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引っ越し期日が迫り、内見ナシで築1年の1LDKを選んだ結果…大後悔【一人暮らしエッセイvol.57】

一人暮らしエッセイ
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「住めば都」にはなりませんでした…

大学生進学時に上京して以来、何度か引っ越しをしてきました。その中でも特に、社会人になってから、6月に千葉から東京へ引っ越したときが一番大変だった記憶があります。

仕事の都合で必ず6月中旬までには引っ越しすることを命じられたものの、これだ!という物件がなく悩んでいました。

当時担当してくれた不動産屋の方によると、「7月は社会人の異動の節目」であること。また、「ジューンブライドで結婚した人が7月に多く引っ越しをする」ため物件が出るものの、直前の6月はあまり動きがないとのことでした。

期日も迫り、入居前に内見ができない物件ではありましたが、条件に合う物件がでてきました。似た物件として間取りの近しい別の物件を見せていただき、これならと妥協して物件を決めました。

決めた物件としては1LDKの単身用マンションで築1年ほどの新しい物件でした。浴室乾燥もついており、個人的には譲れないポイントであったことから住み心地も問題ないと思っていました。

引っ越しが完了し、いざ入居してみると、まずは収納の少なさが気になりました。

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東京の新居は、千葉に住んでいた時の部屋の半分くらいの広さになったものの、フローリングや壁といった内装が全体的に白いためか、最初は想像より広さを感じました。

ですが、クローゼットが少なく、棚や物を置くと結果的に狭くなってしまいます。徐々に生活スペースに物があふれるようになっていきました。

次に、エレベーターの故障の多さに辟易します。
その年は台風やゲリラ豪雨が重なり、大雨のたびに外付けのエレベーターが故障してしまうのです。

3階に住んでいましたが、エレベーターの修理が完了するまでの約一週間、慣れない仕事で疲労した身体には、3階までの階段の昇り降りは強く負担でした。

他にも部屋のドアノブが異常にとがっていてよく腕をケガする、台所の流し台が狭すぎて料理が難しい、など一度気になり出すとキリがありません。

ほどなくしてこの物件から一駅の別の部屋に引っ越し、現在は快適に過ごしております。

なかなか仕事の都合で難しい場面もありますが、「6月の引っ越しは避ける」のが、ベターだと感じています。6月に物件が少ないということをこれまで知らなかったので、もしプライベートな理由で引っ越すことがあれば物件の多く出る時期に探そうと思います。

また、内見できない物件は可能な限り避け、「実際に物件を見る」ことは必要です。「収納の数や位置は自身にとって問題ないか」「内装で気になるところはないか(個人的にドアノブでけがをすることがあるのは盲点でした)」を、内見した上で確認するのが良いと思います。

それから、部屋そのものへの不満も多かったのですが、周辺の環境も私自身は住みづらく感じました。

治安が良いエリアとされていましたが、細い道が多く、電灯も少なく、夜遅くなる時は少し怖かったです。可能であれば、内見時に建物周辺を見てみるのも良いのではないでしょうか。

「住めば都」とは言いますが、まずは自身の生活スタイルにあった物件選びが大切だと痛感した体験でした。

(エッセイ投稿者:アキラ/20代・女性)

カーサミア編集部の宅建士からアドバイス

編集部・アサノ
編集部・アサノ

アキラさまは、「6月の引っ越しは避けたい」とおっしゃっていますが、宅建士としては、引越し時期よりも、実際に物件を見る「内見」を大切にしてほしいと思います。

ちなみに最も物件が多く出るのは1~3月です。ただし、この時期は探している人も多く、すぐに物件が埋まってしまうため、じっくり検討する時間が取れず、内見できない可能性も高くなります。

今回は、お仕事の事情で「必ず6月中旬までに」と期日が決められていたので、厳しかったことと思います。

しかし、引っ越しをする人が少ない「6~8月」は、じっくり時間をかけて検討できる穴場の時期でもあります。時間帯を変えて複数回の内見に行ったり、内見と関係なく自分で周囲を歩いて確認することもできます。

また、実はこの時期は、家賃交渉のしやすい時期でもあるんですよ。詳しくは下記記事をご覧ください。

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