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【一人暮らし女性が大災害に遭遇したら…】避難所生活に役立つアイデア情報

防災
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あなたは、首都圏近郊で一人暮らしをしている女性。大地震によって、避難所生活を余儀なくされたらどう行動しますか?

みなさんこんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「避難所生活に役立つアイデア情報」をご紹介していきます。避難生活が長期化した場合、少しでも避難生活をストレスなく送れるように、紹介するアイデア情報を活用してください。

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避難所生活では、こんなことに困る可能性が

避難所生活の様子 | イメージ画像:防災情報新聞

災害の被害状況によって、時には避難生活が長期化してしまうことがあります。

また、災害発生当初は物資が行き届かず、生活に必要なものが不足する場合も。それだけではなく、知らない地域住民の方達と共同生活を送ることになるため、ストレスもたまりやすく、様々な問題が発生する可能性があります。

そこで、避難生活でどのような支障が発生するのか、具体的に考えてみましょう。

避難所の床が寒い・硬くて寝られない

避難先が冷たい床やコンクリートなどであった場合、冬の避難生活は寒さに悩まされます。もちろんベッドやマットレスなどはないため、長期間そのまま床で寝ることになると体を痛めることも

避難生活でのストレスと、寒さや寝にくさから睡眠不足となり、体調を崩してしまう場合もあります。

避難所の床が寒い・硬くて寝られないを解決!手作り簡易ベッド

誰でも簡単に作れて、段ボールさえあれば手間や費用もかからない手作り簡易ベッドを紹介します。これさえあれば、避難所の冷たく硬い床で寝る必要がなくなるため、とても便利です。

【用意するもの】
・大きいサイズの段ボール 15枚~(体のサイズによって要調整)
・段ボール板 12枚~(体のサイズによって要調整)
・ガムテープ

【作り方】
①大きいサイズの段ボールを、ガムテープを使って箱状に組み立てます。その時、段ボールの中に段ボール板を対角線に入れると、強度が上がります。

②組み立てた段ボールを、ご自身の体のサイズに合わせて数個並べ、その上に組み立てていない段ボールを板のように並べれば、手作り簡易ベッドが完成です。防寒対策のために、毛布を敷布団がわりにしてもいいですね。

③ベッドに仕切りが欲しい場合は、組み立てていない段ボールをベッドの周りに並べれば、仕切りを作れます。

出典:【NHK】つくってまもろう ―みんなで集めた防災アイデア―

温かいご飯や加熱料理を作れない

お湯が使えず水でアルファ米を戻している様子 | イメージ画像:写真AC

災害の被害状況によってライフラインが止まってしまうと、ガスや電気が使用できなくなり、加熱調理した温かいご飯を食べられなくなります。

災害発生当初は、物資やボランティアが十分に行き届かないケースもあるため、食料不足や炭水化物ばかりの偏った食事に陥ってしまうことも。

特に冬の避難生活では、温かい食事を食べることで気持ちを落ち着かせることにつながり、ストレスの軽減にもなるため、必要なことです。

温かいご飯や加熱料理が作れないを解決!空き缶コンロ

ガスコンロと違って、コンパクトに収納できる空き缶コンロを紹介します。持ち出し袋に入れておけば、すぐに持ち出せて、いざという時にガスや電気が使えなくても、簡単に温かいご飯が食べられるようになります。

【用意するもの】
・アルミ缶(360ℓ) 4本
・アルミホイル
・はさみ
・つまようじ
・ティッシュ
・食用油
・火をつけるもの

【作り方】
★芯たて

①横25cmのアルミホイルを、縦17cmに3枚カットします。それぞれ4つ折りにして、両側から中央に4分の1に折ります。

25cm×17cmのアルミホイルを4つ折りにして、両側から中央に4分の1に折る

②次に、アルミホイルの中央の隙間から上部分のみにつまようじを通し、芯を通す穴を6つ作ります。この際、つまようじであまり大きく穴を開けすぎないように注意してください。また、アルミホイルを3等分に折っておけば、等間隔で6つ穴を開けやすいです。

③続いて、芯を作ります。2枚重ねのティッシュを1枚に分解してください。それを4等分に折り、はさみで5分割に切っていきます。

④切り分けたティッシュを手のひらに乗せて転がし、芯にします。手のひらで転がす際には、芯を往復させるのではなく、一方向のみに転がすことで丈夫な芯を作れます。それを全部で18個作ります。

