり着く結果になってしまいました。

キャリアやお金の心配が先立っていたのですが、まず一番は健康だよなぁ……と今になってからしみじみ思いました。

次回はこちら

> 「アラサー女子、うっかり会社辞めました。~フリーランス体験日記」の記事一覧

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