今回は、プールや海でメガネを使用する際の注意点と、ベストな対策について、眼鏡のプロの視点から紹介します。
こんにちは!カーサミアライターで眼鏡作製技能士のあんどうです。
メガネユーザーがプールや海で悩みがちなのが、「メガネをかけたままでいいのか」問題。
泳がないけど、水遊び程度はするかも。
でも塩素の入ったプールの水や海水って、メガネにかかるとよくなさそう…。
結局、プールや海ではメガネをどうするのが正解なのでしょうか。
メガネユーザーが、プールや海を目一杯楽しむために大切な情報です。
最後までお見逃しなく!
【質問】プールや海で泳がないならメガネをかけたままでもいい?
今度、友人とプールに行きます。水遊び程度(顔をつけて泳がない)なので、メガネをしたままでも大丈夫でしょうか?
【回答】メガネをかけてプールや海に入るのはNG。プールサイドはOKですが要注意
水遊びだけで顔をつけて泳がないといっても、メガネをかけたままプールや海に入るのはNGです。
ほとんどの施設が、ルールとしてプール内でのメガネ使用を禁止しています。もしルールとして明記のない場合でも、眼鏡をかけたままプールに入ることは避けましょう。
理由は、プール内でメガネを紛失したり破損させたりすると、自分にも他人にも危害を加える恐れがあるからです。
一方、プールサイドやビーチでは、メガネをかけてもOKです。
ですがプールや海では裸足で歩く人が多いです。
メガネを落として破損した場合、破片で他の人に怪我をさせる恐れがあります。
プールサイドやビーチでメガネを使用する場合は、いつも以上に慎重になってくださいね。
メガネをかけたままプールや海に入ってはいけない理由
メガネをかけたままプールや海に入ってはいけないのはなぜか。
その理由を詳しくご説明します。
メガネで他人にケガを負わせる可能性がある
プールや海の中では、誰もが肌を露出している状態で、さらに混み合っている場合があります。
何かの拍子にメガネが他人に当たると、怪我を負わせてしまう可能性も。
さらにメガネが外れて破損すると、その破片が人を傷つけることあります。
プールの水中に破片が散らばると、プールの水を抜いて安全点検しなければなりません。
結果、多くの人に迷惑をかけることになります。
ではプールサイドやビーチならメガネをかけたままで大丈夫かと言うと、やはり注意が必要です。
うっかりメガネを落とした拍子にメガネが壊れて、破片を踏んだ人が怪我をすることも考えられます。
念には念を入れて、メガネストラップを用意しておくと安心です。
プールの水や海水でメガネが劣化する
プールの水に含まれる塩素や海水は、メガネの劣化を早める原因になります。
水が汚れていた場合、摩擦でメガネに傷がついてしまうことも。
また、金属製のフレームでは錆が発生することもあります。
プールの水や海水がメガネに付着しないように注意しましょう。
メガネ紛失の恐れがある
プールや海の中でメガネが外れて、そのまま紛失してしまうと言うことも考えられます。
繰り返しになりますが、プールなどでのメガネの紛失は、他人に危害を及ぼす原因になります。
ですがそれ以上に、メガネを1本しか持ってきていなかった場合、満足に見えない状態で家に帰る羽目になります。
また、新しくメガネを買い直すことになり、無駄な出費が増えます。
やはり最初からプールや海でメガネをかけない方がいいですね。
プールや海ではコンタクトレンズも使用NG!
ちなみに、プールや海ではコンタクトレンズの使用もNGだとご存知でしたか?
ここではその理由について解説します。
感染症など目の病気を引き起こす
コンタクトレンズをしているとき、涙液の循環が滞りがちになります。
すると目の自浄作用が低下します。
その状態でプールの水や海水に含まれる雑菌や不純物がレンズに付着すると、感染症などに罹患する可能性が高まります。
失明に繋がる怖い感染症もあります。
目の健康の為に、コンタクトレンズをつけてプールや海に入るのは絶対にやめてください。
レンズが変形する
ソフトコンタクトレンズは、涙液や専用の保存液を吸収して形状を保っています。
成分が異なるプールの水や海水を吸収すると、レンズが変形してしまうことも。
変形したコンタクトレンズは装用感が悪くなり、目のトラブルの原因になる可能性があります。
コンタクトレンズも紛失の恐れがある
ハードコンタクトレンズは、衝撃で外れやすいです。
人とぶつかった拍子や、水に顔をつけた拍子に外れて紛失してしまう恐れがあります。
ソフトコンタクトレンズも、目元を擦った拍子に外れてしまう可能性も。
コンタクトレンズは透明で小さいため、水中で紛失するとまず見つかりません。
何より自分自身が困るので、プールや海でコンタクトレンズをメガネの代替品にするのはやめた方が良さそうですね。
プールや海では度付きゴーグルがおすすめ!
メガネもコンタクトレンズもダメなら、メガネユーザーはどうすればプールや海を楽しめるのでしょうか。
結論、「度付きゴーグル」を使用するしかありません。
度付きゴーグルは、視力矯正効果のあるレンズが使用されたゴーグルのことです。
メガネやコンタクトレンズのように外れる心配がないので、気兼ねなくプールや海を満喫することができます。
ガッツリ泳ぐわけではないし、メイクが崩れるのも気になるし、何より仲間から浮く気がして、ゴーグルはちょっと…という気持ちもわかります。
ですが安全が第一です。
マナーとして、プールや海の中では度付きゴーグルを使用するようにしましょう。
プールサイドやビーチからそれほど動き回らない場合は、度付きゴーグルの他に度付きのサングラスを用意しておけば、メイク崩れも気になりにくいですよ。
【注意】コンタクトレンズ+水中ゴーグルもNG!
1dayのソフトコンタクトレンズと、水中ゴーグル(度無し)の組み合わせなら、目に水が入らないので大丈夫? と思いきや、これもNGです。
ゴーグルの隙間や、外した拍子に目に水が入る可能性があるためです。
失明リスクもある感染症を防ぐため、プールや海でのコンタクトレンズの使用は絶対に避けてくださいね。
- Qプールや海で泳がないならメガネをかけたままでもいい?
- A
水に顔をつけないとしても、メガネをかけたままプールや海に入ると、人とぶつかった拍子に自分も他人も怪我をする恐れがあるためNGです。
さらに、水中でメガネを紛失したり破損したりすると、自分も困りますし他人にも迷惑をかけることになります。
メガネの劣化も早まるので、いいことなしです。
プールでは、度付きの水中ゴーグルと度付きのサングラスを併用するなどすれば安心です。
ルールを守って、プールや海を楽しんでくださいね!