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手取り14万で離婚。絶望の中で引っ越したお部屋が、人生を変えた【一人暮らしエッセイvol.59】

一人暮らしエッセイ
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人生を支える、変える家にはきっと出会える

家で人生が変わった。家が私を救ってくれた。
「大げさな話だな」と思うかもしれませんが、私が心から思うことです。

私は30代も半ばで離婚。仕事の手取りは14万くらいしかなくて、もともとわずかだった預金通帳の残高はみるみる減っていきます。何もかもが人生から零れ落ちていくような虚しさで、毎日が灰色のようでした。

つらくてつらくて泣いてばかりの毎日でしたが、ある日思いました、「引っ越そう」と。
「引っ越せば、何か変わるんじゃないかな」と。

2件の不動産屋に頼み、8軒くらい内覧したかと思います。
今の家に出会ったのは内覧も後半の方。どの家もそれなりに良いけれど、決定打がなくて「うーんそろそろ妥協して決めないといけないのかな」と迷い始めた時期でした。

家に入ったとき「あ、ここ好きだなあ」という直感がありました。

その家は、荷物多めな私でも迎え入れられる広さがあり、大きな窓とたくさんの照明で部屋は明るく、白と木目を基調としたナチュラルな雰囲気でした。

ああ、この家なら、きっと安心して暮らせる。そんな気持ちで選んだ家で、今、そのとおりの暮らしを送って4年目になります。

「お金もないのに引っ越しなんて」と迷いながらも行動に移した過去の自分に、人生最大のグッジョブを言ってあげたいくらいです。

今とても苦しくて、未来に希望が持てない状態で過ごしている人がいたら、ぜひあなたの暖かい場所を探してほしいと思います。

ここで、私なりの家探しポイントを3つ書いてみます。

(1)とにかく職場に近い家
(2)広くて明るい家
(3)「好き」と言える家に出会うまで妥協しない

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職場への近さは、何よりも優先してほしいポイントです。可能であれば徒歩通勤ができるところを選んでください。

時間は何物にも代えがたい財産です。会社に近ければ通勤時間が減らせます。通勤時間が減らせれば、今よりもゆっくり眠ったり、趣味に長時間没頭できたり、自由な時間が増えます(当たり前の話ですが)。

私は今でこそ感動も薄くなりましたが、引っ越してすぐのころに感じた「仕事が終わって帰っても、まだ今日の時間がこんなにあるの!?」という喜びはたとえようのないものでした。

都心部にお勤めの方なら、家賃が予算よりも多少高くなるかもしれませんが、その金額を上回る人生の充実が手に入るので、ぜひ検討してください。徒歩通勤なら、満員電車のストレスからも解放されますよ!
(とはいえ、あまりにも高い家賃は長続きしませんので、無理しすぎないようにだけお気を付けください。)

次に重要なのは、部屋の広さと明るさです。

広いといっても、そこそこで良いと思います。何平米などの決まりはなくて、自分が「狭苦しいなあ」と思わない程度に広さがあれば大丈夫です。

そして窓が大きい、もしくは照明が多い、またはその両方で、明るい家がおすすめです。「家の散らかりは心の散らかり」なんて言葉をよく聞きますが、同じように、家の暗さは心の暗さと少なからず関連すると思います。明るい家に住めば、明るい気持ちで過ごせるのでは?という作戦です。

狭くて暗い家で、狭くて暗い心になってしまわないように、あなたにとって最適サイズの明るい家を探してください。

最後に、妥協しないことです。先ほどの“家は心を表す”のような話とも少し重なりますが「こんなもんでいいや」と思って選んだ家は、きっと「こんなもんでいいや」という未来しか連れてきません。

何件も内覧をするのは疲れますが、ひと踏ん張り頑張って、多くの可能性を探ってください。どの家を選ぶかで、心への影響や環境の違いによって、大げさでなく人生が変わるからです。

妥協しないと言っても、何もかもは理想通りにはいきません。あれもこれもと欲張ると、家賃がとめどなく高くなっていきます。

希望する項目をいくつか挙げて、簡単に優先順位をつけて、下の方の項目ならあきらめても良いな、くらいで考えると良いかと思います。私の場合、本当はキッチンに2口(くち)コンロが欲しかったのですが、その点はあきらめました。

繰り返しになりますが、今、つらい思いを抱えて生きている人は、あなたの暖かい場所を探してください。あなたの未来を支えてくれるような家、「ああここなら安心できる」と思えるような家はきっとあります。

大事なところは妥協せず、大事じゃないところは妥協して、ゆっくり探して、いつか出会ってほしいと思います。

1年後のあなたは、そこで笑顔で暮らしてるかもしれません。

この話が、かつての私のように苦しんでいる人にとって、少しでも前に進むきっかけになれたら、とても嬉しく思います。

(エッセイ投稿者:はちく/30代・女性)

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カーサミア編集部の宅建士から、ワンポイントアドバイス

手取り14万円での離婚、さぞ大変だったことと思います。
文面から察するに、今はもう少し余裕のある生活をされているのでしょうか?そうであってほしいと心から願います。

安易な家賃の予算アップはおすすめしませんが…

一般的には、「家賃は手取りの3割」が目安と言われていますね。しかし、首都圏東京近郊で満足できるお部屋に住もうと思うと、「手取りの3割」では難しいことも多いのではないでしょうか?

編集部・アサノ
編集部・アサノ

私たちは、エッセイ筆者の【はちく様】のように「その金額を上回る人生の充実」を手に入れるために、「手取りの3割」を上回るお部屋を選ぶことも、アリだと思っています。

そのために、家賃が高い地域(東京近郊や首都圏など)に住むことを想定した、生活費のシミュレーションツールも作成しました。

こうしたツールを活用して、自分にとって無理のない生活費の配分を考えてみてください。
考えた結果、「一般的な予算より高い家賃でも大丈夫」と思えるのであれば、家賃の予算を増やしても良いと思います。

例えば一般的には「手取り17万なら、家賃は3割の5.1万円以内」が目安とされていますが、実際に「手取り17万で家賃7万円」の部屋に住んだことのある方に体験談をうかがったところ、「勤務先から徒歩5分の部屋を選びました。生活がきついとは感じませんでした」という声もありました。

もちろん、「この家賃だと大変だった」という方も多いので、けっして全員におすすめするわけではありませんが…!

編集部・アサノ
編集部・アサノ

家賃については、一般論の目安ではなく「自分にとってどうなのか」をしっかり考えてほしいと思います。

みなさんが、「自分が幸せになれるお部屋」を見つけられますように…!

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