セーターの毛玉、どうすれば防げる？対策とおすすめの毛玉の取り方

今回は、セーターの毛玉対策について効果的な方法と、毛玉ができてしまったセーターのケア方法をご紹介します。

こんにちは。カーサミアライターのあんどうです。

愛着があるセーターほど頻繁に着用しますが、その度に毛玉ができないか心配になりますよね。

でもご安心ください。適切な洗濯方法を守れば、毛玉ができるのを防ぐことができます。

お気に入りのセーターを長く美しく着続けるために、最後まで読んでくださいね。

セーターに毛玉ができる原因は？

毛玉ができる主な原因は、洗濯や着用時の摩擦です。
摩擦によって繊維の先端が毛羽になり、束になって絡み合うことで毛玉が発生します。

特に注意が必要なのがポリエステルやアクリルなどの化学繊維で、毛玉が表面に残りやすい特性があります。

一方、ウールやカシミアなどの天然の毛繊維は、毛玉ができても自然に剥がれ落ちる傾向があります。

さらに、静電気も毛玉の原因の一つです。
乾燥した冬の空気は静電気を発生させやすく、冬に着用するセーターは摩擦と静電気が相まって毛玉ができやすいので特に注意が必要です。

セーターに毛玉ができるのを予防する方法

「毛玉ができても取ればいいや」と思いがちですが、毛玉を取る行為は生地をすり減らしているのと同じことです。

毛玉取りを繰り返すとセーターの寿命が縮む可能性があるため、そもそも毛玉を作らない工夫が大切です。

ここでは、セーターに毛玉ができるのを予防する方法をご紹介します。

着用後にブラッシングする

着用後は専用のブラシで優しくブラッシングしてください。
毛羽立ちや繊維の絡まりをほぐし、毛玉の発生を抑える効果があります。

ブラッシングするときは、力を入れずに一方向に優しく撫でるようにすると効果的です。

ゴミやホコリを落とせるので、衛生面でも安心できます。

ブラシは決めの細かい豚毛がおすすめ。

摩擦を最小限に抑える

毛玉発生の原因となる摩擦を最小限に抑えましょう。

たとえば、ニットの上にピッタリとしたアウターを着ると、肌とニットとアウターの間で摩擦が発生しやすくなり、毛玉ができやすくなります。

摩擦を軽減するために、ゆとりのあるサイズのニットとアウターを選ぶのが理想的です。

脱ぎ着するときや、服を置く場所（収納）などでも、雑に扱って摩擦を起こさないように気を付けてください。

また、いつも毛玉ができる場所は、摩擦が発生しやすい場所だということです。

ワキや袖、背中は要注意。
デスクや椅子、肩掛けのバッグ、時計なども摩擦の原因になります。

いつも毛玉ができる場所を見つけたら、摩擦を意識的に避けるようにしてください。

洗濯方法を工夫する

洗濯時には洗濯ネットを使用することが大切です。

セーターを洗濯ネットに入れる際は、セーターを裏返してから、1つのネットに1着だけ入れるようにしてください。
汚れ落ちが良くなり、風合いも保てます。

洗濯ネットを使用することにより、洗濯機内で衣類が絡まったり摩擦が起きたりするのも予防できます。

洗濯ネットのサイズは、ニットがピッタリ収まるものを選ぶのがポイント。

洗濯時にはデリケートな素材に適した洗濯コースを選び、柔軟剤を使用して静電気を防いでください。

ただし、特に大切なニットは洗濯機ではなく手洗いがおすすめです。

洗濯頻度を減らすのも手

セーターを着るときは、インナーを着用していることがほとんどです。
さらに、ウール100%のセーターなどは通気性がいいので、汗も残りにくい特性があります。

どんなに気をつけても、洗濯はセーターにとって負担になります。

汚れやすい袖口や首周りを、水を含ませたガーゼなどで叩くように拭いたり、ブラッシングや消臭スプレーなどを使ったり。

洗濯頻度を減らすのも一つの手段です。

同じセーターを連続して着用しない

同じセーターを毎日連続して着用すると、摩擦の回数が増え、毛玉が生じやすくなります。

1日着たら、数日休ませるローテーションを意識してください。
間隔をあけることで繊維が休まり摩擦が減少し、毛玉が発生しにくくなります。

毎日着たいくらいお気に入りのセーターは、複数枚持つようにしても良いかもしれません。

セーターにできてしまった毛玉の取り方

セーターに極力負担をかけずに、できてしまった毛玉を取る方法をご紹介します。

毛玉取りブラシ

毛玉取りブラシを使えば、毛羽だった繊維をほぐすことで毛玉を取ることができます。

使い方は簡単。
アイロン台など平らな場所にニットを置き、ブラシの先端で優しく毛玉を引っ掛けて、撫でるようにブラッシングするだけです。

ホコリの付着や静電気の抑制にも効果的です。

目の細かいブラシを選ぶと、繊維に負担をかけずに毛玉を取ることができます。

毛玉取り器

手早く毛玉を取りたいときは、毛玉取り器が便利です。
セーターに限らずコートなど大物の毛玉取りでも大活躍します。

セーターの毛玉のある箇所を片手で押さえながら、毛玉取り器をあて、くるくると優しく回しながら毛玉を取り除きます。

注意点は、カッターの高さ設定。
カットする毛足の高さを誤るとセーターに穴が開いたり、毛玉が取れなかったりします。

高さ調節機能が付いているものが理想ですが、ない場合は力加減を調整して使用してください。
使用前に、目立たない場所で試しておくと安心です。

食器洗いスポンジ

すぐに毛玉を取りたいけど、毛玉取りブラシも毛玉取り器もない…。
そんなときは、食器洗いスポンジを利用する方法もあります。

スポンジの裏の硬い部分を使い、優しく毛玉を撫でるように処理します。
くれぐれも押し付けないようにしてください。

ただし、擦りすぎると余計に毛羽立たせてしまい、毛玉が増える恐れがありますので、できるだけ専用のアイテムを使用することをおすすめします。

実はNG？セーターの毛玉取りで気をつけたいこと

思わずしてしまいがちですが、実はやらないほうがいい毛玉取りの方法があるります。

それは「毛玉をつまんで取る」ことです。
手軽ですが、毛玉を引っ張ったり、強い力を加えたりすることで生地が傷むためNGです。

「カミソリやハサミで毛玉を切り取る」方法も要注意。
うっかり生地を切ってしまったり、毛玉を着るために引っ張ったりすることで生地を傷めることがあります。

お気に入りのセーターを美しく長持ちさせるためには、専用の毛玉取りアイテムを用意しておくのが安心ですね。