「一人暮らし女性のおうちライフを快適に!」がテーマのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らしに関するエッセイを公開しています。
引っ越して直面した、夏の暑さと冬の寒さ
一人暮らしを始めて数年、荷物も増えて家が狭く感じるようになったので、引っ越すことにしました。
引っ越し先を選んでいく中で目に着いたのが、一風変わった物件です。
マンションやアパートではなく、一戸建ての2階を賃貸にしているお家でした。
まず気に入ったのは、おしゃれな一戸建ての外観です。賃貸で2階だけですが、一戸建てに住んでいる気分が味わえるのは素晴らしいと思いました。
お部屋は天井がとても高く、壁の上部(天井に近いところ)にも窓がたくさんありました。太陽の光がたっぷり入り、高い位置なのでカーテンも必要なく、開放感が抜群です。
ベランダが広いのも、お風呂の設備が充実しているのも魅力でした。
私は内見してすぐにそのお家への引っ越しを決めました。
引っ越したのは4月ごろ。過ごしやすい季節でした。
仕事を終えて、おしゃれな外観のお家に帰ってくるのはとても気持ちがよく、ここに引っ越してよかったと思いました。
ですが、まず最初の落とし穴が訪れました。それは夏の暑さでした。
7月になると、太陽の日差しが強くなります。天井近くにある窓から入り込む太陽の光の熱は強烈でした。室内の温度が異常に高くなりました。
エアコンをつけて室温を下げようとすると、電気代が急上昇しました。
直射日光を防いで室温の上昇を防ごうと、天井近くにある窓にカーテンかブラインドをつけることも検討しました。
しかし天井が異常に高いため、窓は長いはしごでも使用しないと届きません。賃貸なので業者に依頼するわけにもいきませんし、カーテンは諦めざるを得ませんでした。
おかげで夏の間中、暑さに悩まされました。
最初は魅力に感じた高い天井も、開放感のあるたくさんの窓も、すっかり恨めしく感じるようになりました。
さらに冬になると、家自体の断熱性能が低かったようで、室内が極寒の地と化してしまいました。
しかもエアコンをかけても、暖かい空気は上へあがって行ってしまいます。天井高が異常に高い部屋のため、私の過ごしている部分はちっとも暖かくなりません。
なんとか冬の寒さを防ごうと、窓のシャッターを閉めてもほとんど効果がありません。
夏の暑さも耐え難かったですが、冬の寒さはさらにに強烈で、耐えられませんでした。
結局春が来る前に、別のお家へ引っ越す羽目になってしまいました。
引っ越しに失敗してしまった反省点は、家の見た目を重視してしまったことです。気候の厳しい夏と冬に、暮らしの快適性がどうなるかを考えて、お家を選ぶべきだったと思います。
家の外観・室内の見た目は、一目惚れした最初は魅力的でも、暮らしていくと慣れてしまい、あまり気にならなくなります。
その一方で住み心地は慣れるものではありません。
夏の暑さ、冬の寒さは毎年訪れるものです。暑さ、寒さに影響を受けないお家を選ぶべきだったと思います。
私は反省を活かして、次の引っ越しでは、家の断熱性や窓の断熱性といったところをしっかりと検討し、断熱性能に優れた物件を選びました。おかげで夏や冬にはきちんとエアコンが効く、快適な住み心地を得ることができています。
(エッセイ投稿者:ハナ/女性)
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