この記事では、「コンロ周りを収納スペースとして活用したい」という方に向けて、安全に使用するためのポイントやアイデアを解説します。
こんにちは!ここ最近、収納の安全性を見直している、カーサミアライター春野です。北欧式整理収納プランナーの資格を活かし、一人暮らしの女性に役立つ情報を発信しています。
コンロ周りに収納するのであれば、考えられるリスクや、置いてはいけないものといった知識を理解しておくことが大切です。
キッチンのコンロ周りに収納することで、起こりうるリスクは以下のとおりです。
- 引火・着火:ものや服に火が燃え移り、火災の原因につながる
- 火傷:換気扇フードや壁面などに浮かせて収納しているものが落下して、熱湯や油がはねる
- 変質:コンロ周りが高温になることで、調味料などが変質する
コンロ周りには何も置かないのが一番安心です。
とはいえ、キッチンが狭く、使えるスペースが限られていて、どうしても収納したい場合は、この記事で紹介するポイントを押さえたうえで、安全に活用してくださいね。
コンロ周りに収納すると危ないもの
コンロ周りに収納するものは、慎重に選ぶ必要があります。ここでは、具体的にどのようなものが危ないのかを解説します。
引火のリスクがあるもの
コンロ周りに収納する場合、以下のような紙製・布製・木製のものや、引火のリスクがあるものは置かないようにしましょう。
紙製のもの
- キッチンペーパー
- 紙製ケースに入ったラップやアルミホイル
- レシピ本
- カレンダー
- 空になった牛乳パック
布製のもの
- ふきん
- 布製の鍋敷き・鍋つかみ
- エプロン
木製のもの
- 木製の調理器具(菜箸、木べらなど)
- つまようじ
引火のリスクがあるもの
- 揚げ油の処理剤
- 耐熱性のないリメイクシート
- ビニール袋
- スプレー缶
- カセットボンベ
- チャッカマン
- ライター
- マッチ
キッチンペーパーや鍋つかみ、揚げ油の処理剤などは、コンロの周りに置きたくなりますが、危険です。気を付ければ大丈夫だと思っていても、地震で倒れたり落下したりする可能性もあるため、油断は禁物です。
油跳ね汚れ防止にリメイクシートを貼るときは、耐熱温度を確認し、コンロ周りに貼れるものを選びましょう。
服への着火にも注意
引火しやすいものをコンロ周りに置いていなくても、コンロの奥や上に置いてあるものを取ろうとしたときに、服に火がつくリスクもあります。
コンロ周りに置くものの種類に気をつけることはもちろん、置く場所にも十分に気をつけましょう。
また、ゆったりした服装や袖が長い服の場合、思わぬ着火事故が起こりやすいです。キッチンでは着る服にも注意しましょう。
以下の動画は、NITE(製品評価技術基盤機構)が公開している着衣着火の例です。コンロの奥に置いた瓶を取ろうとして、袖に着火した事例が再現されています。
変形する可能性があるもの
熱で変形する可能性があるものも、コンロ周りに置くのは避けたいところです。
例えば、100均グッズに多い、ピーラーやハサミといったプラスチックの調理器具は、引き出しの中やコンロ下の扉裏など、コンロ周りから離して収納しましょう。
「コンロ周りにあったほうがすぐ使えて便利」「ほかに収納する場所がない」といった理由で、どうしてもコンロ周りに置きたい場合は、耐熱性素材のアイテムを選んでくださいね。
品質が落ちる可能性があるもの
調味料や油など、熱の影響で品質が落ちやすいものも、コンロ周りに置かないことをおすすめします。
各パッケージに記載された保管場所に収納しましょう。
コンロ周りに収納してもリスクが低いもの
コンロ周りに収納する場合は、熱に強いものに限定すると安心です。引火や変形といったリスクを抑えられます。
また、コンロ周りに置くものは、お手入れしやすいことも重要です。調味料の容器がベタベタしていると、ほこりや汚れがたまり、引火の原因になることがあります。
熱に強く、油ハネしてもすぐに洗えるものに絞ってくださいね。
耐熱性でお手入れしやすい素材の例
⇒金属製、磁器製、ホーロー製など
置くものを厳選し、こまめにお手入れすることで、安全で使いやすいキッチンが叶うはずです。
安全なコンロ周りの収納アイデア
ここからは、安全なコンロ周りの収納アイデアを2つご紹介します。
置くものは最小限に絞る
コンロ周りに置くものは、最小限に絞るのがベストです。
筆者は、上の画像のように、ステンレス製のお玉だけ壁に吊るし、他の調理器具は引き出しに収納しています。
使用頻度の高い調理器具を厳選してコンロ周りに置けば、調理中でも手に取りやすく、安全性と使いやすさを両立できそうです。
コンロから距離をとって収納する
引火しやすいものはもちろん、調理中に使う鍋やケトルなども、安全性を高めるには、なるべくコンロから離して収納したいところ。
一人暮らしでスペースが限られている場合は、シンク上の吊棚に引っ掛けて使える収納グッズが便利です。
- Qコンロ周りを安全に収納スペースとして活用するには?
- A
考えられるリスクを理解し、対策を行なうことが大切です。
コンロの近くに収納するときは、引火や変質のリスクがあるものは避け、耐熱性のあるものだけ置きましょう。また、コンロから離して収納することや、小まめなお手入れも重要です。
安全面に気を付けながら、使いやすいキッチンを目指してくださいね。