ティシュを手のひらで転がして芯を18個作る

➄18個の芯の頭をはさみで斜めにカットし、アルミホイルの穴にそれぞれ通していきます。穴から芯が約3mmほど出るようにし、アルミホイルの下の線に揃えて芯をカットすれば、完成です。

アルミホイルに、均等に6本ずつ芯を差し込む

★コンロ

①3本のアルミ缶の上7cm、下3cmに線を引きます。この3本のアルミ缶は、五徳台がわりになります。アルミ缶の真ん中に2cmの切りしろができるため、引いた線の上は切らずに、そこにハサミを通して切り分けます。

空き缶の上7㎝・下3㎝の場所に線を引き、線と線の間をハサミで切る

②切り分けたアルミ缶の切り口がギザギザしているため、今度は線に合わせて綺麗にアルミ缶を切っていきます。この際、切り口を左に持っていき、腕をクロスさせて切ることで、綺麗にアルミ缶を切れます。

空き缶の切り口を綺麗にするために、切り口を左に持ってきて腕をクロスさせて線の上をハサミで切る

③次に、余っているアルミ缶を先ほどと同じ要領で下5cmに切り、計量カップを作成します。

④7cmのアルミ缶3つに、縦に切り込みを入れて、切り口が危なくないように角を丸くカットします。

⑤3cmのアルミ缶3つを三角に並べて、先ほど作った芯たてを三角形にして、アルミ缶の中にそれぞれ入れていきます。その周りに7cmの空き缶を並べれば、完成です。

3㎝の空き缶の中に、芯たてを三角形にして入れる

⑥芯たてを入れた3cmの空き缶の中に、半分ほど食用油を入れます。ティシュで作った芯の先まで油を染み込ませないといけないため、最低でも染み込む程度の油が必要です。油の染み込ん芯18本に火をつけ、鍋やフライパンを設置すれば、調理を行うことができます。

これを3個ずつ並べたら空き缶コンロの完成

出典:市民防災研究所

トイレの衛生面に関する問題

避難所の仮設トイレ | イメージ画像:写真AC

ライフラインが止まってしまい、水道が使用できない場合、トイレの水を流すことができなくなります。仮設トイレが設置されるまでは、避難所のトイレを使うことになりますが、避難所が学校の場合はプールの水などをバケツにくんで、トイレの水を流すことになるでしょう。

そうした場合、大便や紙などがトイレにつまり、流れなくなってしまう可能性も考えられます。避難所でトイレの使用ルールを設けていなかったり、掃除する人がいない場合だと、どんどんトイレが汚れていき、衛生面が問題となってくる可能性も。

トイレの衛生面が悪いことで「トイレを使用したくない」という気持ちが芽生え、我慢しがちになってしまい、膀胱炎などの体調不良を引き起こすことにつながります。

トイレの衛生面に関する問題を解決!手作り簡易トイレ

避難所のトイレは、様々な人が利用するため衛生面が悪くなりがちです。そんな時に、自分専用のトイレがあれば、毎日安心してトイレを済ませることができますね。そこで紹介するのが、段ボールで作成できる手作り簡易トイレです。

屋外に設置するのであれば、テントを用いて簡易トイレ用の場所を設けたり、屋内であれば、トイレ用に鍵付きの別室(学校が避難所ならば更衣室など)を設けることが考えられられます。

【用意するもの】
・段ボール 1枚
・ガムテープ
・はさみ
・ビニール袋
・新聞紙

【作り方】
①段ボールをガムテープを使って組み立て、便座のように真ん中に穴を作ります。段ボールをビニール袋でおおい、穴の中にビニール袋を通せば完成です。

②穴の中に新聞紙をつめることで、給水材がわりになります。また、臭いを予防するために脱臭剤を入れてもよいでしょう。

③トイレを使い終わったらビニール袋を固く結んで捨て、ダンボールに新しいビニール袋をかぶせることで、何度も使用することができます。

出典:【内閣府】避難所における トイレの確保・管理ガイドライン (PDF)

