ナマステ~
ひと月もしたら落ち着くかなと思っていたコロナウイルスが、
今も全く落ち着きませんね・・
むしろ欧米ではここ最近状況が悪化しているのが
ニュースからでも見て取れます
これを楽観的に考えるか深刻に捉えるか、
私の周りでも反応は様々です
目に見えないものへの対処だからこそ、
それに対する各々の考え方の違いが如実に出ている気がします
自分の考えも大切にしながら、
相手の人の考えも尊重できるような、
そんな対応でいられたらな~と思います!
まぁお国にはもう少ししっかりしてほしいのが本音ですけどね!!
さて
今回私が書くのはコロナのことではなく
最近やっと読んだ本、
伊藤詩織さんが書かれた『Black Box』についてです
伊藤詩織さん
詩織さんはジャーナリストで、
レイプ被害にあったのは2015年
彼女は被害にあったその後
泣き寝入りすることなく立ち上がり声を上げます
自ら証拠を集め、
何度壁にぶつかっても諦めずに各所に訴え続け、
実名と顔を出して記者会見も行いました
レイプの被害者がこうして実名と顔を出すことはとても珍しいことで、
被害者の多くは「知られたくない」という気持ちから
そのでき事を自分の中に隠し続けてしまうのです
会見で顔を出すことによって事件が世間の注目を集めることになったので、
この会見を知っている人は多いかもしれませんね
私もこの会見で彼女を知った一人です
驚きとともに画面を観たのを覚えています
Black Box
2017年の記者会見の後に出されたこの本には
それまでの経緯、
加害者である山口敬之氏とのやり取り、
被害後のこと、
病院の対応、
警察の対応、
執筆当時のこと、
その他レイプに関することが
細かく書いてありました
もしレイプ被害にあったらどうしたらいいのか、など
女性として知っていたほうがいいことも多く書かれているので
是非読んでみてほしいです
タイトルにもなったBlack Boxを「見えざる部分」という意味で解釈しました
この本を通して事件をなぞる中で、たくさんのBlack Boxを感じます
正直、まだ明るみになっていない部分も含めて
この闇は日本社会の澱みでしかないなと・・
そんな感想を持ちました
もちろん当事者でなければ真実は分かりません
でもこの本を読むことで、事件を知ることができます
そこからどう考えるかは自分次第なんだと思います
私は詩織さんの言葉を信じるし、負けずに闘う詩織さんを応援したいです
沈黙は平穏をもたらさない
本の中に
「沈黙は平穏をもたらすわけではない」
という言葉がありました
まさにこれこそが詩織さんが自分の被害を公にし、
声を上げた理由なんだと思います
事件に蓋をすることで外面は守られるかもしれない
でもそれは平穏を取り戻すことと同一ではない
だからと言って自分が被害者だと名乗り出ることは容易ではない
被害者なのに、声を上げることでまた傷ついたり何かを失ったりする
そういったことにきちんとNOを突き付けてくれたのが伊藤詩織さんです
大切なことの問題提起を世の中にしてくれました
それからもう一つ大きく印象に残っているのは、
「被害者はこうあるべき」というイメージの話です
被害者は笑っちゃいけない、悲しそうな顔でいるべきだ
被害者は肌を露出してはいけない
被害者は・・・
と、私たちが勝手に作って持っている「被害者」や「被害者家族」のイメージ
確かにそういったイメージをもっているかも・・と思わされました
被害者はこうあるべき、なんておかしな話ですよね
これは当事者だけでなく、私たちにも問題として語り掛けてくれています
そもそもそういうイメージを持つことが、加害の一端を担っているんだという意識を持つべきだな、と
詩織さんのその後
2015年に被害にあい、2017年に記者会見と本の出版
刑事裁判で起訴することはできませんでしたが、
(これもおかしな話ではある)
民事裁判で争いました
そして2019年12月に東京地裁で出た判決は
詩織さんの勝訴!!
山口氏に伊藤詩織さんに対して慰謝料330万円の支払いを命じています
ただ今後も裁判が続く可能性があるので、注視していきたいです
これは詩織さんの制作した性的同意についての動画です
さて
みなさん先日3月8日は国際女性デーだったのを知ってましたか?
日本ではまだ馴染みがないかもしれませんね
この日は女性への差別撤廃、権利や平等についてを訴える日なんです
各国の男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数」で日本は153カ国中121位です
いかに日本がこの問題について世界から遅れているのか、ここはガラパゴスなので分かりづらいです
詩織さんの問題や#Me Too運動、#Ku Too運動について考えることで、
日本がいかに世界からずれているのかを個人個人が知っていくことがまず第一歩だろうな、と思います
今回は真面目につらつらと書きまして
読みにくかったらごめんなさい
まぁでもそんな回もありますよ!
ほんとみなさん是非この機会に『Black Box』読んでみてください~!