「一人暮らし女性のおうちライフを快適に!」がテーマのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らしに関するエッセイを公開しています。
親の反対を押し切って、一人暮らしをしてよかった!
でも、次に引っ越す時は…
私の親は「女子だから、結婚するまでは実家から通学・通勤をして欲しい」という希望を持っていました。
実家は都内ではありませんが、都内に出るのに1時間ほど。
高校生くらいまではあまり不便を感じずにいました。
しかし、大学生になり、一人暮らしをして生活を謳歌している友達が増えていくにつれて、私も一人暮らしをしたいと思うようになりました。
その気持ちは就職して仕事が楽しくなり、私生活も充実してくると、抑えられないものになりました。そこで、就職して3年、転職を決めたのを機に、親にそのことを言いました。
親はとても驚いていました。
最初は、結婚までは自宅からという方針だからと言って、怒ったりしていました。しかし、ダメだと言い続けても出ていきそうな雰囲気を察したのか、最初に相談してから1か月くらい後に許可が出ました。
その際、親が出した条件は「全て自分ですること」でした。より正確に言うと、諸手続きやお金はもちろん、最初は家を借りるのに必要な保証人も自分で探しなさいと言われました。
おそらくこれで諦めると思ったようでしたが、私が保証人を頼もうとした親戚が説得してくれて、「保証人以外のことは自分でする」というところに落ち着きました。
親の気持ちを考えて、実家暮らしを続けるという選択もあったと思いますが、結果的に、私は一人暮らしを経験できて、とてもよかったです。もちろん実家に比べると、家事を自分でする大変さはありますが、それを上回る自由があります。
家探しは自分一人でする勇気はなく、土日に一人暮らしをしている友人と一緒にしました。
一人暮らしの先輩である友人からのアドバイスは、「セキュリティがしっかりしているところを選ぶこと」でした。
この友人は大学進学を機に上京してきた人で、最初の住まいはアルバイト先の先輩からストーカーまがいなことをされ、危ないと感じた次の日、ご両親が来てすぐに次の住まいへの引っ越しを完了させた…という経験の持ち主でした。
怖い経験をしたからこそわかる色々なことを教えてくれました。
昼間の雰囲気だけでなく夜間の雰囲気も確認すること。
オートロックだけでなく、外からドアが見えないマンションを選ぶと良いこと。
彼女のアドバイスを受けつつ私が最終的に選んだアパートは、セキュリティ面をクリアした、最寄り駅からバスに乗り換え15分、バス停から5分のところにある新築物件でした。
初期費用は築年数がある物件よりもかなりお高めでしたが、買い物に困らない環境で、かつ、トイレとお風呂場が別で、それらが誰にも使われていないことがとても魅力的に見えました。
今もこの家に住んでいますが、初めての一人暮らし・初めての家選びの結果としてこの家を見た時、80点くらいはあげてもいいかなと思っています。
20点減点したのは最寄駅からバスの乗り換えが必要な家を選んでしまったことと、家具家電を節約してしまったからです。
バスは電車ほど正確に来ません。
通勤時にバスが遅れたとしても、遅延扱いにしにくいです。
不動産屋さんの説明では、「この辺りにお住まいの方は運動や節約を兼ねて自転車を使われたり、歩かれたりする方も多いです」とのことでしたが、真夏に駅まで歩くのはかなりきついです。
また、これは性格によるものだとは思うのですが、家具家電は一度買うと、壊れるまで買い換えないんだということを実感中です。節約ばかりを重視せず、本当に欲しいものを選んで買うべきでした。
現状、満足度が80点の今の家から引っ越す予定はないのですが、もし何かのタイミングで引っ越しすることになったら、今の家を選ぶにあたり大切にしたことにプラスして、「最寄駅から徒歩5分」「新しくする家具家電は本当に欲しいものにする」の2点を必ず意識しようと思っています。
(エッセイ投稿者:なつき)
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