保冷剤を災害用トイレに再利用する方法

詳しくは下記の記事をご覧ください。

保冷剤を災害用トイレに再利用する方法。注意点は?【防災士解説】
防災士という防災系の資格保有者である私が、保冷剤を「災害時の非常用トイレ」に再利用する方法を紹介します。実は、保冷剤は災害時に有効活用できるため、溜まってきたからと捨ててしまうのはもったいないですよ。災害時用の簡易トイレは、最低でも3日分~1週間程度を備えておくのが望ましいですが、ライフラインが長期間復旧しない場合、用意していた簡易トイレがなくなる可能性もありますよね。また、まとまった簡易トイレを用意するとなるとある程度の費用もかかるでしょう。ですから保冷剤を再利用した簡易トイレの自作方法を覚えておくと、役に立ちますよ。自作方法の前に、まず、簡易トイレの仕組みを説明します。一般的な市販の簡易トイレは、組み立て式のダンボールやトイレに便袋をつけ、排泄後に吸水シート・凝固剤を利用して水分を吸収します。使用後は、凝固剤で水分が吸収された便袋を処理します。保冷剤は「水」と「高吸水性ポリマー」という成分でできています。高吸水性ポリマーは、自重の数百~数千倍の重量の水を吸収する効果があります。そのため、保冷剤から高吸水性ポリマーのみを抽出することで、簡易トイレには欠かせない、排泄物を吸収してくれる「凝固剤」の代わりとして活用できるのです。では、具体的にどのように保冷剤を再利用して簡易トイレを作成できるのか、またどのように使用するのかを紹介していきましょう。小さめの保冷剤3〜4個で1回分のトイレとして使用可能です。また、「消臭入り」などと記載のある保冷剤なら、消臭効果も期待できます。なお、すべての保冷剤に消臭効果があるわけではないためご注意ください。また、保冷剤から取り出した高吸水性ポリマーは冷蔵庫で保管すれば半年ほどもつため、災害時に備えて作り置きも可能です。最後に、保冷剤を簡易トイレとして再利用する際の注意点を紹介します。1.保冷剤をシンクやトイレに流してはいけない 2.古い保冷剤には有害な成分「エチレングリコール」が使われていることがある 3.消臭剤や芳香剤として活用した保冷剤は、非常用トイレに適していない。ここまで、保冷剤から高吸水性ポリマーを抽出して再利用し、簡易トイレを作成する方法を紹介してきました。しかし簡易トイレを大量に手作りしたい場合には、高吸水性ポリマーや凝固剤が単体で販売されているものを災害時に向けてストックしておく方法もありますよ。まずは一度試してみてくださいね。

プライバシーに関する問題

学校の体育館などの避難所は、隣のスペースにいる避難者との間に区切りがなく、雑魚寝状態となるためプライバシーを保てる空間がありません。

そのため、他の人に気を使ったり、他の人の目が気になってしまい、ストレスを感じてしまうことも。

プライバシーに関する問題を解決!手作りパーテーション

避難所ではプライベートな空間がないため、避難所生活が長期化するとストレスがたまってしまいます。ストレスを少しでも軽減するために、段ボールを使ってパーテーションを作成することで、プライベートな空間の確保につながります。

【用意するもの】
・段ボール 2枚~
・はさみ
・ガムテープ

【作り方】
①段ボールの幅面の中心をそれぞれ縦に切り分けます。幅面と長さ面の間の折り込み部分に合わせて折りたたんだ時に、短い方の面と長さが等しくなるように、それぞれ2つに切り分けていきます。

②折り込み部分の先にある切り込みを、それぞれ中心に向かって折り曲げていくと、2つの三角形を作ることができます。それをガムテープで固定して、残りの3枚分も同じ要領で作っていきます。

③組み立てていない段ボールを、2つの三角形の間にそれぞれ差し込めば、手作りパーテーションの完成です。

出典:【NHK】つくってまもろう ―みんなで集めた防災アイデア―

大災害が発生した場合、避難所生活が長期化する恐れがあります。また、災害の被害により自宅が崩壊してしまった場合、住み慣れた自分の家に帰ることができなくなることも。

ただでさえ、災害によって心にダメージやストレスを抱えている中で、長期化する避難生活を乗り越えるためにも、様々な生活の工夫が必要になります。

もし避難所生活になった際に困らないようにするためにも、今回紹介した避難生活でのアイデアをぜひ取り入れてください。

災害に対する予備知識はこちらからチェック

知っておきたい防災の知恵
《災害発生前》
ライフラインの停止に備えて準備しておきたいアイテム
非常用持ち出し袋に用意しておきたいアイテム

《災害発生時》
怪我をした際の応急処置法
家族や友人に連絡を取る方法

《災害発生後》
避難所で支給される食料・物品について
避難所でのお風呂やトイレについて
避難所生活に役立つアイデア

避難所での女性問題(性被害など)
自身が行う救助活動・ボランティア活動
自宅の後片付けについて

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