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私の部屋は推し活部屋!推しのために働く、がマイルール【一人暮らしエッセイvol.60】

一人暮らしエッセイ
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激務の疲れも帰宅したら吹っ飛ぶ、私の幸せ空間

映像の制作会社で働く私は、日常的に激務で残業の毎日です。
終電で帰ることや、出張で外泊することも頻繁にあります。

仕事に充実感はあるものの、心と体が消耗していく日々が続いています。

そんな私の幸せは家に帰ること。
一人暮らしの家には大好きな推しのグッズがたくさんあるのです。

玄関を開けると、鍵置き場に飾っているのは推しのキーホルダー。
1Kの狭いキッチンには推しの柄が入った食器やカトラリーが並び、冷蔵庫にはマグネットを貼っています。
部屋の机にはアクリルスタンド、ベッドにはぬいぐるみ、壁にはポスターが貼られ、どこを見渡しても推しが満喫できる部屋です。

いわゆるオタク部屋です。
しかし数年前までは推しは好きだけど、映像を見たり友達とイベントに行ったりするくらいで、グッズを集めることはしていませんでした。

きっかけは新しい仕事に転職したことです。

中途採用で入った会社では、これまでの環境からガラリと生活が変わり、人間関係もゼロから構築しなければなりませんでした。
業務を覚えることで精一杯ですし、仕事量や業務時間が多いため自分の時間が取れません。
中途採用のため同期がいないので気軽に相談できる相手もおらず、1人で抱え込むことも増えました。

その頃から推しを見ることが減りました。
友達からのイベントの誘いも、仕事が忙しくなり断るようになりました。
私の生活から推しが消えたのです。

家と職場の往復のみ、休みの日も疲れて家から出ず、友達からの連絡も返さなくなりました。
私は何のために生きているのか分からないような日々を送っていました。

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そんなとき、ふと入ったコンビニで推しのくじが販売されていました。
久しぶりに推しを見て、自分が推しを好きだったことを思い出しました。
1回700円前後のくじを思わず1回引くことに。
ポストカードだったのか、クリアファイルだったのか、今では覚えていませんが、これで700円は高いなと感じたのだけは覚えています。

しかし次の日から、そのグッズが自然と目に入りました。
気づいたら通勤の時は音楽を聴いて、家に帰ってくると映像を見るようになりました。
ネットでイベントなどの情報を見つけ、久しぶりに友達にも連絡しました。

「楽しい!今、生きている気がする!」

閉塞感の強かった日常が1つのグッズをきっかけに変わりました。

友達とイベントへ行く予定を立てると、仕事のやる気も出てきました。
あと1週間だから頑張ろう、あと3日頑張ればイベントへ行ける、そんな気持ちが私のモチベーションでした。
自分が明るくなったからなのか、仕事に慣れてきたからなのか、職場でも周りとのコミュニケーションがスムーズになってきました。

そして友達と行った久しぶりのイベントで、私は1万円近くグッズを買いました。
幸せでした。
あっという間にイベントが終わって家に帰っても、推しのグッズがあります。
買ったばかりのかわいいキーホルダーや仕事でも使えるバインダーを並べてニヤニヤしました。

私は推しのために働こう、そう決意した瞬間です。

今でも仕事は忙しいですが、イベントも情報収集も欠かせません。
だって私は推しのために働いていますから。

今や増えていったグッズは部屋中にあります。
残業して遅く帰った日も、出張で数日ぶりに家に帰った日も、ここに帰ってきたら幸せになれるのです。
今日も私の幸せの空間へ帰宅します。

(エッセイ投稿者:かれあ/女性)

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