この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめましての方、はじめまして。
そうではない人は、こんにちは。蛙田アメコです。
3月15日──すなわち、確定申告の締め日。
あの日を乗り越え、はや一ヶ月が経過しました。
……みなさま、お疲れ様でございます。今年もやりきりましたね。
私もなんとか、納税の義務を果たすことが出来ました。
確定申告にまつわるトラブルと反省については、先月の記事にて!
さて、今回は「確定申告、反省会!」の前編です。
次回は後編として、「じゃあ、反省を活かして何を改善する?」という部分を書いていこうと思います。
覚えていますか、「想像を絶するルーズさ」を。
事業規模がとても小さい私ですが、毎年確定申告は税理士さんにお願いしています。
それは、なぜか?
皆さんは覚えていますでしょうか。
今からちょうど3年と少し前。お笑いコンビ「チュートリアル」のシュッとした方でお馴染みの徳井義実氏による約1億2000万円の申告漏れ、所得隠し、社会保険の未加入……その際に彼が謝罪会見で発した、
「想像を絶するルーズさ」
という言葉を。
事業規模はまったく異なります。
社会的な知名度も天地の差です。
しかし!!
彼のションボリした姿は、私自身と重なったのです。
あんなシュッとしてはいないけれども!!
あんなテレビの人気者ではないけれども!!
皆さん、思い出しましたか。
「想像を絶するルーズさ」という言葉を。
私もいつか「やらかす」だろうという確信を抱きながら、徳井氏の謝罪会見とそれにまつわるワイドショー・SNSでの考察もどきや断罪しぐさを呆然と眺めていたものであります。
税理士さんにお願いしている理由
だらしないから。
ルーズだから。
こんな小学校の通知表に書かれているようなことが原因で、巨額の脱税をしてしまうモノなのか……きちんとした人は、そう思うかもしれません。
大人なんだし、自分でどうにかしろよ……と。
しかし、臨床心理士によると、「自分1人では難しい」のが実情なようです。
「行動分析学的に考えると、人が行動を起こす時、気合いや根性でなんとかしようとしてもなかなか難しい。『ルーズだから』『だらしないから』『性格に問題がある』と言っているうちは、絶対に治らない。(中略)このようなタイプの人にはできる仕組みや環境を作らないといけない。きっかけとしてメモに書いて視界の右側にくるように貼っておくとか、行動ができたら誰かに褒めてもらえたり、自分の好きなことができるといったサイクルを作ることが必要だが、自分1人では難しい」
チュート徳井「想像を絶するルーズさ」の心理、ネットのADHD指摘に臨床心理士「言い切れない」2019/10/29 08:00 ABEMA TIMES)
かくいうアメコも、完璧主義なのに何事もきちんとできず、先延ばし癖があり、確定申告などの数値にまつわる処理が大の苦手です。
ちょうど、兼業作家をはじめたばかりの私は、雀の涙ほどの印税収入を握りしめて「丸投げできる」「相談できる」税理士さんを探し始めたのです。
だって、ルーズさゆえにウッカリ脱税して怒られたくないもん!!!!!!
利用したサービス「ドージン・ドット・タックス」のご紹介
さて、そんな私が探し出したのは「ドージン・ドット・タックス」さん。
これは特定の税理士事務所さんではなく、外神田商事株式会社さんが運営するサービスです。
申し込みをすると、参加している税理士事務所さんに割り振られて、実際のやりとりは個別の税理士さんと行います。
30代以下の若手で、クリエイター職や同人活動への造詣の深いタイプの税理士さんだけを集めているという心強さ!
- 領収書や支払い明細を郵送するだけで、あとは丸投げ可能!
- SkypeやDiscordなどで、いつでも何度でも相談できる!
- 事業収入によって料金が細かく分かれている
という親切設計に、一番惹かれました。
あきらかにポンコツなアメコにも、適宜リマインドを入れたりしてくれます。
今年は、数千円という微量の追加納税が発生したのですが、
納税のほう宜しくお願い致します!
納税完了です! 今年もありがとうございました
ご連絡ありがとうございます!
えっちらおっちら郵便局に出かけていって振り込みを終えて、嬉しくなってしまった私が送ったすっとぼけた報告にも、懇切丁寧にお答え頂きました。
ちょっとした質問にも答えてくれ、また、「どこまでが経費にできるか」という一番気になる質問にも、きっぱりと分かりやすく答えてくれます。
個人的には、大満足のサービスです。
ドージン・ドット・タックス
https://dojin.tax/
……しかし。
このせっかくのサービスを、今年の私は3%ほどしか使えなかったと思っています。
往年の消費税率くらいしかないってどういうことなのでしょう。
手厚いサービスを使い切れていない!
いつでも、何度でも相談可能。
これ、とても助かっているんです。
しかし、2021年……私が「税金のここんとこって、どないやねん?(エセ関西弁を使いがちなオタクの図)」という相談を税理士さんにした回数は……。
──1回。
時期、1月。確定申告締め日まで残り2ヶ月。
内容は、「すみません、領収書をなくしました」。
ばかーーーーーーーー!!
令和を代表するばか!!!!!!
そうです、「ドージン・ドット・タックス」さんの手厚いサービスを、私はちっとも使い切れていなかったのです。
愚か。あまりにも、愚か。
せっかくのサービスも使い切れなくては意味がありません。
結果として、ふるさと納税に使える金額や経費として使うべき金額を完全に見誤ってしまい、結果として追加納税の憂き目にあったのです。いえ、納税は国民の義務ではありますけれども。納税できて嬉しいですけれども(いえ、嬉しくないです)。
今回の反省点~「最低限」のその先へ!~
というわけで、今回の確定の反省点は、以下の通りです。
書類整理の時期が遅すぎた
12月から書類の整理を始めたのは、最悪でした。
自分が大変だっただけではなく、お願いしている税理士さんにも迷惑をかけました……。
節税や今後の相談ができなかった
書類整理が遅れた結果、税理士さんの手元に資料が揃う頃には、経費やふるさと納税などの「節税」に繋がる相談ができませんでした。いつでも何度でも相談可能です……という、せっかくの素晴らしいサービスをほとんどドブに捨てているようなものでした。
うわーん!!
書類(領収書や支払い明細)をなくした
電子決済や、pdfで送付されてくることに油断した私は、経理書類を無くすという会社勤めの方なら反省文・顛末書・始末書のフルコースになるであろうミスを犯してしまいました。アホ of the 令和。
今後の方針
昨年の反省を活かして、今年こそは確定申告と向き合いたい!
自分で申告をしている方も、税理士さんにお願いしている方も、私の失敗を参考にしてみてくださいね……ああ、恥の切り売りエッセイ……ッッッッ!!
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