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お風呂には窓が必要、と思い込んでいたけど…なくてもよかった!【一人暮らしエッセイvol.49】

一人暮らしエッセイ
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実家のお風呂には、大きな窓。絶対に必要なものだと思っていたけど…

私の実家には、お風呂に大きな天窓がありました。
家族の中で最後にお風呂に入った人は、天窓を開けて換気をするルールになっていました。

10代の未成年だった頃の私は、天窓を開けるための棒を取りに行くのも面倒だし、冬は寒いしで、ときどきわざと換気を忘れたこともありました。
そんな私を、母は「窓を開けて風を通さないと、カビが生えるのよ」と𠮟りました。

お風呂には、換気のための窓が必要。
それは当時の私にとって「玄関にドアがある」と同じくらい当たり前のことでした。

大学生になって、いざ一人暮らしの部屋を探し始めたとき、お風呂に窓のない物件のほうが多いことを知り、びっくりしました。

それでもなんとか、お風呂に窓のあるアパートを探して引っ越しました。
お風呂とトイレが一緒になった物件でしたが、お風呂に窓があることのほうが大事だと思いました。

アパートのお風呂の窓は、実家の天窓と違い、普通の高さにあります。
内見時には、実家の天窓と違って開け閉めしやすくて良さそう!と思いました。

しかし、住み始めてすぐ、窓を開けていると共用廊下からお風呂の中が丸見えになってしまうことに気付きました。住む前の内見時は、「大学の近くで、お風呂に窓がある物件は、ここしかない!」という気持ちが強く、外からの見え方などをまったく気にしていなかったのでした。

お風呂の窓を開けるのは、もちろん自分が入っていないとき。
とはいえ、一人暮らし女子が誰もいないお風呂を丸見えにしているのは、防犯上の不安もあります。

それに、実家の天窓は夜通し開けていたものですが、アパートのお風呂の窓は夜寝るときには閉めなくてはいけません。
お風呂の窓を開けるのは、結局、掃除のときくらいになってしまいました。

窓がついている代わりにお風呂の換気扇がない物件だったため、お風呂に入ったあとは、浴室の扉を開けて台所の換気扇を回しました。
しかし、そんなやり方ではうまく風が通らないのか、お風呂はカビが生えやすく、頻繁に大掃除が必要でした。

さらに冬になると、窓を閉めていてもすきま風が吹き込んできて、とても冷えました。夜に入るのがあまりにも寒いので、なるべく日中、講義の合間に帰宅してシャワーを浴びるなど工夫してしのぎました。

そんな数年間を耐え、就職を機に引っ越した際は、もちろん「お風呂に窓がない」物件を選びました。

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寒いお風呂のつらさが身に沁みていたので、お風呂のスペックは優先度を高くしました。
その結果、いまは追い炊き機能と、浴室暖房にもなる浴室乾燥機もついた、とてもお風呂の充実した物件に住んでいます。もちろん、お風呂とトイレは別です。

窓のないお風呂は、暖かくて快適です。
お風呂に入ったあとすぐに、お風呂に洗濯物を干し、乾燥をかければ、ほとんどカビも生えません。

お風呂に窓はなくてよかったんだ、とつくづく思います。

余談ですが、社会人になったのを機に一人暮らしを始めた妹も、最初は「お風呂に窓がある物件」にこだわって選んだそうです。姉妹とも「お風呂の窓」は絶対に必要だと思っていたわけです。

けれども妹もお風呂の寒さに辟易し、社会人の財力を活かして、早々に別の物件へ引っ越していきました。

暖かいお風呂に慣れたいま、実家のお風呂を使わせてもらう機会があると、昔は当たり前だと思っていた大きな天窓も寒いと感じます。

実家の天窓は、きっと両親が家を建てるときにこだわってつけたものなので、親の前で不満は言いません。でも妹とは、こっそり「実家のお風呂、寒いよね」という話をしています。

(エッセイ投稿者:さくらこ/30代)

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