この記事では、30代で始める資産運用について、詳しく解説していきます。
こんにちは、ファイナンシャルプランナーのチエです。
中編では、30代で始める資産運用にはどんなものがあるか、その中でおすすめは「投資信託」と「株式投資」であることをお伝えしました。
後編では、投資信託と株式投資の始め方について詳しくご説明します。
30代の資産運用-運用資金の考え方
資産運用を始めることを決めたら、まずどのくらいのお金を運用に回すか決めましょう。
私のおすすめは、余裕資金で株を買い、月々の収入から一定の金額で投資信託を積み立てることです。
「余裕資金っていくらくらい?」
その考え方は人それぞれですが、「このくらいのお金ならもし無くなっても惜しくない!」と思える金額がおすすめです。
株式市場は、いつ大暴落が起きてもおかしくありません。
2008年のリーマンショックのような世界的な金融危機や、2011年の東日本大震災など、大きなでき事があると株価は暴落することがあります。
それを事前に予測することはとても難しいものです。
万が一の時は「勉強代として払った」と思えるくらいの金額にしておくとよいでしょう。
30代の資産運用-証券口座の開き方
次に、投資信託や株式投資の取引を始めるために、証券口座を開く必要があります。
証券口座は銀行や郵便局、店頭の証券会社などでも開設できますが、おすすめはスマホやパソコンでいつでも開設できて、24時間売買注文が可能なネット証券。
取引もスマホやパソコンで手軽にできますよ。
証券口座を開くときには、ぜひNISA口座を開きましょう。
NISA口座についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
30代の資産運用-銘柄の選び方
無事に証券口座が開けたら、いよいよ銘柄選びです。
投資信託の選び方
投資信託は数多くの商品が販売されているので、初めは選ぶのが大変かもしれません。
投資信託を選ぶときのポイントとして、気を付けたいのが「手数料」。
購入するときにかかる販売手数料は、有料のものと無料のものがあります。
積み立てする場合は、積み立てる都度、販売手数料がかかるので、「ノーロード」と呼ばれる販売手数料が無料の銘柄を選びましょう。
投資信託には、プロのファンドマネジャーが分析や調査して運用する「アクティブ型」と、日経平均などの指標に連動させることを目標にする「インデックス型」があります。
おすすめは、手数料の安い「インデックス型」。
インデックス型の投資信託には、ノーロードのものも多く販売されています。
証券会社の営業マンのセールストークや、マネー雑誌の宣伝などでは、販売手数料の高い(=証券会社が儲かる)「アクティブ型」がおすすめされていることが多いので注意しましょう!
株の選び方
続いて、株式投資を行う場合の株の選び方についてご説明します。
長期的に資産を増やしていくための著者のおすすめは、下記の条件で選ぶことです。
- 値動きが緩やか
- 配当金が受け取れる
- 株主優待がもらえる
証券口座の取引画面から、過去の株価の値動きを確認できますので、なるべく値動きが緩やかな株を購入するようにしましょう。
配当金を受け取れる株ならば、定期的に収入を得ることができます。
さらに株主優待があったら嬉しいですよね。
全ての条件を満たす必要はありませんが、この3つを意識して株をチェックしてみましょう。
たとえば石けんで有名な「花王(証券コード4452)」は、なんと30年連続で配当金の増配を続けており、連続増配年数日本一となっています。
株価も右肩上がりの緩やかな上昇を続けています。
ただ、本記事執筆時点で株価が80万円弱と高めで、株主優待はありません。
著者は映画が好きなので、「109シネマ」で年間18回無料で映画を鑑賞できる「東急レクリエーション(証券コード9631)」の株を所有して、毎月映画を楽しんでいます。
株式市場にはたくさんの株がありますので、自分にあった株を探してみましょう!
30代の資産運用としておすすめな投資信託と株式投資の始め方についてご説明しました。
自分に合った資金で無理なく始めてみましょう。
初めはちょっと難しそうと感じるかもしれませんが、自分に合った商品を探すのはまるでお宝探しのようでワクワクします。
ぜひあなただけの資産運用を楽しんでくださいね!